高尾サポートレンジャー会

このブログでは高尾山で活動するボランティア「高尾サポートレンジャー会」の活動についてご紹介します。

2016年3月21日(月) 自主巡回 「裏高尾」

2016-03-24 08:57:03 | 2006~2018年度リンク 高尾山 活動&情報

◆参加者: 9名 ◆天候:晴れ

◆コース:①日影沢林道入り口~ウッディハウス~水道道入り口(往復)

     ②小下沢林道入り口~キャンプ場跡地(往復)

◆コメント:

   ふたたびの春。日影沢のカツラ林は、遠目にはんなりと紅らんでいた。

   本日の活動は、日影沢では、二班に分かれて、コドラートのカウントと開花チェック。そのあと合流して小下沢へ開花確認の計画。

   ぽつぽつと現れる花は、愛らしくもさきがけの凛々しさを携えて美しい。次々に来る利用者と挨拶を交わし、花の名を挙げる短い会話の中に、この地をいつまでもと、願うメッセージを込めるのは、何年活動しても難しい。

  『アオイスミレは、春真っ先に会えるうれしいスミレで、花弁が左右に開ききらないので、クチャおじさんのような顔つきが特徴です。』(ネタが古過ぎか…)

   『アズマイチゲは、結実率はそう高くなく、おもに根茎で増えるようです。』(理屈っぽいかな…)

                          アオイスミレ                                        アズマイチゲ

              

   今年は、桜をはじめとして、開花の早い春と言われてますが、コドラートでは、ほぼ例年通り。1m四方の中に3桁のニリンソウをカウントするのは、いつも一苦労。傷めないように、そっと、そっと。

              

    ツバキキンカクチャワンタケ(椿菌核茶碗茸)が、可愛い盃状の子実体を見せていた。これも春の限定のお約束。                           

             

   小下沢に向かうと、梅の薫が漂い、まだ見頃の梅林には車の出入りが激しい。日影沢よりスミレの開花は、やや進んでいる。ナガバノスミレサイシンは当然のように開花しているし、エイザンスミレもいくつか。

   沢沿いの斜面が好みのヤマルリソウは、道行く利用者を、楽しませてくれる。やがて様々な緑に覆われてしまう前に、陽射しを満喫するのが、生きる術なのだろうか。

          

  フサザクラの下で食事を取りながら、裸花の中心から、開葉が始まっていることに気付く。幾重ものガクで花を守るコブシのような植物との違いが、また面白い。日本固有種の一科一種。風媒花で両性花は珍しい。

  まったく、なんて多様な進化の果てなのでしょうか。

 ◆今日の開花植物:

     

          ユリワサビ         ヤマルリソウ       ヒメウズ     ヒカゲスミレ   ハナネコノメ   ハシリドコロ   ニリンソウ   ニオイカントウ

     

       ナガバノスミレサイシン  ツルネコノメ      タチツボスミレ     セントウソウ ショウジョウバカマ コチャルメルソウ キクザキイチゲ     カタクリ

 

  参加の皆様、利用者に対する声かけ、ゴミ拾い等々ありがとうございました。                                (by HN)

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