参加者:サポートレンジャー6名
コース:高尾駅北口―日影バス停~日影沢林道~森の図書館~八王子管理道~一丁平北(昼食)~もみじ台北まき道~
6号路~清滝駅前前(解散)
【コメント】
朝から雨!さすがに日頃から賑わっている高尾駅北口バス停では人がまばら、こんな光景は何年ぶりだろうか?
本日は雨天のため、大幅に計画を変更、コドラート調査・開花植物調査およびもみじ台南巻き道におけるイナモリソウ
とヤマユリのカウント数調査も中止。巡視研修と通常巡回のみとした。
今年からは委員会の指示により活動前に準備体操をすることとなったが、雨のために足下が不如意のため各人で
ストレッチをしてもらってから出発!時間に余裕が出来たことと登山者もほとんどいないことでゆっくり自然観察を
しながらの山行となった。
一丁平での昼食後、雨が強く降り出してきたので雨宿り。結構寒かったです。
【本日の活動内容】
日影沢ウッディハウスにて巡視研修の実施
【自然観察1】コクサギの葉序
左右に2枚ずつ葉がつく「コクサギ型葉序」といわれ、ケンポナシ・サルスベリ・ナツメ・ヤブニッケイ・
ウワミズザクラなどの一部にもみられるそうです。コクサギ型葉序は対生から互生への変化の途中である十字対生に
起因するといわれている。
コクサギの葉序 ケンポナシの葉序
【自然観察2】ドクダミの花
ドクダミの花は茎の上部に花穂を出し、小さな花を多数つける。白い花弁のように見えるのは総苞片で、花弁も萼片
もありません。総苞片は通常4個ですが、最近は八重のものもみられます。
ドクダミ 八重のドクダミ
【自然観察3】モミの芽生え
イヌブナの芽生えの後にはモミの芽生えが起こります。モミは寿命が短く、大木でも200年くらいだそうです。
写真左は頭のからを脱ぎ捨てるところです。
【自然観察4】アリジゴク
ウスバカゲロウ類の幼虫は蟻地獄を作って落ちてくる蟻やダンゴムシなどの虫を食べます(正確には体液を吸って殻は
外に放り出す)。ところが、コマダラウスバカゲロウの幼虫は蟻地獄を作らず、擬態して岩や木の苔や地衣類に潜んで虫
を待ち構えて補食します。むしろ、ウスバカゲロウの幼虫は蟻地獄を作らない方が多いそうです。
判りにくいので右にインターネットからの画像を入れました。
【本日見られた他の動植物】
ヤマアジサイ サワギク アカショウマ ヤマハッカ ヤマボウシ
オオバジャノヒゲ タカトウダイ クガビル キヨスミイトゴケ ギンレイカ
終わりに、雨の中での巡回!参加して頂いた皆様お疲れ様でした。
(By 坂内)