前回、6月9日のブログで、
多くの方(というか、ほとんどすべての方)が、
出版企画書の目的を誤って、
暗黙のうちにこうとらえている、とお話しました。
「企画の内容を『正確』かつ『詳細』に伝えること」と。
その結果、どのようなことが起こるのか?
企画書の分量が多くなってしまうのです。
分量が多くなれば、当然のことながらピントがぼやけてしまいます。
多忙な編集者にそんな企画書を見せたら、
それだけで致命傷になりかねません。
企画の内容にもよりますが、
企画書は「A4」サイズ1枚にまとめることが大切です。
しかし、「企画の内容を『正確』かつ『詳細』に書こうとしたら」、
「A4」サイズ1枚にまとめるのは困難です。
では、どうするのか?
それはズバリ、
企画の「つかみ」をとらえて、それを企画書に反映させることです。
企画の「つかみ」というのは、
「企画の核心部分(もしくは象徴するような事柄)を端的に表現したもの」
です。
このように言っても、ちょっとピンとこないかもしれませんね。
そこで、事例をあげますので、
それを参考にしていただけたら幸いです。
【女性が営業で成功するためのノウハウ本企画の例】
「女性が営業で成功するためのノウハウ」を本にしたいという塾生がおりました。
そこで、成功するためのポイントを尋ねたのですが、
「容姿」「マナー」「言葉づかい」など色々なことをあげてきました。
たしかに、そのとおりなのかもしれませんが、
それらをすべて企画書に書いたら、
編集者の頭の中を素通りしてしまいます。
つまり、
「企画の内容を『正確』かつ『詳細』に書こうとしてもうまくいかない」
ということです。
そこで、根気強く何度もメールでやり取りしていったのですが、
そのうち、ついに、こんなことを言ってきました。
「畑田さん、
実は、女性が営業で成功するためには『根拠のない自信』が大切なんです」と。
これが彼女の本音だったのです。
しかし、「そんなことを言ったらバカにされるのではないか」
という思いが邪魔をし、
私になかなか話せませんでした。
私はこの一言を聞いた瞬間に、
「これだ!」と感じました。
そこで『根拠のない自信』を前面に出した企画書を作成したところ、
それが企画の「つかみ」となって、編集者との面談が実現し、
企画が採用されました。
(第2弾、第3弾の企画も採用され、出版を果たしています)
このように、出版企画書を作成する際には、
企画の「つかみ」を把握し、それを企画書に反映させるとよいのです。
私はこれまで多くの著者(塾生)に出会ってきました。
そして、こうした事例に、それこそたくさん、たくさん、たーくさん接してきました。
フォーマット主義にとらわれて、
「企画の内容を『正確』かつ『詳細』に書こうとしたら」、
「企画の背景」だの「類書との違い」だの「読者ターゲット」など、
書かなくてよいことまで書くことになり、
企画の核心部分の魅力がぼやけて見えにくくなってしまいます。
ましてや、「つかみ」に至る前に企画書にまとめようとしたら、
ほとんど何の魅力もない企画に「見えて」しまうものです。
これでは、編集者に
「会ってみたい」
と思ってもらえません。
こうして多くの企画が、日の目を見る前に、
世の中から消えていきます。
とても残念でなりません。
次回は、
フォーマット主義に潜む、
「もう1つ大きな欠点」についてお話したいと思います。
本当のことを言いますと、
この点は話しづらいことなのですが、
出版希望者にとってはとても大切なことなので、
あえて勇気をもってお話することにいたします。
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