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Gothic Fantasy

2017年03月19日 06時08分01秒 | 小説
第50話 冥界神降臨

帝は目を覚まし過去を思い出す。
自分が十神の弟とヴィシャスの兄と赤坂の父を惨殺した過去だ。
その他にも多くの教会の軍勢の目の前で命が散って行く。
炎と煙に包まれそこには十神親子が隊員たちを抱きしめていた。
そんな光景が彼の瞳には今も映し出されていた。
「行かねば…」
帝は立ち上がりバンクにインキュバスメダルを入れた。
そして京は3人に告げた。
「人類は過ちを犯した。知恵の実を口にしたことだ。次に生まれる人類には
知恵の実を口にはさせん。完全な生物として人類は生きるのだ。」
「そんなの人間じゃない!人間は不完全だから美しいんだ!」
周がそう言うと2人も口を開く。
「人を犠牲にしてもあなたの亡くなった奥さんも喜びません!」
「目を覚まして下さい!あなたは本当は息子思いのお父さんでしょ!」
「黙れ!君たち2人は立場を分かっているのか?」
するとその時だった。
「そこまでです!」
京の後ろには伊達と中原が立っていた。
「ドクターに中原さん、2人揃って死にに来たのですね。」
「いいえ。あなたを止めに来たんです。学者としての心でなく人として!」
「私も。本当のあなたはこんな方ではないとお分かりでは?」
すると2人の間からヴィシャスが現れ言った。
「私がやる!」
ヴィシャスは京からハデスメダルを奪った。
「一部始終を見ていました。でしたらこれであなたを!」
「ヴィシャス君、残念だがそれは君には扱えんよ。」
「扱える!周、君には申し訳ないが君のお父さんは私の手で!」
そう言いヴィシャスはバンクにメダルを入れた。
しかしその瞬間ヴィシャスの体は黒い闇に包まれ出す。
「ぐ…ぐぐ…ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
ヴィシャスは苦しみ悶絶する。
「ヴィシャス先生、しっかり!」
「早くメダルを!」
2人がヴィシャスに触れた瞬間2人は一瞬で絶命し倒れた・
そしてヴィシャスも絶命し倒れメダルが地に落ちた。
「だから言った。賢者の石のない者はこうなるのだ。」
京はメダルを拾いホロスコープに次々にメダルをセットする。
3人はもう終わりだと思っていたその時だった。
「な!ない!1枚足りん!」
3人は気付いた。
「そうか!帝のメダルが1枚残ってたんだ。」
「そうだ!俺が最後の砦だ!」
帝は京に殴りかかり京は転倒した。
「やるしかないようだな。」
京は無言でバハムートメダルを入れ変身した。
「デーモンスラッシュ!」
「ドラゴンスラッシュ!」
2人の攻撃がぶつかり合い煙が立つ。
煙の向こうから帝が飛び出し2つに割ったインキュバスシザーで攻撃する。
京も聖竜十字剣で攻撃し合い打ちとなり2人はよろめく。
京は一瞬の隙を突きバハムートリボルバーで帝を撃った。
「ぐあ!」
「今だ!ドラゴンハリケーン!」
「まだだ!シャドーカッター!」
しかし帝の攻撃を打ち破り京の攻撃が命中し帝は宙を舞う。
そしてそこにとどめを刺す。
「ドラゴンサンダー!」
天から落ちる雷が帝を撃ち抜き帝は落下し変身が解ける。
「貴様…」
「君にはもう少し生きていてもらう。君の賢者の石は欠かせないからね。」
京は帝を踏みつけ落ちたメダルを回収した。
「今度こそ全てが終わり全てが始まる。」
ホロスコープにメダルを入れそれを4人は見ているしかなかった。
メダルを入れ京は儀式に入った。
「主よ、今こそ再び世界を創生する時です。永遠の父なる我らが御子に誓い
罪深き愚民共の命を生贄に捧げ過ちのない完全な世界の創生の力になりたく
この日を待ちわびておりました。御子の生みし全モンスターたちの尊き命は
喜んでおられるでしょう。彼らの犠牲なく花は咲かなかった。」
「そんな…あいつらが父さんの駒だったなんて…」
