漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!! ➪ “俳句”

我孫子・手賀沼と愛猫レオンの徒然日記。漢検1級チャレンジャーの方の参考となるブログ。2018年7月から“俳句”も開始。

過去問の精査“+α(プラスアルファ)” ・・・比比・・・

2017年05月27日 | 過去問等の深掘りシリーズ
日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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●H12-2の森鴎外の文章題・・・「・・・酸鹹を錯らしむる・・・」の次に、「比々皆是なり」と続いていた・・・
●別に問題文ではなかったけど、読みも意味も気になったので調べた・・・

<比:小学…ヒ、くら(べる) 準1…ころ、たぐい、なら(ぶ)>
・漢検漢字辞典・漢字ペデイアには「比比」はナシ。

・広辞苑
 比比(ヒヒ):物事のつらなるさま。また、みな同じ状態にあるさま。「・・・として皆然り」
 (ついでの調査)
(狒狒(ヒヒ):略。)
(霏霏(ヒヒ):①雪・雨などがしきりに降るさま。「・・・として降る雪」 ②物事が続いて絶えないさま。)

・大字源
 比比:①しきりに。頻頻。②すべて。みな。処処。

・その他の(ネット上の)国語辞典など・・・
 (デジタル大辞泉)
 物事が並びつらなるさま。「怪を信ずる者―として皆然り」〈津田真道・明六雑誌二五〉
 一様に同じような状態であるさま。どれもこれも。「専ら勧懲を主眼として稗史を編む者―是なり」〈逍遥・小説神髄〉
(大辞林・第三版)
 物事の並び連なるさま。 「怪を信ずる者-として皆然り/明六雑誌 25」
 並んでいるものがみな同じ状態にあるさま。どれもどれも。しばしば。 「裏店の奥-此類なり/獺祭書屋俳話 子規」


*「比比」の意味合いは、あちら(中国、古代の漢語としての使い方)とこちらでは少し違うようだ・・・だから、「比比」=「頻頻」、「比比」=「処処」なんて同義語問題は(たぶん)出題されないだろう・・・

*書き問題で
 ・「ヒヒとして・・・云々」なんかで「比比(比々)」と「霏霏(霏々)」を書き分ける問題なんかは出そうではある・・・
 ・「霏霏」の用例も国語辞典などで調べたが、
   「ヒヒとして・・・降る」なんかはわかりやすいが、「ヒヒとして・・・絶えない」と出たら「比比」ではなく、「霏霏」と書くようだ。

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過去問の精査“+α(プラスアルファ)” ・・・酸鹹・甘鹹、一跌 ・・・

2017年05月27日 | 過去問等の深掘りシリーズ
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<「漢字の学習の大禁忌は作輟なり」・・・「作輟(サクテツ)」:やったりやらなかったりすること・・・>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級199点以上 ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ③(非公開) ☆☆☆  
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●29-1は28-1と同じように、年度第1回だから高難度になるのかな~。それともここ2回ほどの難度に落ち着くのかな~。
●全体のレベルはそれほど変わらないだろうけど、いわゆる“満点阻止問題”はふたつ、みっつ、出してくれそうだなあ~・・・。
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<その壱>
●H12-2の森鴎外の文章題から・・・「・・・酸鹹を錯らしむる・・・」・・・「酸鹹(サンカン)」「錯(あやま)らしむる」の読み問題・・・
●H12-3の幸田露伴の文章題から・・・「・・・甘鹹の和を尋ぬる・・・」・・・「甘鹹(カンカン)」の読み問題・・・

・「酸鹹」も「甘鹹」も、熟語としてあまり通用していないようなので、読めれば良いレベルだとは思うが、いろいろ調べると、これらの熟語を構成している語は、すべて「五味(ゴミ)」の要素だということがわかる。
・以下は広辞苑から・・・*ネット上の各辞書などもほぼ同じような意味を掲載している・・・
 五味:①五種の味、すなわち甘・酸・鹹・苦・辛の総称
    ②仏教で、牛乳を精製する過程における五段階の味。乳味・酪味・生酥(ショウソ)味・熟酥味・醍醐味。また、仏の教えが衆生の能力に応じて順次深くなっていくことにたとえる。涅槃経に説く。

・ついでに、「鹹」について、漢字ペデイアで掲載している熟語も見る・・・
 (漢字ペデイア)
  意味:しおからい。しおけ。「鹹苦」「鹹水」
  大見出し:〈鹹草(あしたば)> 鹹湖(カンコ) 鹹水(カンスイ) 鹹い(から-い) 鹹漬(からづけ) 鹹味(カンミ) 鹹い(しおから-い)
 
  *「鹹苦(カンク)」(=塩辛くてにがい)、「鹹味」などは、“五味”からきている熟語だとわかる・・・
・余裕があれば漢和辞典もしらべてみる・・・
 (大字源)
  鹹苦(カンク)=塩辛く苦い。鹹湖=塩分を含んだ湖。鹹水湖。(対)淡水湖。鹹壌=鹹土=塩分を含む土地。鹹鹵(カンロ)=塩分が多いこと。また、その荒地。 ・・・甘鹹。酸鹹。辛鹹。大鹹。・・・

  *国語辞典などでは、文章題の「甘鹹」「酸鹹」は見当たらなかったが、漢和辞典だと、このようにあることがわかる・・・

・さらに、ついでに、広辞苑で出ていた「酥」の字についてもしらべる・・・ 
 (漢字ペデイア)
 意味:ちちしる。ウシやヒツジの乳で作った飲料。「酥酪」
 大見出し:酥油(ソユ)

・・・とかなんとか、いろいろと調べていくと、単なる漢字や熟語だけでなく、知識・教養の幅や奥行が広く深くなっていくことがわかる。これが漢検1級学習のホントの“醍醐味”なんだということが実感できてくる・・・と思いませんか(^^)

<その弐>
●27-3の佐久間象山の文章題にあった、「一跌を経れば一知を長ず」・・・「syuusyuu 漢検1級 模擬試験問題 (28-2用) 上級者用(その2)」で故事成語類(になるかどうかわからんが)「イッテツを経れば一知を長ず」で出題済み。

・今日、この「一跌」を調べていたら、向こう(中国)では成句・四字熟語として「一跌不振」なんていう語があることがわかった・・・
・漢検四字熟語辞典に掲載の「一蹶不振」と同様の意味合いのようだ・・・
・「一跌一知」(弊方の覚え方)に加え、新たに、「“一跌”不振」という四字熟語も仕入れることができた・・・

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