その名も、まめちゃん。-虹色流星号-

日本一ダメダメ男、まめぞの日記。
...今日もトホホな一日を過ごしました。
 *旧「その名も、たぁちゃん」

入院日記33-6

2009-06-30 20:43:10 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院33日目第6話(6/29)
-大きな一歩編-


衝撃が、走った。

主治医のN先生が、サラッと、言った。

サラッと。


「流動食から始めてみよっか、水曜日ごろから。」

個人的にはまだ始める段階ではないと思っている、素直には喜べない。

現時点で食事を始めることには少しばかりの不安がある。それによって回復が遅れる可能性があるし、悪くなる可能性もある。

前回の入院でN先生とはいろんなことで意見が衝突した。点滴かIVHか、ラコールを飲む飲まない、食事を始める時期も僕とは意見が食い違った。

IVHに関して言えば、今回も強く熱望しているのだが黙って従うことにしている。食事に関しても大人しく従おう。

流動食→3分粥(がゆ)→5分粥→全粥(→常食)と食事はランクアップしていく。2日ペースで上げていくらしい。前回のパターンから考えると、全粥止まりで常食にはならないだろう。

その後の展開は不明だ。

食事を始めて悪くならなければ退院なのか、食事をしつつプレドニンをある程度減らすまでは入院なのか。

ただ、今の大腸の状態で退院になるのは不安だ。決して良い状態ではない。出血もまだしているかもしれない。だから、退院したらまたすぐに悪くなってしまう気がする。

取りあえずは、先生の言う通り食事を始め、悪くならないことを祈るばかりだ。


とはいえ、退院に向けて大きな一歩を踏み出したことには変わりない。それは素直に喜んでおこう。

大きな一歩(o^∀^o)


一番に伝えたいのは、いつも支えてくれる女神さんだ。電波の届く位置にいるか分からないけど、すぐにメールした。

遅れて届いたメールで一緒に喜んでくれた。「退院したら食事しよう」とも言ってくれた。

…大きな一歩だヽ(^∀^〃)ノ

【つづく】

入院日記33-5

2009-06-30 16:03:51 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院33日目第5話(6/29)
-来た!?編-


シャワーの時間を変えてもらいたいと看護師が謝りに来た。介護の必要な方を入れたいらしい。介護師さんの都合があるのだろう、僕は快く承諾した。


でも、タイミング悪いな。結局2時に点滴を2本目に交換し、2時20分頃シャワー準備で点滴を止める。

点滴を止めるのは新入りナース。止めた後濡れないように腕にラップを巻くのだが、これがまた下手くそで見ていてじれったかった。

他の看護師も不器用な方が多くやきもきしてしまうが、新入りナースの場合、独特なやり方だったから、なおさら「大丈夫かぁ」と不安になった。ツイてないな~。


相変わらず外はいい天気だが、朝感じた「いい転機」は来ない…。


-来た-

シャワーでサッパリンコ。気分爽快。そこに主治医のN先生が来た。
採血の結果は特に変わりなし。

「はぁ、つまり、様子見ってことか…。」

と思った矢先に、衝撃発言が先生の口から飛び出した。


【つづく】

入院日記33-4

2009-06-30 14:09:16 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院33日目第4話(6/29)
-難治性の辛いトコロ編-


この入院日記によく登場する隣のベッドの患者は未だに絶食が続いている。お互い1ヶ月の絶食でどちらが先に食事が始まるか雌雄を決している。

が、隣の患者に動きが出た。ちょっとした手術になるのだ。それまでは絶食が決まり、これで奥さんも騒がなる見込みだ。まだわからないけど…。

隣の患者はエコーやCT、MRCT、レントゲンを撮ったり、呼吸器の検査をやったりといろいろやっている。

それに比べ僕には特に検査がない。一度内視鏡(大腸カメラ)を行なっただけだ。
もちろん、検査することがないのだからいいのだけれど、長い入院生活では辛かったりする。

特別な治療があるわけではなく、絶食と薬で良くなるのをひたすら待つしかない。それが難病-難治性の病気-の辛いところだ。


久しぶりに新入りナース登場。

それもそのはず、新入りナースは夜勤をやらないし、土日が休みなのだ。金曜日の夜から月曜日の朝までの長い期間、彼女はいない。

それにしても、月曜日から担当が新入りナースとは…。今週もう一回まわって来そうだな(汗)

