くない鑑

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ヴァン・クライバーンの勝利への憂鬱

2009年06月09日 | つれづれ
仕事から帰って来たら、テーブルの上に置いてあった夕刊の一面に大きく載っていたので、知りました。

全盲ピアニストの辻井さん、ヴァン・クライバーン国際で優勝(読売新聞)

聞くところによると、随分と名のあるコンクールだそうで、新聞もテレビ(ニュース)も、この話題で持ちきりなんですが・・・正直、私はこれを素直には喜べません。
それは...
彼が、小さい頃からとあるピアノ講師に師事して成長したのを知っているからです。

今から4年前。
ショパン・コンクールに出場した時(批判家賞を受賞)も、この先生は、会場であるポーランドのワルシャワまでわざわざ同行し、辻井君をしっかりと支えていたと、聞いています。
しかし、大学進学を機に、彼はこの先生を(事実上)袂を分かってしまったのです。
私はてっきり、付属からそのまま進学すると思っていたので、他大学へ行くと言うことにまず驚きましたが、更に、師事する先生を変えると聞いて、更にビックリ!しました。
事務方の1人として、下世話なことを言えば「勿体無いことをした」とも、思ってます。
何でも、いま、大学師事している先生は、ショパン・コンクールで3位入賞を果たした方だそうで...
ショパン・コンクールには、よほどのこだわりがあるようです(苦笑)
けど...
音楽教室時代から高校まで師事していた先生も、若いながら立派な方なんです。
人柄もよくて、私が事務方として働いていた時はピアノ関連の業務に主として携わっていたので、この先生と接する機会が多く、無理をお願いすることも多々有りましたが、それでも、(表面的には)快く応じてくれて、大いに助けられました。
しかし如何せん,身分的に冷遇されていたので、惜しいことをしている・・・と思っていましたが、この世界ではまぁ、所詮こんなもんです(苦笑)

彼の優勝は、確かに快挙なんでしょうが...
他大学への進学と、師事変えをしたが為、「育ての親」たる先生がおざなりにされているのが、どうにもしっくり,ナットク行かない・・・と、このニュースに接して感じました。

以前、職権を乱用して彼の演奏を聴いたことがありますが、確かに、いいです。
彼が演奏するともなると、人垣が出来ます。
けど、御恩は大切にしなければなりません。。。

(私見と判官贔屓がごちゃ混ぜになっていることを、ご了承下さい(^^ゞ)

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