その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

哀・誕生日2(曇りガラス編)

2008-12-18 22:02:57 | その名も、たぁちゃん。
誕生日トホホ劇場の第2話です。
前回の「哀・誕生日1(バースデーイブ編)」の続き。

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いつも朝方に寝て昼ごろ起きる生活の僕にとって、「朝起きる」ということは珍しい。

誕生日の朝は清々しく晴れていた。潰瘍性大腸炎の定期健診があるので寝不足頭で病院に向かう。9時過ぎに採血をして、その結果をもとに診察をする、それが、11:30の予約だ。

ほぼ毎月のように採血している僕にとって、採血自体は怖くないけれど、痛い時は痛いし、痛くないときはない。特に寝ぼけ度が高い時はより痛いような気がする。
さらに、注射器の針を刺す瞬間を見るのと見ないのでは、見る方が痛さを感じるように感じる。もちろん注射器を握りしめる看護師のスキルも影響するのだろうが。

中央採血室にて診察券をリーダーに通し、93番の整理券を受け取る。相変わらず年齢層の高いソファに腰掛け、前回の採血のときは大泣きする子供に、母親と看護師がてんやわんやだったことを思い出す。一向に泣きやまず暴れる子供をいろんな作戦でなだめようとする母親の姿が気の毒に見えてきた。こういう大変な思いをしたことって、父親にはきっと伝わらないんだろうな。これで「ママ嫌い、怖いから。」なんて言われたら、育児ストレスになるよな、ホント。そんな真面目なこと考えていると、93番の呼び出し案内がかかる。採血室の中に入り、そこで2人待ちとなる。採血をしている看護師は3人いて、そのうち一人はやたらやかましいのだが、どうやら、順番的に僕が当たりそうだ。

「お名前はたぁちゃん、12月16日生まれで間違いないですね。」

「今日が誕生日やないか~い。」みたいなツッコミがなかったのでホッとした。ただでさえ寝ぼけて頭もクラクラなので、やかましくからまれたくないと思い、クールを気取る。言われる前に袖をまくり腕を差し出す。言われる前に手をグーの形に握る。

「見る」

今回僕は刺される瞬間を見ることにした。今回はそんなに痛くない。ラッキーだ。ところが、

「ここ内出血しちゃったから。膨らんでるでしょ?押したら痛いんじゃない?このあと青くなるけど、1週間ぐらいで治るから・・・。」

と、勝手に内出血させられた挙句に、怒涛のしゃべりが繰り出され、寝ぼけた頭にトホホのアドレナリンが分泌しまくった。

「…なるほど、これが僕の30代のはじまりなわけか。」

光GENJIの大ヒット曲に「ガラスの十代」(作詞作曲:ASKA)があるが、心の中では「曇りガラスの三十代」がエンドレスリピートである。


♪こわれそうなものばかり集めてしまった
 輝きは曇りはじめたガラスの三十代♪


一度家に帰ってから、再び予約の時間に病院に行く。予約なのに1時間待たされることもざらなのに、どうしたことかすぐに呼ばれた。

採血の結果、特に問題はなさそう。貧血もだいぶ良くなってきた。ついにヘモグロビン濃度も12gを超えた。男性の場合は14gからが正常のようなので、まだまだだけど、輸血する話にまで発展していたころから比べると、だいぶ良くなっている。プルーンをよく食べた成果が出たのだろう。


こうして僕の誕生日、午前の部は終った。

本日予定している「悲しき誕生日計画」を実行すべく、僕はとある場所へと足を運んだ。


誕生日トホホ劇場はこれから。

【つづく】

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【リンク】


「哀・誕生日1(バースデーイブ編)」
 http://blog.goo.ne.jp/taira1216/e/ed77ba73729c3f8a5c3b302aa9fbac89

↑誕生日トホホ劇場の第一話。20代最後の大仕事とは!?

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