大人にも流行「百日ゼキ」。要注意。

咳は時速220キロ!―知ってるようで知らない「数と量」の雑学 (PHP文庫) PHP研究所 このアイテムの詳細を見る

　長期間セキが出続けるのが「百日ゼキ」。

　もともとは乳幼児の病気で、激しく咳き込み、息を吸うとき高音を伴う
　　ケイレン性の発作が続く。重症化すると死亡したり、後遺症となる。

　これが今大学生を中心に大人に流行している。

　大人の場合、重症化することは少ないが、長期間セキが続き、特に夜間にひどくなる。

　セキ喘息や風邪と判別しにくいので、気づかないうちに周囲に菌を広げることになる。

　発症報告のうち、20才以上は2000年には2%だったが、07年には31%、今年(6月まで)は
　　51%と大人が増えている。

　地区別にみると、東京、千葉、神奈川が多い。

　　この病気の予防接種は、乳幼児期に4回行う。

　ところがこのワクチンの免疫持続期間は5から10年程度といわれ、このため大人も
　　かかりやすくなつているという。

　アメリカでは11、12才にワクチン接種を開始、効果をあげている。

　大人の感染で、ワクチン接種前の新生児への感染の危険性がある。

　日本でも11、12才での追加接種の必要を関係者は考えるべきだ。

　大人も長引くセキには注意し、気になるようなら受診すべきだ。