あいあいネットワークofHRSのブログ

人間関係づくり・人間力育成の授業

2017年5月8日 奈良女子大学 学校臨床心理学 第1回目

2017-05-07 18:13:10 | 授業

伊藤美奈子先生の授業をお借りして、奈良女子大の学生さん相手にワークショップ二年目です。

学部生、院生、研究生、総勢26名の大所帯でしたが、ほとんどの皆さんが支援職をめざしているということもあって、だいへん充実したワークショップになりました。

すでにプラン集を使ってファシリテーションのトレーニングに入っておられるので、少々レベルアップをしたファシリテータ育成講座ということにしました。

「なんでもキャッチ」を26名で取り組みましたが、グループサイズが少々大きいので、わたくしにとっても実験的ワークショップです。

ルールを少し追加しました。

結果、三種類のボール(のようなもの)が無事最後までまわりました。

次回が楽しみです。

*** 

 いじめ・不登校を防止する人間関係プログラム  
 深美隆司 価格:¥ 2,000(+税)
 学事出版
子どもと先生がともに育つ人間力向上の授業
深美隆司 価格:¥ 1,800(+税)
図書文化社

Facebook「深美隆司

あいあいネットワーク of HRS 

ホームページURL:http://aiainet-hrs.jp/

コメント (23)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2017年3月22日 大阪... | トップ | 2017年5月24日 大阪... »
最新の画像もっと見る

23 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
貴重なワークショップ (西村恭子)
2017-05-08 14:16:04
この度は、非常に貴重なワークショップの機会を頂き、誠にありがとうございました。
電話ボックスや、マウスのスモールクエスチョンでは互いに違う意見も聞きあい、自分で気付かなかった考え方に出会えたり少数派でいる勇気がいったり、非常にためになりました。
違った意見を聞くことで、自分の考え方も広がり、聞く耳を持つことにも繋がります。
スモールクエスチョンを通して、自分以外の相手の考え方を受容する機会が次のボールキャッチにも繋がりました。
ボールキャッチでは、ボールからマラカス、たわしに移行するにつれて非常に難易度が上がり、自分が失敗したら迷惑をかけるかもしれない緊張感がありました。
でも、そんな中でも「大丈夫だよ」とか、「できた人に拍手」が広がり、非常に暖かい雰囲気でのワークショップになったのは感慨深かったです。
また、必ず先生が発表者や、できた時に全員で拍手をされていたのが非常に良くて、それが失敗しても責められない安心感があったように思いました。ワークを実際に自分がおこなう場合、この拍手は必ず取り入れたいと思いました。こういった小さな心遣いが温かさを導くのかも知れません。
今回の授業では、単純にワークショップを行うというのではなく、ファシリテーターとしての心遣いが、緊張をほぐしたり温かさを導くことを学びました。
私はスクールカウンセラーを目指しておりますので、今後自分がファシリテータとなった時、今回のようにチームプレーで行う中で、受ける側に温かさも出る配慮ができるように心配りのできるファシリテータになっていきたいと強く感じました。
非常に貴重な機会を頂きましたこと心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
返信する
いろいろな考えを共有しやすくなる (牧由奈)
2017-05-08 15:53:35
本日行った「なんでもキャッチ」では、ボール、マラカス、たわしをそれぞれ相手に渡しましたが、相手に配慮して渡すものによって渡す時の距離、渡し方が異なりました。そこから、普段の会話でも、ボールのように丸い言葉、マラカスのように固い言葉、たわしのようにとげとげしい言葉も、言い方によって相手の感じ方も異なるということを改めて実感しました。
また、数人のグループでふりかえりやシェアリングを行ってから全体でふりかえりをすることで、自分の意見も言いやすくなるし、いろいろな考えを共有しやすくなると感じました。本日はありがとうございました。
返信する
自分の引き出しを増やしていきたい (松下ひとみ)
2017-05-08 18:40:47
深美先生、

