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旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

「戦争と貧困を容認しない」ーーTNさんのコメント

2008-03-16 17:09:49 | 政治経済

 

 前回の投稿「あわただしい春」で、今月末の父の50回忌について触れたところ、いつもコメントをくれるTNさんから厳しいコメントを頂いた。
 氏は早くお父さんをなくされ、戦後の厳しい生活をお母さんの日雇い労働に依存しながら生きてきた・・・、ということは以前に聞いたことがあった。しかし今度のコメントで、お父さんは30数歳で戦死したことが書かれていた。典型的な戦争犠牲者として、戦後の苦しい時期をお母さんとおばあさんと共に生きてきたのだ。
 思えば私の父は戦争に行かなかった。教師をしていたことから兵役を免れたのだろうか? 振り返ってその話をした記憶もない。戦後の生活は苦しかったが、私が社会人になるまで父が生きていたのは幸せの部類に入るのかもしれない。父は昭和34年脳溢血で急逝し、そのあと家族は母の頑張りで生きながらえてきた点では、TN氏に似ているところもあるが、終戦直後と14年経過した時代とは比較にならないだろう。
 しかも、50回忌を母と5人の子供全員が生きて執り行うことが出来るとは、相当に幸せの部類に属すると言うべきだろう。その分、父は一人早く死んだのかもしれない。最近の日本の状況を見ていると、決して良い時代ではなくなりつつあり、長く生きていることが果たして幸せかどうかわからないが。

 その点、TN氏の「戦争と貧困を容認しない」というコメントは重い。特に急激な格差社会への突入で、貧困層が急激に増加していることが気になる。高度成長を遂げる中で、通常に働けば十分に生きていける社会になったと思っていたが、一生懸命働いても生活できないワーキングプアというような層が生み出されたことは重大問題だ。
 まさに、政治も経済も根本的改革を必要とする時期に来ており、国民は「戦争と貧困を容認しない」という明確な意思を示すべきであろう。
                             


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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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3人の父 (大津留公彦)
2008-03-18 08:54:29
30数歳で終戦直後になくなったTNさんのお父さんと戦後14年経過した時代になくなった風のプラズマさんのお父さんそして惚けが入ってはいるがまだ健在の私の父の3人の父親に思いを馳せました。

私は幸せ者です。

「戦争と貧困を容認しない」
この決意を日常生活に貫いて行きたいと思います。
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