「それに僕らは掌で踊らされていたと…」
「僕らは一体何のために…」
3人は失望する。
「よくも…利用しやがって!」
帝は激怒するも京は嘲笑うように踏みつける。
「さぁ主よ!今こそ世界の終末と創生の時です!」
そう言い京は魔法陣に自らの魔力を捧げる。
すると3人に異変が起こり出す。
3人の魔力が天に昇って行く。
天が3人の魔力を吸収し太陽に異変が起こった。
突如月と合わさり辺りがだんだんと暗くなって行く。
街の方では何も知らない人々が日食を見て驚いたり興奮し出す。
そして完全に合わさり合い日食が起こった時だった。
街や教会にいた皆が苦しみ出し次々に倒れる。
同時に木々は枯れ大地は荒れ果て水は干上がり冥府と同じ光景が広がる。
儀式の場も冬人と風馬も同じだった。
荒れた風景が広がり2人も苦しみ出す。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
2人はもがき苦しみ絶叫した後に魂を抜かれ死んだ。
「この日食は同時に世界中で起こっている。神の力を以てすれば不可能などない
可能しかないのだ。今この世界で生きているのは我ら3人だけだよ。そして君は
新世界の創生のための犠牲として賢者の石を奪われ死ぬ。遺言くらいは聞く。」
「遺言はない!逆にそいつは俺のセリフだ!」
帝は京にローキックで転倒させ立ち上がった。
そして周に駆け寄り縄を切って救出した。
「インキュバス、見苦しいぞ。」
「貴様こそ見苦しいぞ。」
「神に抗う愚者には死あるのみ。神に代行し私が天罰を下さん!」
するとその時だった。
ハデスメダルが光り出し飛んで行った。
そして1人の人物がメダルを掴んだ。
「久坂教授には感謝しますよ。本当に望みを叶えて下さった。」
そこにいたのは赤坂だった。
「赤坂君、何故君が生きているんだ?」
「まさかお前がハデスの本体か!」
帝の言葉に赤坂の口元は笑った。
そしてハデスの本心が出た。
「私こそがハデスだ!こやつは2年前に死んだ。それに私が憑依し記憶を使って
生きているよう装いこの世界をこの両の目で見ていたのだ。久坂京、貴様も所詮
我が手中にいてその上で転がされていただけだったのだ!貴様も愚かな民だ!」
すると京は崩れ落ち失望する。
「ならば妻を蘇生させるのは全て…」
「そうだ。全てが嘘だった。私は冥界神。冥界を広げこの世を冥界とすべくことを
目的とし貴様らに動いてもらっていた。信じていたキリストは微笑んでなどいない
だけでなく貴様は信じるがあまりに過ちを犯したただの大罪人でしかないのだ!」
そう言いハデスは赤坂の体を抜け出し本体が現れた。
黒い塊が体から出てメダルをコアに集まる。
そこに残ったのは赤坂の亡骸だった。
ハデスの本体は巨大な黒い塊だ。
真っ黒な体に2本の角と鋭い牙や爪を生やし胸に赤い水晶のついた人型の塊だ。
その赤い水晶には多くの魂が彷徨っていた。
「あそこに皆が!」
「やるしかないな。お前も立て!」
帝の言葉に京は立ち上がり3人は変身する。
「チェンジオン!」
変身しハデスに向かって行く。
「あの水晶を破壊しよう。そしたら皆の命が。」
「そうだな!」
2人は頷き3人で魔法を放つ。
「フェニックスファイアー!」
「デーモンスラッシュ!」
「ドラゴンスラッシュ!」
3人の攻撃がハデスを襲うもハデスは小指で弾いた。
「だったら!ファーブニル!」
「シヴァ!」
2人は強化メダルを入れ攻撃する。
「ファイアーバースト!」
「ダーティバースト!」
勢いよく凄まじい攻撃が襲うもハデスはまたも小指で弾いた。
「こうなったら空からだ!グリフォン!」
周は翼を広げ空から攻撃に出た。
「俺もだ。ヴァンパイア!」
帝も空から攻撃に出た。
2人は素早い動きで翻弄し攻撃を試みる。
ハデスが2人に気を取られている間に京は地上から攻撃を仕掛けた。
「ドラゴンファイアー!」
するとハデスは京を蹴飛ばし京の攻撃が逸れ上空の2人に命中した。
「ぐあ!」