奈良女子大学 臨床心理学コース 修士1年の松下です。本日はファシリテーションについてのワーク、ありがとうございました。
私はメーカーでの勤務経験がありますので、社内外の研修で体験したグループワークや、教育カウンセラーの初級養成講座に参加した際に体験したグループワークの印象が強かったのですが、最初にお菓子が出てきたところで、これまでとはちょっと一味違うぞと感じたところから始まりました。
スモールクエスチョンでは、一生懸命考えたにも関わらず2つともハズレで残念でしたが、他の人の、本当に自分では思いもよらないような多様な考えに触れて、大変興味深かったです。また、今回のお題は、どんな年齢層でも(たとえば小学生でも)それなりに理由を考えることができるおもしろい問題だと感じました。
なんでもキャッチは、単にボールなどのモノを一定のルールに従って受け渡していくという非常に単純な内容にも関わらず、なんとか成功させたいという一体感も生まれて夢中になってしまいました。渡すモノがだんだん変化していくのも、次は何だろうというワクワク感につながりましたし、また、渡すモノによって自分や他の人の行動が変化するのを感じて、よく考えられたワークだと思いました。
ひらがなで名前を書いた名札も効果的で(太めのマジックがあればよりよかったと感じましたが)これまで顔しか知らなかった学部生の名前も少し覚えることができました。そういう意味ではクラス開きの時期に行なうのが効果的だと思いました。
以下、質問です。
・発言が一部のメンバーに偏りがちな面があったと思いますが、実際のワークではできるだけ多くの人が発言できるような働きかけを行なう方がよいのでしょうか。ファシリテーターから指名する以外に、自然に発言につながるような働きかけがあれば教えてください。
・なんでもキャッチを学校のクラスで行なう場合、15~20名程度が適切ということであれば2つのグループに分けることになると思います。その場合、交互にやってお互いに見学するようにしても、自分がその中にいるときとは異なる気づきが得られておもしろいように感じましたが、実際の教育現場ではどのようにされているのでしょうか。

