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Gothic Fantasy

2016年12月08日 04時06分01秒 | 小説
第41話 動き出した歯車

帝は久々に東京に来た。
図書館を出て昼の商店街を歩いていた。
横にはアマイモンが平行して歩く。
「インキュバス様、そろそろ。」
「分かっている。」
「何かお分かりに?」
「ああ。日食の儀式とメダル。そして3つの惑星。」
「帰ってマモン様に報告致しましょう。」
こうして2人は車に乗り込んで去って行く。
その様子を雫が目にしていた。
「帝さん、一体何を。」
それは十神に報告される。
「そうかね。マモンと彼は口にしたのか。」
「それにインキュバスと呼ばれていて。」
「彼が我らを裏切ったとは思っておらん。しかし日食の儀式とは一体?」
「日食は今の所予測はない。3つの惑星が重なることは。」
ヴィシャスの言葉に十神は疑問を感じる。
「確かにな。花が咲くそして日食が起きそこにモンスターの魔力を。しかし日食が
起きないとなればどうやって儀式をハーミットは起こすのかだ。」
「インキュバスは既に気づいているのでは。全てについて知り我らに隠し。」
「だがそれならば何故将軍のナンバー2と組むのか。」
「所詮モンスター。我々を裏切ったと考えられます。」
「だが彼はこれまで教会に貢献して来た。」
「演技ですよ。我々は騙せれていたそれだけです。」
そう言いヴィシャスは無言で頭を下げ部屋を出て行った。
その頃マモンたちも動いていた。
「やはりそうだったか。」
「ああ。そのため3大魔力を持つ3人を利用する。残りの2人は犠牲だ。」
「我が子のためその友人を犠牲か。」
「腐った野郎だ。今すぐにも魔法陣を破壊したいが場所までは特定出来ん。」
「どうやら私と同じよう魔力の結界を張っているようだ。」
「つまり解けるのはやつのみ。呼び出すしかない。」
「だから私が出向こう。私の首を狙い出て来る。その時は聖夜だ。」
「ああ。それならやつ直々に命を狩りにこの世に降りて来るな。」
そして周と和香は帰宅し総統室を訪れた。
「総統、あれから何か分かったんですか?」
「謎は深まるばかりだよ。しかし帝君が目撃された。」
「え!」
「図書館から出て来たそうだ。調べごとをし何かを理解していたそうだ。」
「周君、そこ行こう。」
「そうだね。」
こうして2人は図書館に向かった。
一方マモンも策を練っていた。
「保険を掛けていて正解だった。どうやら気づかれていた。」
「俺を向かわせたのはお前の計算のうちか。隠滅のため。」
「そうだ。貴様も気づかれたくはないだろう。」
「そのために俺もビッグフットを置いて来た。」
そして周と和香は図書館に入った。
宗教関連の本や魔術や神学に関わる考古学者の本を棚から抜く。
机には大量の本の山だった。
「とりあえず持って帰って読もう。」
「でも2人じゃ。」
「冬人たちも呼んだから来たら受付並ぼう。」
するとその時だった。
2人の前に1人の男が立った。
長い黒髪をし黒いシャツに黒いパンツを履いた小太りのレスラー風の男だ。
「魔法戦士、そうはさせないっすよ。」
「誰だ!」
「俺はビッグフット!マモン様の使い魔!」
そう言いモンスターに変身する。
その姿は毛むくじゃらで筋肉質な体に鎧を着て太い足をしたゴリラの怪物だ。
すると客たちは皆慌てふためき逃げ惑う。
周と和香はバンクにメダルを入れ変身する。
「チェンジオン!」
変身し剣を向ける。
するとビッグフットは大量の本を抱え逃げ出す。
ガラスを割って外に出る。
「待て!」
2人は追いかける。
図書館の裏の焼却炉にビッグフットはいた。
そして本全てを焼却炉に放り込んで燃やす。
「何をする!」
「知られちゃ困るんすよ。これもインキュバス様の命令なんすよ。」
「帝がそんなことするわけない!」
「とりあえず戦うつもりないっすよ。あとはここを破壊するだけっすよ。」
「させるか!フェニックスファイアー!」
「フェアリーシャイン!」
2人の攻撃がビッグフットを襲う。
しかしビッグフットはパラパラダンスを踊り出す。
ダンスで攻撃を避けたり手の動きで攻撃を払い落とす。
「まだだ!アルゴス!」
周は装備を変え銃を連射する。
しかし再びパラパラで攻撃を無効にする。
「だったら!」
和香は短剣で攻撃に出た。
連続で切り裂き攻撃する。
しかし硬い鎧に傷一つついていない。
「切れてないっすよ。」
「フルングニル!」
周は装備を変え剣で攻撃する。
剣で連続攻撃し鎧を切り裂こうとでる。
しかしまたも傷一つない。
「切れてないっすよ。からのラリアット!」
2人に攻撃が命中する。
「シャイニーバースト!」
和香が攻撃を仕掛ける。
しかしまたもパラパラダンスの前に攻撃は敗れる。
そして和香にドロップキックをした。
「きゃ!」
「こいつにはこれだ!オーガ!」
周はパワー勝負に出る。
拳で襲い掛かる。
ビッグフットは足でガードする。
2人の攻撃が押し合いを始める。