相変わらず点滴遅い。だから勝手に速める。なのに緩めたり。だからまた速める。

今日こそは順調に終わらせたい。

シャワーの予約を入れる。30分ごとに区切られたホワイトボードに名前を書くのだ。

「1時30分」

1本目の点滴が終わると見込んだ時間であり、ここまでに終わらせたいという目標時間である。

シャワーを終えた2時から2本目が始められれば、4時間ペースで10時に3本目が終わる計算だ。

ところが、1時30分に終わる見込みがなくなり、シャワーの予約を30分遅らせ2時00分に変えた。

ところが。


【つづく】

入院日記33-3

2009-06-30 12:04:38 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院33日目第3話(6/29)
-ポリープ患者像編-


ポリープ患者が検査に呼ばれ、ようやく病室が平和になった。

約1時間ほどして患者が戻ってきた。検査中のことを奥さんにギャーすかキャーすか大音声で語る。

そして、寝た。

…イビキもうるさいやん(≧ヘ≦)

それから、起きてテレビをつければ爆音で聞きだし、看護師に「ここは個室じゃないからイヤホンをつけて」「ないならもっと音を下げて」と注意をされるも、大した効果がない。周りのことは気にしない自分勝手な感じだ。

マジ厄介~。

うぅ。うぁ。えぇい。はぁあ…などなど、やたらでかい奇声をあげるし、ひとりごともやたらに多く、声がでかい。

僕が今までの長い入院生活で築き上げた、「ポリープ患者像」に少しも狂いがなく当てはまる。

▼▲▼▲▼▲▼

【ポリープ患者像】

・物わかりが悪い
・耳が悪い
・ひとりごとが多い
・イビキがうるさい
・自分勝手(わがまま)

▲▼▲▼▲▼▲

結局、1日中こんなだからマジ厄介~。

2泊3日の辛抱だ。

嗚呼、鬱なり。


【つづく】

入院日記33-2

2009-06-30 10:07:53 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院33日目第2話(6/29)
-晴れ、イヤな転機!編-


4人部屋にひとつ空いていたベッドに、新しい患者がやって来た。

月曜日はポリープ患者の入院が多いが、新しく来た患者は予想通りポリープ患者だった。

ポリープ患者は大概2泊3日だ。入院当日に内視鏡でポリープを切除し、2日間様子見ってわけだ。


これは僕の偏見ではあるが、ポリープ患者はちょっぴりタチが悪い。

具体的にいうと…

▼▲▼▲▼▲▼

【ポリープ患者像】

・物わかりが悪い
・耳が悪い
・ひとりごとが多い
・イビキがうるさい
・自分勝手(わがまま)

▲▼▲▼▲▼▲

4度の入院で計7ヶ月を病室で過ごし、多くのポリープ患者を見てきているが、ホントによく当てはまるのだ。

確かに偏見ではあるが、ポリープ患者が病室にいると、イライラ、ストレスがたまる。果たして今回の患者はどうだろう。


荷物整理が終わった頃、看護師がやってきて検査の説明を始める。

…めっさ耳悪いやん(-.-;)

大きな声で何度か繰り返し説明をしている。

…めっさ物わかりが悪いやん(-o-;)

「看護師が今説明してたじゃん。」他人のを何度も聞かされているから、僕だって説明できる。

ようやく説明が終わり静かになるかと思えば、声がやたらでかい。耳が悪いためか、そばにいる奥さんに話す声が部屋中にこだまする。

さらに、テレビをつければ、イヤホンで聞くルールを無視して爆音で聞きだした。

うわっ、マジ厄介~(°□°;)


彼の厄介はまだまだ続く…


【つづく】

入院日記33-1

2009-06-30 05:11:04 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院33日目第1話(6/29)
-晴れ、いい転機?編-


なぜか眠れなかった。朝3時前に目が覚めてからどうにも眠れない。腹が痛かった訳じゃないのに、頭の中がスッキリしない。
「どうせ天気も悪いんだろう…。」

目をタオルで覆い、ピアノの曲を静かにかけながら朝を待つ。

…軽く眠ったらしい。携帯はまもなく5時になろうとしてた。

ええっ!?