将来は、臨床心理士の資格をとって教育現場で働きたいと考えています。本日の学び/気づきをスタートに、自分の引き出しを増やしていきたいと思います。
今後ともご指導よろしくお願いたします。
返信する
松下ひとみさんへ (深美です)
2017-05-08 18:41:44
ご質問、ありがとうございます。
まず一つ目の発言のチャンス、ということですが、わたくしは、自主的な発言を重視しています。わたしのほうから一方的に指名するということはまずありません。ただ、アイコンタクトで、発言しようかなぁ、と感じておられる方は察知できますので、この場合に限り指名することもあります。発言機会は全員に保障されるべきものですので、ペア、トリオ、グループトークを行っています。全体の場での発言は、ひとり一人の意志がありますので、自主性にお任せしているということです。学校などで、授業として行う場合は、このプログラムであれば年間8回はあるわけですから、長いスパンで考えればいいわけですね。
二つ目のご質問ですが、確かにご指摘の通りです。30人学級であれば、リーターをもう一人つけて2グループで行うのが適切でしょう。ただ、リーダーの役割は重要でして、リーターの毅然としたルール運営ができるかどうかで、場が違ってきます。今日は一応、スーパードクターの森下さんに、全体で回らなければ、もうひとつのグループのリーターを、とお願いしていたのですが、真ん中まで出て良いですよ、というルールを追加しましたので、その必要がありませんでしたね。半数が見学、ということも想定しましたが、これは、時間的な問題で絶対的な参加時間が半減してしまう、ということで排除いたしました。
さすが院生ですね。いろいろなことにお気づきです。スモールクエスチョン2題は実際、小学生の高学年の研修から、一般の市民セミナーまで幅広く使っています。マジックはですね。一応、太く書いてもらうということで妥協いたしました。さっそく、その妥協を見破られてしまいましたね。さすがです。
返信する
入室から最後の意見交換まで、大変勉強になりました (三浦)
2017-05-08 18:50:46
 本日は、大変面白いワークに参加させて頂き、ありがとうございました。入室から最後の意見交換まで、大変勉強になりました。
 行っている最中は楽しさが先行していましたが、振り返ってみると、それぞれの特徴等、幾つかの気付きがありました。
まず、入室時に名札作成と共にお菓子を貰いました。平仮名の名札は、知らない人ばかりでも、名前をすぐに覚えられなくても交流を図るきっかけを得やすくなるので、対象の年齢にばらつきがあっても、難読名字を持つ人にとっても良い方法だと思いました。また、お菓子の件は、少なくとも私達三回生と先生は初対面であったので、緊張を解す配慮であったのかなと思いました。
 次に、ウォーミングアップのような、ホワイトボードを用いたワークでは、私は二問とも間違えてしまったのですが、同じ考えを持つ人でも根拠が違ったりするのが面白かったです。ある意見を裏側から見ると逆の根拠になったりしたのも面白かったです。人前での発言が苦手なので、私は発言できませんでしたが、院生さんのような普段繋がりの無い人の、自分と近い意見を聞くことでその人について少し身近に感じたりして、緊張がほぐれたように思います。
 そして、本題のワークについてです。三つの投げるものはそれぞれ特徴があって、ものによって様々な工夫が見られました。私は今日体調が万全でなく、マスクをしていたので、相手の目をしっかりと見て、相手の返事が聞こえるまでは投げる動作に入らないなど、出来る限りの工夫をしてみました。また、マラカスのような形状的にキャッチし辛そうなものは、投げたい相手の前まで自ら行ったり、たわし(?)のような痛そうなものは優しく投げたり、失敗してもすぐに受け入れたり、緊張が解れたこともあってか、皆も相手を思い遣りながら、楽しく過ごせたワークだったと思います。
 最後のグループワークで話題とされていた、ボールを何かに例えると、という問いに対して、私は、言葉にならない感情や思いであると考えました。心に抱いたそれを投げ付けるのも、優しく手渡すのも私達で、言葉や仕草や声音といったあらゆる手段を使って、伝え方を模索しています。このように考えると、このワークは、とても抽象的で捉え辛いそれらを具体的に目に入るようにできるので、伝え方を知らない幼い子どもにも、自分の中の思いに苦悩している思春期の人達にも、勿論それ以外の人達にも効果的に働く面白いワークであると思いました。
 座学だけでは得られない貴重な経験でした、ありがとうございました。
 最期に、質問です。この授業で、先日自分達でワークを実行するという時も感じたのですが、本に描かれていたワークにはどれもウォーミングアップのような、本題に入る前の簡単なワークがあります。今回の先生のワークでもありました。しかし、ワークの内容と比較すると、二つの間に左程繋がりがあるように見えませんでした。これは、単に緊張を解したり、場に集中させる導入としての役割なのでしょうか。それ以外の意味は無いのでしょうか。少し気になりました。
返信する
三浦さんへ (深美です)
2017-05-08 19:02:35
ご質問ありがとうございます。
今日は初回でしたので、ウォーミングアップのスモールクエスチョン2題と「なんでもキャッチ」のつながりはさほど重視しておりませんでしたが、西村さんからいただいたコメントに「スモールクエスチョンを通して、自分以外の相手の考え方を受容する機会が次のボールキャッチにも繋がりました。」というくだりがありました。自分自身のとらえ方により、こんなふうに感じる方もおられるのだなぁと。「そうなんや」と感じる一瞬です。今日は初回でしたので、はじめのはじめは、アクティブなものにする必要がありましたので、スモールクエスチョン2題を選びました。それでも、基本的にはウォーミングアップはメインエクササイズにつながるようにしています。それぞれ、個別の支援プランの中で解説させていただきますので、支援プラン集を見ていただいて、「これは?」と質問していただければお応えすることができます。ウォーミングアップはインストラクションに含む、あるいはつながる重要な場づくりですので、メインエクササイズとの関係性は理解していただきたいと思います。それより何より、ウォーミングアップのそもそもの意味は、おっしゃっているように緊張をほぐすものです。ですので、アイスブレーキングとも言いますね。そういう意味では、今日はクイズ感覚のエンタ系のものでよかったということですね。ウォーミングアップなしで、「なんでもキャッチ」に入ってしまうと、失敗する方がさらに増えていたのではないかと思います。
返信する
皆の心がボールに向かって1つになったような気がしました (有島 みなみ)
2017-05-08 21:47:24
今日は座学ではなく、ワークを実際にやってみるという体験型の時間だったので、とても良い経験となりました。
1つ目のスモールクエスチョンでは、AとBの2択を選ぶ際に、例え同じAを選んだとしても、グループでの意見交換において、友人が違う着眼点を持っていることが分かりました。自分にはない考え方に出会えるのが面白かったです。2択のうち、もちろん正解不正解はありましたが、間違えても当たっていても、自分の考えを巡らせ、人に伝えるという行為そのものが大切なワークだったのかなと思いました。
2つ目のなんでもキャッチでは、全員でボールを繋ぎぬくために、回数を重ねるごとに、1人1人に思いやりが生まれたように感じました。失敗しても責めることなく温かい雰囲気だったのが印象的でした。また、誰かが難しいボールをキャッチ出来た時に、みんな素直に「おおーー!」と声を挙げたり、本当に皆の心がボールに向かって1つになったような気がしました。
本日は貴重な経験をありがとうございました。