周は踏ん張るもビッグフットのパワーに押され倒れた。
「ぐ!」
しかし和香がそこに払魔銃で攻撃をした。
「ぐ!」
周はその隙にビッグフットの足を掴み持ち上げた。
「何!」
「うおーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
そしてそのまま振り回し投げ飛ばした。
ビッグフットは壁に激突した。
「何でここを守るんすか!あなたらに害はないっすよ!」
「戦士としての信念があるからだ!グリフォン!」
周は装備を変え天空に舞い上がる。
舞い上がり急降下し落下の重みを利用し剣で攻撃する。
しかしビッグフットは剣を取りそのまま周を地面に叩きつけた。
「ぐあ!」
周は倒れ和香がビッグフットの前に立つ。
「私だって!」
「無駄っすよ!」
ビッグフットの回し蹴りが和香を襲った。
「きゃ!」
和香も倒れビッグフットは図書館の建物に向かい走り出す。
助走をつけ図書館の建物に渾身の蹴りを入れた。
すると建物は崩壊し出した。
周と和香は愕然とする。
「これで仕事は終わり。それじゃまた。」
去ろうとするビッグフット。
しかし周は足を掴んでいた。
「逃がさない!絶対許さない!」
「ふうんっ!」
ビッグフットは足で振り払った。
そしてボディプレスで周を潰そうとフェンスに上がる。
そのままのしかかろうと飛び降りた時だった。
ビッグフットの腹部に拳が入った。
「ぐあ!」
周と和香は顔を上げた。
そこには魔法戦士に変身したヴィシャスがいた。
ベルセルクメリケンサックでの突きが命中しビッグフットは蹲る。
その鎧には微かにヒビが入っていた。
「大丈夫か?」
「はい。」
「ここからは私が相手だ!」
ヴィシャスは拳を構えファイティングポーズをする。
「おう!」
ビッグフットは立ち上がり声を上げた。
「借りるぞ!」
ヴィシャスは周のオーガメダルをバンクに入れた。
「オーガ!」
オーガ装備で攻撃を仕掛けた。
「ナックルマシンガン!」
無数の波動が拳から放たれた。
ビッグフットはパラパラで防御に出た。
しかし勢いの増した攻撃に振り払えず蜂の巣になる。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
「まだだ!マッハナックル!」
拳から猛スピードの波動が放たれた。
またもパラパラで避けようとするも攻撃の速度に間に合わず命中した。
「ぐお!」
「まだだ!ナックルバースト!」
放たれる破裂する波動の攻撃を受け鎧は崩壊寸前に陥った。
そしてヴィシャスはとどめに至近距離で攻撃に出た。
ビッグフットの前に立ちメリケンサックで攻撃する。
ヴィシャスのインファイトで鎧は完全に砕け散った。
「おのれ!」
ビッグフットはラリアットを仕掛けるもヴィシャスは避ける。
そしてヴィシャスのカウンターパンチが決まった。
「まだまだ!」
次に大きな足での攻撃に出た。
飛び上がり下に向かってキックを仕掛ける。
しかしヴィシャスはそこにチャンスを見つけた。
「ロケットナックル!」
拳から波動を打ち上げ攻撃しビッグフットはKОとなる。
そしてそこに冬人と風馬が駆け付けて来た。
「チェンジオン!」
2人も変身し5人の戦士がビッグフットの前に立つ。
「こうなれば!」
ビッグフットはやけくそになって襲い掛かって来た。
そして3人はバンクにキーメダルを入れ聖騎士の姿になる。
その力はビッグフットねじ伏せる。
剣で押さえられるビッグフット。
逃れようにも力で負ける。
そこにそのまま斬撃が入りビッグフットは倒れる。
「何だ!この俺が!」
「ここがお前のラストステージだ。」
周の言葉で3人は最後の技に出た。
「エクリプスソードストライク!」
3人の攻撃がビッグフットに命中した。
「ぐあーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
大爆発が起こりビッグフットは死んだ。
皆は変身を解き周は落ちたメダルを拾った。
しかしそのメダルは掌の上で粉々になった。
「何!」
「メダルが!」
そして一同はそれを十神に報告した。
「メダルが壊れただと。」
「はい。」
「それに残るメダルはマモンとバハムート。何故もう一枚。」
十神は再び疑問を抱く。
「それに帝さんの命令で図書館を壊すって言ってました。」
和香の言葉に皆が驚いて言葉を失う。
「…」
「それより総統、今日は総統のお父さんの。」
「誕生日だ。遺影にケーキを添えておいたよ。」
十神の指差す場所には十字架の祭壇があり遺影とケーキが置いてあった。
その遺影を見て周と和香が驚いた。
「和香ちゃん、これってこの間の!」
「よく似てる!どういうことなの!」
「君たち、何か知っているのかね?」
「何ってルシファーメダルを奪った犯人ですよ。」
「何だと!」
その言葉にまたも皆が言葉を失った。
こうして十神の謎は深まる一方だった。

続く


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