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シルクロードは海だった(庄原市立比和自然科学博物館特別展講演)

2015-07-26 22:52:53 | 日記

 

 今、庄原市立比和自然科学博物館(広島県庄原市比和町比和1119番地1電話:0824-85-3005)で、第71回特別展「シルクロードは海だった 広島大学名誉教授沖村雄二コレクション展 展示期間 7月17日~8月31日」を開催しています。

  この催しでは、シルクロード一帯が古生代には海だったことを示す化石類の展示や、周辺地域の民俗資料も多数展示し、このほか、県内で採取された3種類の水晶の大きな群晶などの広島大学総合博物館の収蔵資料も一部展示しています。

 また、この博物館は、備北・比婆地方の奥の奥にある小さな村の特色のある博物館で、この町は、最近できた山並街道からは取り残された感じがするけど、こうして文化面で発信しようとする姿勢が立派です。

地学分館が凄い‼

庄原鯨が凄い

虎ほどの大きさがあった、犬の祖先も凄い

鉱物の展示の量、種類、見事さに圧倒される

引き出しを開けると、どこにも標本がびっしり

そして、出して手に取って見ても良い

 

 ここには、哺乳類、鳥類、昆虫類が多数展示されていて、地学分館「化石展示室」には、今から1600万年前の中国山地一帯が海だった頃、回遊していた4種のクジラ類化石をはじめ、備北層群で採れた化石を展示している特色ある博物館です。

(http://tabetainjya.com/archives/cat_24/post_3032/参照)

 また「岩石と鉱物の展示室」では、世界中の様々な種類の岩石や鉱物に加え、三葉虫やアンモナイトなどの化石が展示してあり、岩石、化石を手にとって触って観察できるようになっています。仙石庭園でボランティアガイドをしている私たちとしては、ぜひ一度ここで学びたいと思っていました。

 しかも今日7月26日には、日頃から教えを受けている広島大学名誉教授沖村雄二先生の「シルクロードは海だった」と題する講演がありましたので、仙石庭園でボランティアガイドグループの3名がそろって受講しました。

―講義・展示概要―

 

 地球の年代区分の古生代後期から新生代の前期にわたって、“シルクロード地域”はテチス海と呼ばれる“古地中海”であり、たくさんの化石を含む海成層が分布している(大陸移動・海と陸の位置の変動を示す好例)。

 “さんご礁”に比較される生物礁石灰岩起源の砕屑物からなる地層が多く、生物がつくった石であるだけに地球の歴史、とくに生命史のなかで最大の事変である古生代と中生代の境界で起こった生物の大絶滅、その原因に関する記録が残されている。

厳しい自然とそこで暮らす異文化にさらされる毎日だが、地質学的研究を離れて、生きることの意味を考えさせられたことは言うまでもない。中国新疆省からギリシャまで、自然と人々を追跡した記録を追った。

広島の地質学会の育ての親、故谷山四方一先生の東広島市豊栄町安宿の水晶(今は広大総合博物館収蔵)も展示

 講演のあとで、係の方に博物館の舞台裏を見せていただきました。展示物の凄さに仰天したのに、舞台裏にはその何十倍もの資料が、整然と整理して保全されていたのにはさらにビックリです。

 (学術図書)

(保全のための燻蒸室)

(展示物の何十倍の収蔵品)

保全等の作業室


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