「めっちゃ晴れとるやん。」


昨日に引き続き、雨はずっと続くんだろうと思っていたから、朝から驚かされた。

お日様が顔を出している。

なるほど~。


今日は月曜日、激動の月曜日だ。
天気がいいだけに、何かいい転機が起こればいいな。

期待に胸膨らむ月曜日のはじまりはじまり~。


なんと、トイレ(大)のトータル回数が3回!!

ついに3回の快挙!!

たまたまな感じもするけど、たぁちゃん良くやった。

出血もしていないっぼい。これはまだハテナマークだが、良くやった。


6月28日付けのgooブログのアクセス解析では、閲覧数1281PV、訪問者数365IP。アクセスランキングは1253047ブログ中1894位!!良くやった。


夜通し付けっぱなしでゆっくり落とした点滴の腕も痛くないし、良くやった。

月曜日恒例の採血もスムーズに終わり、良くやった。


【つづく】

入院日記32-4

2009-06-29 16:54:53 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院32日目第4話(6/29)
-嗚呼、悶々(もんもん)編-


「こんなに遅れたんじゃ、いつ点滴止めんのよ!朝方じゃん!ザケー!!」

夜7時からの点滴、2本(計1000ml)。

こうなったら、明日の点滴まで夜中繋がれっぱなしの方がずっと楽だ。無理して速く落とせばまた腕が痛むし、点滴を止めるだけのために朝方起こされないで済む。

そう看護師さんに提案し、朝までゆっくり落としてもらうことにした。

イヤな感じの先生に挿されただけに、挿した所が長持ちしてくれなきゃ腹が立つ。


-癒し-

癒しを「女の子の本」に求めてみるも、期待はずれ。

悶々…。


あぁ、そういえば今日は、ASKAのシューティングライブだ。ASKAのソロコンサート「WALK」は6月25日にファイナルを迎えたが、収録のためのスペシャルライブが追加公演的な形で急遽決まったのだ。

ファイナルに参戦予定だったが、こっちのシューティングライブも参戦したかった。
でも、先行予約が始まったのは、僕の体調は急激に悪くなり「入院になるかも…」と一人で悩んでいた時期だった。だから応募せず見送ったのだ。

結果的に、こうしてファイナルもシューティングライブも入院で行けなかった(涙)

嗚呼、なんて切ないんだろ。

悶々。


「てめぇら、今日は暴れん坊将軍でいけよ!!」

もう、必殺X JAPANのライブっきゃねぇ!

最近のX JAPANのライブは年齢的体力的な問題か、激しいのが少なくなってきてちょっぴり物足りない。それでもYOSHIKIのあの殺人的なドラミングは痛快だ。

「身も心も頭もアレも縦振りだぁぁぁ!!」

31日目分の日記はなかなか面白く書けたし、まぁ許してやるかぁ。


【32日目終了】

入院日記32-3

2009-06-29 13:16:17 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院32日目第3話(6/28)
-イライラタイラ編-


「ったく、いつになったら来るんだよっ」
先生が点滴を挿しに来ない。3時を回っても来ない。あと2本残っているのに、これじゃ消灯までに終わらないじゃん。

焦り、苛立ち。


「おいおいおい」

4時、5時。

ありえん。僕の栄養は…。

ラコールを午前中に飲み干したことを、ものすごく後悔した。昼から栄養取れてねぇ。

消灯までに点滴が終わる可能性も無くなった。午前中あんなに順調だったのに、すべてが台無しだ。

イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ…。

因みに僕の苗字はタイラ。

イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ、イライラ…。


途中、両親が着替えとポカリを持ってきてくれたねが、イライラは治まらず、イヤな感じの息子になってしまった。

新三郷に新たに出来たコストコ(7月7日オープン)の会員になってきたことを、父が熱烈に語るのだが、気分がまったく乗らない。

「あっそう…」

母親も来て早々、グッタリ疲れてますオーラが体中から出てるのもまた、苛立ちを増すのに一躍買っていた。

「んもう…」


それで、点滴挿しに来たのが6時40分。しかも、感じが悪い先生だった。口調も態度も、それに1回目はうまく入らず2回刺されたし。

「ありえん、ありえん、ありえへ~ん。」

ちょうど女神さんからメールがきてテンションが上がっていたのに…、返信の邪魔されたし…。
んもう、メール交換できる限られた短い時間なのに!!

└(≧ヘ≦)┘

もう、最低最悪!!


