井山武司氏を偲ぶ会のとき以来のお知り合いとなった近澤ご夫妻のお招きで、群馬県倉渕村(現高崎市)の相間平カルチャーバレー内にあるログハウスを訪れた。倉渕ビッレジ相間平カルチャーバレーとは、近澤氏が主宰する
パンデコン建設設計研究所と
財団法人“花と緑の農芸財団”(長嶋茂雄理事長:当時)が協力し、群馬県倉渕村村おこし「花と緑の手づくり村構想1988」として、都心から近いこの地に自然を守り・活かす、外部資本等に頼らない自前の村づくりを企画・建設したものである。遊休農地の開発利用として、自然に親しみゆとりのあるライフスタイルを提供するための施設群(相間川温泉ふれあい館、クラインガルテン[市民農園]、ログハウス・分譲地等々)を整備&進化させ、今後は相間川沿いに、癌治療にも効果があるという「ケイ素サウナドーム」の建設も計画されているという。温泉の気持ちの良い露天風呂と、日照時間も四国と並んで日本一という好環境のこのビレッジで過ごした3日間は、なかなか有意義であった。
今回の目的は、近澤氏が設計した、ここの施設の見学、そして故井山氏の悲願であり病室でも推敲を重ねた「太陽建築 - 母なる地球 父なる太陽 - 』の出版にあたっての相談と助言をいただくことである。
東北自動車道から日光道に入り、東照宮、足尾銅山に立ち寄った後、倉渕村・相間川温泉に到着したのは午後7時過ぎ。近澤恭子さん設計の「ふれあい館」で、近澤ご夫妻、秀友画廊アートアドヴァイザーの浅野恵巳さん、環境芸術書道家の小林陽光さんの4名と合流し、まずは温泉で疲れを流した。
近澤ご夫妻のログハウスに移動し全員で遅い夕食の準備に取り掛かり、炭火でハタハタが焼き上がろうとした頃、スマホが地震の緊急メッセージを発した。震源の長野北部では比較的大きな地震で被害も出たようですが、倉渕はちょっと揺れを感じるくらいで済んだようです。
メインは鍋! そして各自持ち寄った高レベルな食材の晩餐には皆大満足。そして、金賞受賞の月山ワイン「「甲州シュール・リー ソレイユルバン」と今限定の上喜元「翁」は大好評でした。よかったぁ!
◯相間川の清流
二日目の午前中は、カルチャーバレーの散策。昼過ぎ浅野さんが他用のために倉渕を離れ、午後は、5人で元倉渕村収入役の山田初雄さんを訪ね「花と緑の手づくり村構想1988」について話を伺う…が、どうも小林さんの「閃きました」が話の芽を抓み、ちょっと残念。
その後、東京に戻る小林さんのバス時間までの間、榛名湖へ足を伸ばしてみれば冷たく澄んだ空気と光は、湖面と榛名富士を美しく際立たせた。絶景ですな!
◯山田初雄さんご夫妻(エプロン掛のお二人)と
◯相間川温泉ふれあい館
三日目、朝食前に「太陽建築 - 母なる地球 父なる太陽 - 』の出版について、近澤さんが同期である井山氏の意を汲んだストレートな冊子、さらにBigNameを擁した商業出版へと熱く想いを語ってくれた。ありがとうございます。
その後、倉渕村おこし計画の当時の計画課長だった堀込博志さんを訪ね、今でも様々な地域を訪れ情報を得ることが好きだと話してくれた。母屋は近澤さんの設計だと聞いた。様々な意匠を凝らしているんだろうな…、天地人!!
帰りに掘込さん家の倉渕産コシヒカリ玄米を戴いた。ありがとうございます。味は後日!
クレインガルテン、村営ロッジなど散策、そして近澤恭子さんの優しい目線で設計した幼稚園保育園を見た。子供たちが元気に楽しく走り回っている姿が目に浮かんだ。
イイ時間を過ごすことができました。感謝!!