梅之芝居日記

歌舞伎俳優の修行をはじめてから15年がたちました。
日々の舞台の記録、お芝居ばなし等、お楽しみ下さい。

三宅坂稽古場便り 5

2007年10月01日 | 芝居
<初日通り舞台稽古>ではございますが、各場ごとにしっかり道具調べと段取り確認、そして演技後のダメだしをいたしましたので、1日かけてのたっぷり稽古となりました。

『平家女護島』。「清盛館の場」での6人の腰元による<六波羅おどり>も、居所合わせをしてから勤めましたが、実際の舞台の寸法で踊りますとだいぶ勝手が変わりまして、改めて<揃える>難しさを味わいました。
とは申せ、緋の切袴に白羽二重の小袖、浅葱や藤、白の長絹という衣裳に下げ髪の鬘、五色の房付きの鈴を手に踊るという、まさにお巫女さんのような綺麗な拵えで開幕に踊らせて頂けるという有難い舞台。心して勤めたいと存じます。

『うぐいす塚』でも、実際の舞台で諸々の仕事をこなすのが大変でした。幕開きの居並び台詞にはじまりまして、お姫様の手を引いて花嫁の座に導く、楽器を運ぶ、それを下げる…。無様になっていないか、テキパキできているか、考えだすときりがなく、とても緊張いたしますが、でもそれが御覧になる方に見えてしまわないように気をつけねば、…いや、気をつけなくても自然にできるようにならなくては、ですね!


…今日のお稽古に部屋子の梅丸が来まして、「今日は平日じゃないの」といったら、10月1日は《都民の日》で学校が休みなんだそうで…。そんな日があったのね。

最新の画像もっと見る