高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
書架の埃も
静まり返る
豪雨の雨足
冠水に隠れ
廃校に沈む
同窓会案内
畦道を辿り
裏道を繋ぐ
迂回路探し
濁流を跨ぐ
木橋を走り
抜ける響き
門限過ぎた
校舎を飛び
越した石礫
乾く廃路を
辿り直せぬ
幼児の足跡
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
書架の埃も
静まり返る
豪雨の雨足
冠水に隠れ
廃校に沈む
同窓会案内
畦道を辿り
裏道を繋ぐ
迂回路探し
濁流を跨ぐ
木橋を走り
抜ける響き
門限過ぎた
校舎を飛び
越した石礫
乾く廃路を
辿り直せぬ
幼児の足跡
高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
柿や栗の木
イチジクも
切り倒され
狭い裏庭に
どくだみが
円を描いて
悪臭を放ち
雑草も虫も
寄せ付けず
切り株には
西日を遮る
日々の名残
年輪ぼやけ
残る未熟が
予知する老
草いきれに
立ち竦むか
ひとり相撲
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
柿や栗の木
イチジクも
切り倒され
狭い裏庭に
どくだみが
円を描いて
悪臭を放ち
雑草も虫も
寄せ付けず
切り株には
西日を遮る
日々の名残
年輪ぼやけ
残る未熟が
予知する老
草いきれに
立ち竦むか
ひとり相撲
高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
トタン伝い
蔓延る暑さ
ミシミシと
やがて登り
降りも拙い
乾いた階段
祖父背負い
老衰踏むか
余りの軽さ
水遣りする
枝葉に隠れ
枯死の一葉
脱ぎ去れば
指先が示す
今いる場所
膝と肘から
腰を介して
通す隙間風
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
トタン伝い
蔓延る暑さ
ミシミシと
やがて登り
降りも拙い
乾いた階段
祖父背負い
老衰踏むか
余りの軽さ
水遣りする
枝葉に隠れ
枯死の一葉
脱ぎ去れば
指先が示す
今いる場所
膝と肘から
腰を介して
通す隙間風
高屋敷の十字路
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
老いの無駄
働きを洗う
庭に降る雨
刈り倒され
乾いた夏草
跨ぎ越して
魔女が夢の
少女や超人
が夢の少年
技ができて
術を成立さ
せる絵日記
書き留める
隙間もない
夏休みこそ
体内宇宙を
探る姿勢に
ひきこもる
十字路で立ち話し(あるいはワッツニュー)
から
老いの無駄
働きを洗う
庭に降る雨
刈り倒され
乾いた夏草
跨ぎ越して
魔女が夢の
少女や超人
が夢の少年
技ができて
術を成立さ
せる絵日記
書き留める
隙間もない
夏休みこそ
体内宇宙を
探る姿勢に
ひきこもる