【つづく】

入院日記32-2

2009-06-29 09:34:56 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院32日目第2話(6/28)
-崩れ落ちる午後編-


「何でこ~なるのっ」

すべてが順調にいっていたのに…。

止まった。

「くっそ#」(`o´)

動け、動け、動けっ!!

「んでだよ~」(;`皿´)

苛立ちが一気に駆け上がった。
焦りも一気に頂点に達した。

点滴が止まったのだ。痛みをこらえて挿してある場所をグリグリしても、点滴の管をしごいても(看護師がよく使うテクニック)、手をグーパーグーパーしても、腕を振っても、ナニしても点滴が落ちない。

僕にできることは全て試した。あとは看護師さんに任せるしかなさそうだ。

ナースコール・プッシュ

看護師さんは「すんごく腫れちゃってるね。ダメかなぁ。」と腕を見て言った。定番の「管しごき」をしたが落ちなかった。

「昨日挿し換えたばかりなのに…。」

うぅ(ρ_;)

僕は看護師さんに慰めてもらい、ヌいてもらった。

(点滴を…ネ)

今日は日曜だから先生が少ない。点滴を挿しに来るのが何時になるかわからない。最悪2,3時間待たされる。

せっかく順調だったのに…。午後1時を待たずして崩れ去った。

腕は右も左も痛いしよぉ…。


【つづく】

入院日記32-1

2009-06-29 05:06:47 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院32日目第1話(6/28)
-希望に満ちた午前編-


「今日はヤらかさないぞ。」

今日も昨日同様に5時に目が覚めた。大腸のワガママに付き合ってやったのだ。
昨日と違うのは、アクトネルを何度も何度も確認してから飲んだことだ。

「バッチリ!」


今日から天気は下り坂らしい。朝のくせに暗い。太陽さんも雲にかくれんぼ。

「やる気ねぇなぁ、まったく。」


ここのところ大腸さんの進展がない。停滞中だ。まるで梅雨前線のように動かなくなった。

こんなときは、心も要注意だ。心の梅雨入りなんて最低だ。

早く梅雨なんか明けちゃえばいいのに。


今日も昨日同様にラコール3本(計600ml)を午前中に飲み干す。

左腕の激痛と腫れは変わらないが、点滴はスムーズに落ちているし、ペースも今までで一番理想的だ。

「いいんじゃない?」

順調順調!

31日目の入院日記も快調に書き進んでく。ストックも4つたまった。

このペースなら9話を超えちゃいそうだ。う~ん、悪いことじゃないけど、タイトルの形が崩れるのはいただけない。ここは何とか9話でまとめないとな。

それにしても、何もかもがいい感じだ。病気の方もこの調子でご機嫌になってくれるといいな。


希望に溢れた午前だった。

そう、午前中は…


【つづく】

入院日記31-9

2009-06-28 20:00:05 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院31日目第9話(6/27)
-デコピン・黄金の中指?編-


嗚呼っ!!

…僕の中のエネルギーを放出したわけではない。

20時っ!!
MR.BRAIN!!

昨日は楽しみにしていたドラえもんを見そびれたばかりだ。MR.BRAINは見逃すわけにはいかない。

慌ててテレビをつけると、もちろん始まっていた。
「木村拓哉めっ!」と、画面にアップになった彼の鼻にデコピン(ハナピン?)し、僕の大事な右手の中指(ゴールデンではない)を痛めた(涙)

「なるほどなるほど~」

無理やり納得して、おとなしく見ることにした。

「ん~、先週から続く今回のネタはイマイチだな」

偉そうにつぶやき、テレビのスイッチにデコピンをかました。

消えなかった…。

「なるほどなるほど~」


点滴は無事に消灯前に終わった。が、今日挿し換えてもらった左腕は、案の定ド派手にぷっくりと腫れていて、痛みもある。

我慢だ。

…といって今朝ムダになったわけだけど、まだ挿し換えたばかり、我慢だ(涙)


そして、ヤることヤらずにおとなしく寝た。


【31日目終了】

入院日記31-8

2009-06-28 18:00:11 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院31日目第8話(6/27)
-お!なに~?編-


「バッドタイミング!!」

和訳すれば「空気、読めない」になるだろうか。

お尻から薬を注入しゴロンゴロンを始めると、すぐに職場の仲間たち(♂3人)がやって来た。薬を大腸にまとわりつかせるにはまだ不十分だ。それに、入れてすぐ起き上がると、速攻トイレに行くハメになりかねない。

今起き上がるには…。
でも…。

うぅ、うぅ、うぅ、うぅ、うぅ…。

結構迷ったが、僕の偽善の心が体を起き上がらせた。

お見舞いの品を持ってきてくれた。袋に満タン!!

