拓栄建設株式会社 社長のブログ

大田区の建築会社社長が感じた事・お役立ち情報、雑学・趣味である釣りの釣果・ペットのチワワの成長記録など
ご報告します。

今は形状や仕組みが変わっています・・・何をする道具でしょうか?ヒントは、大工さんや現場監督さんなど多くの職人さん達が使っていました。

2017-06-09 15:31:02 | 建築
東京都大田区で拓栄建設の社長やってます

倉庫を片づけていたら古い道具が出てきました。

これは・・・

何をする道具でしょうか??

こんな箱に入っていました


もしかすると、今の若い現場監督さんでは
使ったことが無い人が多いかもしれません。
(見た事すら無い人もいるかも?)

今でもこの道具の進化した物は、建設現場では
必ず使っている物です。

正解は、墨坪(すみつぼ)

使い方は、写真の綿部分に墨汁を入れ

糸巻きに巻き付けられた木綿糸を引っ張り出します。
その際に糸が綿部分を通過して墨汁が染み込み
その墨の染み込んだ糸を


材木やコンクリート面、鉄骨などにピンと張りながら
押し当てて弾き、まっすぐな線を描く作業をします

この作業を墨出(すみだし)と言います。

描かれた直線で切断したり、その線に沿って壁を造ったり
・・・建設工事の基本となる作業です。

今では、プラスティック製で巻き取りがバネ仕掛けの為
スムーズに作業が進みますが・・・

今回出てきたレトロな墨坪は、使い慣れないと巻き取りの時
糸が糸巻きの溝から外れて軸に絡み付き、トラブルが多発しました。

熟練した宮大工さんなどは、糸を斜めに引っ張り曲線の墨出まで
出来ると言われています。

墨出経験の少ない方では、直線でさえうまく墨を打つ事も
難しいのです。
(同じ場所で糸を2回はじくと線が2本になってしまったり)

凄く懐かしくてご紹介しました。








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1 コメント

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Unknown (蓮の花)
2017-06-09 19:22:49
すみ壺の決定版と書いてありますね。

当時の最新版だったでしょうね。

手業の要る職人さんの必需品だった、古き良き時代の工具系のスターだったでしょうね。
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