2006年1月8日。
京都・妙心寺の東林院で行なわれた散飯式。
厳かに行なわれた式の後には、おめでたい祝菓子が待っていました。
祝菓子と梅湯です。
<福茶>
元日に若水を沸かし、
中に黒豆・結び昆布・梅干し・山椒(さんしよう)などを入れた茶です。
また、結び昆布と小梅干しに湯または煎茶を注いだもの。
正月・節分・大みそかなどに飲んで長寿を祝います。
正月のものを特に大福茶(おおぶくちや)といいます。
この日は、福茶として梅湯が出されました。
口の中の汚れを清め、
心身の邪気を払うといわれているそうです。
<祝菓子>
*松の雪 … 主菓子。小倉あん、小豆きんとん製。
*結び笹 … 干菓子。和三盆製。松と共に縁起物。
*昆布 …… 古くは「ヒロメ」とよばれ、広布と書く。広くなるという意で、現代のよろこびに通ずるもの。
*柿 ……… 嘉来に通じ、万物をかき集めるというめでたい意。
*豆 ……… 厄払いの意と共にマメであることを感謝し、健康に暮らせるようにという意味。
*くわい … よい目が出ますようにとの願い。
*みかん … 代々つづき栄えるという意。
祝菓子と梅湯を頂いた後は、精進料理です。
小豆粥・大根と厚揚げの煮物・青菜と豆腐の白和え・黒豆・昆布の素揚げ、etc
精進料理と聞くと、質素なイメージがありますが、
なんのなんの、この日のお料理は、なかなかのボリュームで、
とても食べごたえがありました。
美味しく頂きました♪
外はうっすらと雪化粧。
そして干し柿も風情を誘います。
これ、2本の竹筒に耳を当てると、
水が甕に落ちて、ポンポンと響く音がするんですよ。
とてもきれいな音で、京の風情を感じる瞬間です。
端っこに見える赤い実は、「千両」です。
緑の木々の中にひときわ映える「赤」。
かわいらしい姿に思わず見とれてしまいます。
京都で味わうお正月。
日本を堪能できる場所ですね。
今年一年の健康と幸せを祈りつつ、
古に思いを馳せながら、
精進料理を味わうのもいいかもしれませんね。
小豆粥で初春を祝う会(1) ・・・ 妙心寺(京都)
【場所】
「おっ!」と思ってくださったら、1クリックいただけると嬉しいです。(^^)/