お!なに~?

まず袋から飛び出したのは、箱ティッシュ。しかも肌触りのいいヤツ。

「鼻セレブ」

わざわざ高いものを…、感激。ティッシュは注腸時をはじめ、ナニにでも使えるから大変助かる。

えっ!?更に1箱!?
…ナニやら怪しいぞ。

次に袋から飛び出したのは、パチンコエヴァンゲリオンの本で、付録に四号機のフィギュアが付いている。年長者のアニメオタクK倉のセンスだろう。

レイのパズルのように付録は返した方がいいのだろうか。

そして、嬉しそうに最後の品を取り出した。

お!なに~?

袋から最後に飛び出したのは…。

ジジャーン。

やはり(汗)

オブラートに包んで言うなら「女の子の本」である。

どおりで箱ティッシュが2箱、しかも、お肌に優しいタイプ(笑)

静かな病室でこの手の話はキツイ。

艶々した表紙で、女の子達が微笑み誘いかけている、いかにも「エロ雑誌(写真)」の表紙をした…、あくまでも「女の子の本」を枕の下に隠し、僕らは逃げるようにしてデイルームに移動した。

19歳から35歳の年の差4人の…男、雄、漢、♂。 もはや獣へと化したオトコどもの話は、どんどん地下へ潜っていく。

犬の散歩中にエロ本をよく拾ったとか、拾った雑誌にベタッとくっついて開かないページがあって気分を害したとか、箱にどっさり捨ててあったから、犬を一度家に置いて暗くなってから取りに行ったら、無くなっていてものすごく凹んだとか…。

…というのは、全部僕の高校時代の実話ですが。

それ以上は、ちょっと、ねっ(汗)


20時ギリギリまで談笑し、最後には「体力無くなるから、アレはお預けっすね~。」(一同笑い)となり、解散した。

僕は部屋に戻り、早速枕の下に隠したアノ本を開いた。

嗚呼っ!!

…!?


【つづく】

入院日記31-7

2009-06-28 17:01:32 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院31日目第7話(6/27)
-注腸伝授編-


「注腸」とは、飲み薬でもある「ペンタサ」を溶かした液体を、肛門から大腸に直接入れて、粘膜に直接塗り込む治療だ。


【道具】

ペンタサ注腸
プロパデルムクリーム
テルモシリンジ
JMS吸引カテーテル
キシロカインゼリー
100mlの容器
大きなマグカップ
熱湯
ティッシュ
付属のごみ袋

【準備】

まずペンタサ注腸容器を静止して薬を沈殿させる。薬剤の上澄み液(不要な生理食塩水)約50mlを捨てる。

100mlの容器に薬剤を移し、そこにプロパデルムクリームという軟膏?を入れてよく混ぜる。これで大腸に入れる薬が完成。

大きなマグカップにお湯を入れて容器を浮かべる。薬剤を人肌まで温めるのだ。冷たい薬剤を大腸に入れたら、一発で昇天することは想像に難くない。

テルモシリンジという、いわゆる注射器にカテーテル(チューブ)を繋ぎ、人肌に温まった薬剤を吸う。

準備完了。


【注腸】

チューブの先に、キシロカインゼリーという、滑りを良くするためのいわゆるヌルヌルローションを塗り、肛門から約10cm程まで差し込む。

そして、注射器でゆっくりと大腸に薬剤を流し込む。

入るのは50ml程度だが、特に温めが足りなかった時は、苦しかったりする。

薬剤が入ったら、ひたすら寝返りをうって薬剤を大腸の粘膜に塗り付ける。

大腸に液体が入ることで一時的に下痢状態になるなるから辛い。そこを我慢してゴロンゴロン。

大腸の中で液体が動くのが実に苦しい。とっさに排便したくなる衝動も襲いかかる。それでも最低30分は耐えなければならない。

逆に30分耐えると、水分が多少なりとも吸収されるのか、大腸の苦しみが引いてくる。それでも起きて何かすれば突然便意に襲われるので、極力は横になっているのが好ましい。