2人は落下し地面に叩きつけられた。
「神に抗う愚者よ、自らの弱さを思い知ったか!」
「まだだ!俺たちは戦う!本気の本気はここからだ!」
そしてバンクにキリストメダルを入れた。
同時に帝の将軍のメダルを入れ神と魔王の装備で向かって行った。
2人は飛び上がり水晶に攻撃を放った。
剣と鋏を向け真正面から破壊に出た。
「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
声を上げ突っ込んで行く。
「無駄だ!」
ハデスの掌に押し潰され2人は落下した。
「ぐ…神と…魔王の力を以てしてもダメなのか…」
倒れる周にハデスは言い放った。
「死ね!」
そして両手の爪が伸びその攻撃が周に向かう。
周の目には光が消え絶望していた。
周は全てが終わったと思った時だった。
衝撃音が耳に届いた。
顔を上げると帝と京が立ち上がり盾になっていた。
爪が2人に突き刺さり2人はハデスの両手を掴んでいた。
「周!今だ!俺たちを代表して一発叩き込んでやれ!」
「周!一回きりだ!私たちの体が壊れる前にやつに!」
周の目には再び光が宿った。
立ち上がり翼を広げ天高く舞い上がった。
剣を振りかざし急降下する。
「ハデスーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
周はハデスの頭頂部に渾身の斬撃を加えた。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
ハデスは倒れた。
爪の抜けた2人は変身が解け倒れる。
「様ぁ…見たか…」
「全ての…代償だ…」
そして周はハデスの前に立って言い放った。
「立てよ!この二流の偽物が!」
「愚民の分際で…」
「立てっつってんだよ!全部この俺が償わせてやるからな!覚悟しろ!」
するとハデスは立ち上がった。
同時に冬人たちのメダルが光り出し周の手元に集まった。
「皆、力を貸してくれるんだな。」
周はメダルを握り締め闘志を燃やすのだった。

続く

Gothic Fantasy

2017年03月05日 09時31分35秒 | 小説
第49話 最後の時へ

卒業間近の学園内では皆が夢に向かって話し合っていた。
3年生の教室で風馬と理央が窓から空を眺めていた。
「もうすぐここ出るんだね。」
「そうよ。そして結婚。あんたが夫なんて頼りないわ。」
「でも僕の赤ちゃん産んでくれるんだよね。」
「それが目的なんてより頼りないわ。」
「それより周たちのクラスのことが気になるね。」
「そうね。佐武先生が行方不明って。」
「廊下で倒れてて職員室に報告に言った先生が戻ると消えて。」
「あと帝さんと繋がりがあったみたいね。」
その話は理事長室でも十神親子がしていた。
「一向に佐武教諭の姿を見た報告はなしです。」
「疑問だが何故彼は帝君の連絡先を知っていたかだ。」
「それも番号登録をせずにです。まるで工作員のようですね。」
「帝君とも連絡が取れん。彼は一体何をしているんだ。それに時の花はもう。」
「今年は日食は起きないにしても何か裏が。」
「とりあえず教会へ戻ろう。詳しいことの資料を漁ってみよう。」
こうして2人は教会へ戻った。
教会では雫がタロットカードを並べ占いをしていた。
「そんな…」
すると雫の部屋のドアが開く。
「すまぬ。シスター、手伝って欲しいことが。」
十神が雫を見ると彼女の顔に異変を感じた。
「どうした!」
「実は今日の占いで久坂君、帝さん、久坂教授以外全ての人間に死神のカードが。」
「何だと!」
その時だった。
教会の外から爆発音が響いた。
2人は慌てて外に出る。
そこには京が多くの軍勢を率いて教会に侵入して来る姿があった。
「父さん、久坂教授が突然!」
「しかもあれを見て下さい!行方不明の佐武教諭まで!」
拝努とヴィシャスは今にも変身しようとするも佐武を見て躊躇っていた。
「一体何が!しかも佐武君が何故久坂教授と!」
