Yahoo! Japanが"Y!mobile"を立ち上げ、eAccessとWILLCOMを引き継ぎへ
こんにちは。匠技術研究所の谷山 亮治です。
今日は日本のインターネットサービス事業の雄であるYahoo! Japanが"Y!mobile"を立ち上げることを紹介します。
ヤフー株式会社によるイー・アクセス株式会社の株式の取得に関するお知らせ
既に、報道が始まっていますがインターネットの検索サービスを始まりに、インターネットサービス事業を行っているYahoo! Japanが、EMobileで著名なeAccessとPHSを基としたWILLCOMの合併予定の会社をSoftBankから買収し、"Y!mobile"と呼ぶ通信事業者を立ち上げます。Yahoo! JapanはY!mobileという通信事業者をグループ化することで、コンテンツ事業と、通信事業を融合させて、Yahoo!のサービスを提供させて行くことになります。
過去、Yahoo! JapanはYahoo BB!というプロバイダ兼ADSL通信事業を立ち上げています。とはいえ、Yahoo BB!のお店を見ることはありません。Y!mobileの誕生の大きな影響は、コンテンツ事業者視点のサービス拠点としてY!mobileの店舗が機能するということです。
インターネットサービスの利用者は、実店舗で相談することはできません。メールか、電話です。Yahoo! Japanの事業を伸ばすためには、実店舗での販売とサポートが大きなシナジーを産むとの判断が示されています。
スマートホンとタブレットの普及が5割に満たないということから、それらの普及を進め、その端末の上で、コンテンツサービスを充実させるとの説明がありますが、具体的なサービス内容と価格の提示はありませんでした。
既存のユーザーへの影響は、既存サービスの上にスマートホン、タブレットのサービスを積み上げるので、突然の大きな変更はないようです。しかしながら、会社は統合されるわけですから、徐々に変化していくと思います。スマートホン、スマートデバイスの普及を促進することがY!mobileの目標ですから。
Y!mobileのスマートデバイス端末OSはGoogleが提供するAndroidとされており、国内ではGoogleとの関係をどう整理するのか興味があるところです。とはいえ、既にYahoo! Japanの検索エンジンはGoogleになっているので、営業外面的な印象とは異なり、互いにより強い補完関係になっていくと思います。