返信する
他者とのシェアリングによって色々な気づきが (大兼久)
2017-05-08 21:50:46
深美先生
こんばんは、本日奈良女子大学で開講されたワークショップに参加した大学院1年の大兼久と申します。受講した感想をお送りいたします。
今回のワークショップでは実際に行っているグループワークを実践し、参加者の気持ちや実際の雰囲気を体感することが出来、とてもよい学びの場となりました。
特に「なんでもキャッチ」では、ボールとマラカス、たわしの3種類の違いについて、私は投げる難易度が違うといった単純な感想しか抱いていなかったのですが、グループでの話し合いの時にボールは柔らかい言葉で、たわしはきつい言葉の感じがしたといった意見を聞き、こういった考え方もできるんだということに感動しました。
実際私は今回初対面の人に投げる際には丁寧に投げるよう心がけていたのですが、同期の子にたわしを投げる時には、ついつい適当に投げてしまっていました。仲が良いからこそ彼女なら取ってくれるだろうという安心感からその行動がでたのですが、これがもし「相手を傷つけるようなきつい言葉」だったとしたら、と思うとぞっとしました。
普段相手と会話する際にも、気心が知れている仲だとついおざなりになってしまいます。そのような気の緩みが無意識のうちに相手を傷つけてしまうようなコミュニケーションに繋がっていくのかなと思いました。
自分だけでは気づかないようなことも、他者とのシェアリングによって色々な気づきがあり、とても面白かったです。
次回のワークショップも楽しみにしています。ありがとうございました。
返信する
ワークを通じて (松川)
2017-05-09 07:44:26
今回は短い時間でしたが、様々なワークを体験させていただきありがとうございました。
スモールクエスチョンのワークでは、まず自分の意見を持ち、ペアで意見交換してから、全体へ発表という流れだったため、ペアで話し合うというワンクッションによって、皆の前でも発表しやすくなったと感じました。質問の内容自体もシンプルなもので、意見を持ちやすかったです。
なんでもキャッチのエクササイズは、楽しさだけでなく緊張感もありました。大きなボールや刺々しいたわしなど様々な素材の物を使うことで、バリエーションが広がり、やっている事は同じなのに雰囲気が変わるのはすごいと思いました。回すものを言葉に例えてみると、気を使う程度の違いや投げる相手との近さなど、会話における状態とぴったり重なっていたので面白かったです。
全体では、先生が中心となって進めるワークから、全員参加型のワークに展開するという流れで、自分達の心も徐々にほぐれていく感じがして楽しめました。ワークをしながら気づく事が多くあり勉強になりました。
返信する
これまでの経験が繋がった (疋田有里)
2017-05-09 17:12:22
深美先生、昨日はワークショップをありがとうございました。実際にやってみないとわからないことが多くあり、学び多き時間となりました。
ボールのワークショップは、一見ただボールを投げるだけのようにも見えました。しかし、実際にやってみると、「声をかけ、返事を聞いてから投げる」というルールがあるだけでとても頭と心を使う活動になることに驚きました。また、ワークショップのあと、2回振り返り(グループ、全体)をすることが印象的でした。自分ひとりでは考え付かない気付きを、そこでも得ることができました。
正直、これまで私は集団でのワークには必ずしも肯定的な印象をもっていませんでした。教育実習で、言葉を交わさず誕生日を伝え合い輪になるアクティビティを行い、その順に自己紹介をしてもらおうと試みたが、一番初めに自己紹介をすることになった1月生まれの生徒が、一番初めにするというのが嫌で泣き出してしまい、そこから登校拒否気味になってしまった、という話を聞き、ワークにはメリットばかりではないのかもしれないと思ったからです。
しかし、深美先生の何があっても受け入れる、かつ明るく場を作る姿勢を見て、子どもによって向き・不向きがあるとしても、ファシリテーター(学級で言えば教師がそれを担うことになると思いますが)の受容的で強制しない態度が、ワークをきっと良い方向に導くのかもしれないと思いました。
一人の心理学を学ぶものとして、また、学部で教育学を学んできたものとして、今回の学びとこれまでの経験が繋がった良い日となりました。ありがとうございました。
返信する

コメントを投稿

授業」カテゴリの最新記事