べんきょうなせん(='ω')

べんきょうは論理で考えるトレーニング
熊本県山鹿市中高大学受験の "あすく" です

むろんオムロン(4)|山鹿市でまなぶ社会科地理のつぼ

2009年10月13日 | 社会
 続きです。当記事は問題の解答になっているので、前回を先に見てください。今回は社会の地理が理解しやすくなるつぼを教えます。解答を考えながら読んでね。

 社会では農業や工業でつくっているものを問(と)われます。農業はまず、気候(きこう)で決まります。気候は、気温と降水量(こうすいりょう)に注目します。たとえば、気温が高く雨が多い日本では稲作(いなさく)ですね。だから、中国でも暖かく雨が多い南ではチャーハンやビーフンなど米を使った料理が中心で、北ではめん類やまんじゅうなど小麦を使った料理が多くなります。

 工業では、原材料(げんざいりょう)と製品(せいひん)の輸送(ゆそう)に注目します。北九州市には、八幡(やはた)製鉄所という鉄鋼をつくる工場がありました。鉄鋼は、原材料に鉄鉱石(てっこうせき)を、燃料(ねんりょう)に石炭を使います。鉄鉱石を中国から輸入(ゆにゅう)し福岡や長崎でとれる石炭が手に入りやすい場所だったため、ここに製鉄所がつくられたのです。重い原材料や燃料や製品は大きな港がなくては運べません。

 山鹿市には、タケノコやクリのびんづめ工場やカイコのまゆから糸をつくる生糸(きいと)工場もありました。山鹿市周辺では、タケノコ・クリがとれたりカイコを飼う農家があって、原材料が手に入りやすいことと製品が軽くてトラックで運べるためですね。食品やせんいはトラックで輸送できるため大きな港は必要ありません。

 前回の解答です。
「シリコンはICに使われ、ICを製造している」
「IC工場は高速道路や空港周辺に多く、まわりに大きな港はない。自動車・鉄鋼・石油化学の工場はない」

 現在は、ICの製造工場は安い賃金(ちんぎん)でたくさんの人が雇(やと)える海外へ移り、国内では付加価値の高いICやシステムの"開発・設計"が中心へと変わってきています。オムロンも山鹿市の本社より海外の工場のほうが人数は多いですね。(塾長)


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