「彼は死にました。そして神が彼を操り私と共にここを襲撃しろと言った。」
「まさか佐武教諭が死んだなんて…」
拝努は言葉を失う。
「彼は知り過ぎた。我らに歯向かった。そしてその拠点がここ。真の敵はここにあり。」
そして京はバンクにメダルを入れ変身した。
一方そうとは知らず周たちは下校し教会に向かっていた。
「本当良かったよ。日食は起きず平和に終われて。」
「これで周君とずっと一緒にいられるね。」
そう言い和香は周の手を強く握る。
「僕も彼女作れる希望生まれました。」
冬人も笑って全てを流す。
「卒業式楽しみだよ。理央、卒業旅行はどこ行く?」
「本当そればっかね。」
するとその時周の携帯に電話が入った。
電話はヴィシャスからだった。
「どうしました?」
相手はエクソシスト隊の隊員だった。
「大変なんです!久坂教授が教会を襲って来たんです!」
それを聞き5人は駆け出す。
教会では皆が変身し戦っていた。
しかし京の力に及ばず苦戦する。
「ナックルマシンガン!」
ヴィシャスの攻撃が京を襲い魔法で京も反撃する。
「ドラゴンファイアー!」
ヴィシャスの攻撃を破りヴィシャスを攻撃が襲う。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
変身が解けヴィシャスは倒れる。
次に京は雫に剣を向け攻撃する。
「ドラゴンサンダー!」
「マーメイドスラッシュ!」
雫の攻撃と京の攻撃がぶつかった。
そして雫の攻撃を破り京の攻撃が雫に命中した。
「く…」
雫は気絶し変身が解けた。
「次は君たちだ。」
十神親子に狙いを定め攻撃する。
「ドラゴンハリケーン!」
「ゴッドインパクト!」
「ゴッドクラッシュ!」
十神親子は抵抗するも攻撃は敗れ京の攻撃の餌食となった。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
変身が解け倒れる。
京は4人のメダルを回収し中に入る。
止めようと動くエクソシスト隊をいとも簡単に蹴飛ばす。
「君たちは彼らと遊んでいろ。」
すると死者たちが一斉に隊員に襲い掛かった。
その隙に京は総統室まで来た。
中に入り机の引き出しを開けた。
そこにはハデスメダルがあった。
京は手に取り握り締めた。
「ここは用済みだ。」
そう言い総統室の窓ガラスを破り翼を広げ飛び去って行った。
京が飛び去ると死者たちは突然動きが止まり出す。
「何だ!何が起こった?」
そこに周たちも帰って来た。
「皆!」
周がそこで目にしたのは倒れる佐武だった。
「先生!しっかりして下さい!」
「ダメだ…死んでいる…」
十神が起き上がり答えた。
「総統、一体何が!」
「彼らは恐らく死後ハデスに憑依されていた。」
すると拝努も起き上がる。
「ハデスメダルが奪われたようですね…ここが用済みになり憑依も…」
「彼らはハデスの憑依の一部だろう。本体の憑依した者は別のどこかに。」
それを聞き周は決意する。
「皆、あの場所へ行こう。そこに父さんはいる。帝もいるはずだ!」
「行こう。お父さんを止めないと。」
「僕らも力になりますよ。」
「僕らの世界を守ろうよ。」
「あんたのお父さんでも私たちを舐めてもらったら困るわよ。」
こうして5人は駆け出した。
その場所には帝も来ていた。
1人空を見上げ佇んでいた。
足元には終わりの時を告げる花が咲いていた。
「やつの目的はあの3人。佐武が死んででも掴んでくれたんだ。ならばあいつらを
この場へは絶対に来させるわけには。」
すると頭上に影が通り帝は見上げる。
京だった。
京は降り立ち変身を解き帝に声を掛けた。
「インキュバス、それは無駄だ。やつらはもうじきここへ来る。」
そう言い京は掌を見せ奪ったメダルを見せる。
「まさか!」
「やつの死も無駄だったようだ。」
そのタイミングで周たちが駆け付けて来た。
「帝!」
「帝さん、大丈夫ですか!」
それを見た京はほくそ笑んだ。
「父さん、もうやめよう!」
「来るな!これは罠なんだよ!」
