武産通信

東山三十六峰 月を賞で 雪を楽しみ 花に酔う

合気とは何か

2014年09月05日 | Weblog
★ブログ拝見『合気とは何か』

 本日は、虎之巻を公開されているhann3さんの武術・武道のタイガーロールから「合気とは何か…“気”の文字には隠された意味(秘伝)がある」です。斉藤守弘師範と、空手道連盟和道会の柳川昌弘先生の対談で、斉藤師範が開祖の技を語るくだりは注目です。それでは最後までじっくりとお読みください。

 【虎之巻】 合気とは何か…“気”の文字には隠された意味(秘伝)がある? [武道実践者・柳川昌弘が読み解く 武道家のこたえ]

 読書書籍:武道実践者・柳川昌弘が読み解く 武道家のこたえ―武道家33人、幻のインタビュー

 合気道の基本はあくまで攻撃です。
 攻撃といっても打ち込むというより、こちらから打って相手を呼び出すというのが基本です。打ち砕くんではなく、パッとゆくから相手がすぐ払おうと手を出してくるでしょ。その手を引っかけるというのが基本なんです。
 (中略)
 開祖の本にも、ここに「我より進めて攻撃すること」と書いてありますね。

 合気道開祖・植芝盛平さん直伝「岩間スタイル」と呼ばれる斉藤守弘さんと、空手道連盟和道会の柳川昌弘さんの対談。斉藤さんが開祖の技を語るくだり。

 掴まれるのではなく、掴ませる。攻められるのではなく、攻めさせる。合気道の技は、後手に回っての受け身の防御技ではなく、主導権を握って戦いの場を支配する攻撃技みたいですね。
 古流武術の言葉(流派名や技名)には、同音異義語で意味が隠されているという話を聞いたことがあります。本当のことをすべて伝えると、弟子が師匠を超えてしまうという理由で。流派の存続や自分の命が危うくなりますもんね。
 けれど、強くなれる秘訣を学べることが、武術道場の魅力でもある。門下生を集めるためには、魅力(強さの極意)を継承・伝承していかなくてもいけない。なので、教えて教えず、伝えて伝えず。「技の形(型)を見せても、使い方は秘密」という稽古手法が生まれたようですね。ただ、口伝として隠された意味を伝えることなく、秘密をそのまま墓場にまでなんて方も?
 「合気」というと、目に見えない不思議な“気”という力が存在して、相手に触れることなく自由に投げ飛ばす妖しいイメージもありますよね。こちらの“気”の字は“気持ちの気”…動く気配を伝えることで、相手の意識(深層心理)を捉える技法。「心の一方(すくみの術・金縛りの術)」といった催眠術(瞬間暗示)に近い技術かもしれないですね。

 「我より進めて攻撃すること」というのは隠れた口伝…植芝盛平さんの合気は、“機が熟すの機”が神髄なのだと思われる。機会(チャンス)を作る意識で一歩踏み込み、相手を触りに行く。近づかれると怖いもの…「やられる前にやらなくては」と相手が手を出す。ポイントは、熟すまで待てるかどうか、ギリギリまで耐えられるかどうか。自動車のチキンレース(チキンゲーム?)で、先にブレーキを踏ませる、ハンドルを切らせるような感じでしょうか。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 熊野本宮大社 瑞鳳殿 | トップ | 武道(1)  植芝盛平著 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事