【片付け】

注射器と100mlの容器は使い回しが利くので、大腸に入れた薬剤が落ち着いたら、洗うわなければならない。時間が経ちすぎると汚れが落ちなくなるので厄介だ。

ペンタサ注腸の元の容器やチューブ、ティッシュやら何やらは付属のごみ袋にまとめて、トイレに設置してある「汚物入れ」のごみ箱にすてる。

これにて注腸終了。

準備から片付けまで1時間は取られてしまう。粘膜への直接だから効果は高いと思うが、僕は大っ嫌いだ。


【つづく】
*またおバカな日記に戻りま~す。

入院日記31-6

2009-06-28 16:05:10 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院31日目第6話(6/27)
-バッカリンの初体験、最高だわ~編-


熟睡。
大した時間じゃ無かったのに充実した睡眠がとれた。あんまり寝ちゃうと夜寝れないという無駄な苦しみが待ち構えているので、今日はナニがあっても昼寝禁止っ!


-初体験-

今回の入院で、ついにヤった。

あーして、こーして。
えっと、ここにナニを入れるんだろう。

おおっ!
いい!いいっ!!

額に汗が滲んできた。
心なしか勢いがついてきた。

そして…。
フィニッシュ!!

ヽ(´θ`)ノ


脳トレ系の本に掲載されていたナンクロ。ナンクロ自体は知っていたが、ヤったのは初めてだった。

「おもしろいっ!」

理系頭の僕にはたまらない。数字のパズル最高だわ。脳トレの本には他にも数字のパズルがあったが、ナンクロが一番おもしろい。何問か解いている内にコツもつかんで、スピードも上がった。

「俺ってやっぱ天才だわ。」

《僕のテンションの半分は勘違いでできている。》

「バファリン」ならぬ、「バッカリン」のキャッチフレーズだな(`∇´ゞ


「ってか、今日面会来ねぇな。」

もう18時半を回った。唯一見ているドラマ「MR.BRAIN」もやるし、今のうちに注腸ん済ましちゃおう。

面倒な薬の準備をし、お尻丸出しにして薬を肛門から流し込む。

ふぅ。

お尻を隠したら、ゴロンゴロン。お腹で揺れる液体が、炎症を起こしている大腸を撫でる。それは苦しくて辛いが、病変への直接攻撃だ、我慢、我慢。


ええっ!?

こんなタイミングで~(汗)

職場の仲間たちがやって来た…。

マジかよ~(涙)


【つづく】
*次回は「注腸」についてマジメな話です。

入院日記31-5

2009-06-28 14:52:03 | 潰瘍性大腸炎-入院日記4-
潰瘍性大腸炎で入院31日目第5話(6/27)
-ひとり、夜の理由編-


ずっと落ち着いていた昼間のトイレの回数がここ数日間に増えている。夜のトイレが気持ち落ち着き出しているだけに悔しい。
木曜日から量を減らしたプレドニンのせいとは思いたくない。

「全てはラコールだ。」コイツさえなるべく一度に体に入れれば、トイレの回数が減るはずだ。

今日はラコール3本(計600ml)を午前中に飲み干すぞ!!


まぁ、こうしてラコールの飲み方だったり、夜の点滴を止めたり、下痢止めの漢方薬を服用したりすることで下痢の回数が減っても、肝心な大腸の炎症が治まっていなければ意味ないのだが。

その点では、トイレが増えても下痢止めの漢方薬は止めたいし、点滴だって24時間繋ぎっぱなしで構わない。炎症が本当に良くなっているか分かりづらいし。


さて、昨日に引き続き今日も職場の仲間が見舞いに来てくれることになっている。
出来れば早めに来てくれると気が楽なのだが、少なくとも18時までに。

22時消灯で、それまでにやらなきゃならないことを逆算していくと、18時からは一人になりたい。

特に注腸。準備や後片付けを含めて時間が多くかかるし、大腸に薬を入れたらベッドでゴロンゴロンと寝返りを繰り返さなければならない。
その時間を確保したいのだ。

果たして何時ごろ来るのだろうか。


それにしてもやたら晴れた午後だ。外は焦熱地獄なのだろうか。しっかりと空調のよく効いた部屋で僕は強烈な眠気に襲われて、気を失うようにベッドに倒れ込んだ。


【つづく】