「もう遅い!」
そう言い京はバンクにメダルを入れた。
そのメダルは奪ったハデスメダルだ。
「俺たちも行くぞ!」
6人もバンクにメダルを入れた。
「チェンジオン!」
周はキリストメダル、冬人と風馬は聖騎士、帝は魔王、和香と理央は通常装備。
6人は変身し京に向かって行く。
待ち構える京の装備は全身がどす黒い邪心の姿だ。
「ハデス装備だと…」
周は立ち止った。
「それでも親父を止めるんだろう!」
そう言い帝は先陣を切って向かって行った。
「ダーティバースト!」
帝の攻撃が京を直撃した。
しかし通用していない。
京は帝の首を掴み掌から闇のオーラを放つ。
オーラは帝を包み込んだ。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
帝は変身が解け倒れた。
「そんな…」
皆は呆然とする。
「流石は賢者の石を持つだけあるな!」
京は力一杯帝の腹を殴った。
「貴様…」
京は帝を地面に投げ落とす。
散らばったヴァンパイア、シヴァ、将軍メダルを拾い集めた。
そこに和香と理央が襲い掛かった。
「もうやめて!周君が悲しんでるよ!」
「あんた、親なら分かるでしょ!周の心の痛みが!」
ダガーとロッドで攻撃した。
しかし通用せず京は2人の腕を掴んだ。
「悪いが君たちはここまでだ。神の生贄となるがいい!」
そう言い掌から闇のオーラを放ちオーラは2人を包んだ。
「きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
そのまま2人は倒れ変身が解けた。
京は倒れた2人からメダルを奪う。
「和香ちゃん!」
「理央!」
周と風馬が駆け付け2人を抱きしめる。
しかし2人は冷たくなっていた。
「嘘だろ…和香ちゃん…」
「理央…死んだのか…」
「そうだ。この力は冥府の物。賢者の石のない者は死ぬ。」
その言葉に2人は戦意喪失し変身が解ける。
崩れ落ち涙を流し絶望する。
「2人が死ぬなんて…僕らは何のために…」
冬人も同じく戦意喪失し変身が解け崩れ落ち泣き絶望する。
「大丈夫だ。君たちにはまだ生きていてもらう。」
すると京の顔に突然鉄拳が飛んで来た。
帝だった。
「この野郎!」
帝は京の胸倉を掴む。
「君はもう少しだけ生かしておいてあげよう!」
京は掌から闇の塊を放ち帝を森の奥へ吹き飛ばした。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
こうして帝は森の奥に消えて行った。
「そろそろ行こうか!」
京は崩れ落ち無く3人の目を見つめた。
そして目を光らせ目から催眠術を放ち3人を眠らせた。
そして3人が目を開ける。
気付くと3人は十字架に磔にされていた。
左から周、冬人、風馬と日食の重なりを現す並びだ。
3人の足元には大きな魔法陣が描かれ3人は中心のラインにいた。
「父さん、何するの!」
「久坂教授、こんなことしても無駄です!」
「日食は起きないよ!」
すると京は笑って言った。
「起きるさ。私の魔力と2つの神のメダルと君たちの魔力は太陽、月、地球だ。」
「何!」
「3つの天体は君たちの魔力を代用し動かす。」
そして京はホロスコープを出した。
それはマモンの持っていた物だった。
「これの隠し場所を見つけるのには苦労したよ。だが見つけた。」
京は次にメダルを取り出した。
そこには3人から奪ったメダルもあった。
「しまった!俺たちまでメダルを!」
「そうだ。もう世界は終わりを迎える。私は世界を終わらせ神に上人類となることを
与えられお前とお前の母親3人で天より人を見下ろす!」
「でも人間がいなきゃ!」
「いるさ!神は今の人類と世界をリセットし新たに生み出すと言った。あの花の意味
それは世界の始まりの時を告げる花だ!」
「でも姉ちゃんは!」
「魔力のない者など必要ない。さぁ新たな世界の始まりだ!」
そう言い京はホロスコープの穴にメダルを入れるのだった。

続く