くない鑑

命を惜しむなっ!名こそ惜しめっ!!前へぇ、前へーーーぇっ!!!

金曜日の昼下がり

2010年10月17日 | つれづれ
昼食を取りに外へ。
この日は当番だったので、いつもの時間だと混んでて世話しない洋食屋さんに。
ナポリタンが(ひっさしぶりに)食べたくなったので向かいました。

その途中、幹線道路の交差点で。
信号が「青」に変わったので横断歩道を渡り始めたら、右横を、全速力で走る“おばあさん”の姿が!
年の頃は後期高齢者の域
若く見ても70以上(失礼)であろう総白髪の老母が、シャリーバックを引きずりながら全速力で精一杯走っているんです。

その姿に関心と呆然が入り混じった感情で見送っていました。
すると、その横をバスが...!!

そう、おばあさんはこのバスに乗りたくて走っていたんです。
バスがおばあさんを追い抜いたとき、それに気が付きました。

スタート地点からバス停までは、ざっと100mくらいか。
多少(バスが)後方にあったかもしれませんが、所詮は人と車...
バスはおばあさんを難なく追い抜き、交差点のすぐ先のバス停に停車。
多少の列が出来ていて、乗り込む人もいましたが、それも短時間。
おばあさんが追いつくまでの時間稼ぎにはならず、バスは、待ち人を乗せ終えるとさっさと走り去っていってしまいました。

おばあさん力及ばす、無常にも遠ざかるバス。
あと一歩でした...。
走り寄って来る人がいると、バスは結構待ってくれているんですが、このバスの運転手さんは、おばさんの存在に気が付かなかったようです。

バス停の待つ人の列の最後尾に着いて、肩で大きく息をしているおばあさんを見た時...
私が走って運転手さんにおばあさんのことを告げれば、きっと乗れただろうに・・・と思ったら、何だか不思議と罪悪感と無念さが(^^ゞ

利用客の多い路線のバスなので、また少し待てば来るんですが、努力が報われなかった結末に、心中同情してしてしまいました。

目当てのナポリタンを食べ終えて、無念のバス停の前を通りかかったら、おばあさんの姿はありませんでした。

きっと、後続のバスに無事乗れたんだと・・・思います。

ちなみにもう1人、私が横断歩道を歩いていると左横からもおばあさんが。
こちらは年金受給開始前後くらいのお年頃とお見受けしましたが(失礼)
この方も同じく乗り遅れ、「あ~ぁ...」と言いながら走りを止めて、今度は私よりも遅く歩いてバス停へ向かっていました。

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