65歳の男性のお話
私は妻を3年前に亡くしましたが、生前、妻の「一言」でどれほど励まされ、
慰められてきたことか、はかり知れません。
出勤の時には「行ってらっしゃい。気をつけて」、
帰宅時には「お帰りなさい。お疲れさま」と声をかけてくれました。
給料日には「ありがとう。ご苦労様」と言い、
私がカレーを作ると「お父さんの味は天下一品。
何か隠し味があるのでしょう」と持ち上げて、
買ってきたお土産を「うれしいわ」と心から喜んでくれた。
私がだらしない生活をしていると、「しっかりして下さい。
家族があなたの双肩にかかっています」
と叱咤(しった)激励してくれ、私にやる気を起こさせてくれました。
ほんの「一言」で人をやる気にさせ、自信を持たせることができるのです。
私は温かい「一言」を自然体で言える人になりたいと思います。
妻から教わった貴重な財産を胸に、これからの人生を生きていきたいと思います。