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「年賀状使用作品シリーズ」 その3(1999年)
この年は2パターン年賀状を用意したので、そのうちのひとつを御紹介。
今じゃとても考えられないんですが、この当時は、10月もけっこう旅に出かけていたようですね。
たぶん、美瑛から移動したんだと思います、この日の宿泊予定は摩周湖YHでした。
しかし、チェックインするにはまだ早い、おそらくまだ2時頃(にじですからね)。
時間をもてあまして、摩周湖へ向かい、貧乏旅行者御用達の「第三展望台駐車場」に車を止め、
昼寝していたんです。第一展望台は駐車料金いるからね、今もそうなのかな?
この日は不安定な空模様、晴天だったのがウトウトしている間ににわかに掻き曇り、
激しい雨がボンネットをたたき始めました。しかし、それも一時、また最前のような強い日差しが
差し始めたのです。「まさかな…」と思って飛び起きて、展望台まで駆け上がったら、
摩周湖に虹がかかっているではありませんか! 慌てて車に戻り、機材を抱えて舞い戻り
大急ぎでセッティング、撮影にかかりました。虹ってほんの一瞬ですよね、せいぜい10分くらいかな?
正直、構図とか露出とか迷ってる場合じゃなくて、とりあえずシャッターを切っただけでした。
それほど足繁く摩周湖に通っているわけじゃないのでよく知らないけど、摩周湖と虹の取り合わせは
別に珍しいものじゃないのかもしれません。しかし、私は摩周湖とは相性がいいらしいんですね。
一番最初に見た時は真っ白に完全結氷していて、それ以降、訪れるたび不思議とよく見えてねえ。
だけどこれ、素直によろこんでいいのかどうか?
おかげさまで、案の定いまだに出世もできず、婚期も遅れに遅れております。
【虹の摩周湖/1998.10.04 撮影】