もの忘れ名人の繰り言

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不倫で離党は民主主義の危機だというアホ論議

2017-09-14 16:57:49 | 日記

このごろの流行りことばにブーメランということばがある。投げたものが自分に還ってくるというものである。自民党の宮崎議員が不倫騒動を起こしたとき、民進党の山尾議員は厳しく批判し、マスコミからも叩かれ離党どころか議員辞職に追い込まれた。これこそブーメランである。それに昨年は「保育園落ちた日本死ね!」のブログを取り上げ、安倍政権を徹底的に非難した。山尾氏議員は一躍時の人になり、若いお母さんたちから喝采を浴びた。まさに正義の味方を演じたのである。その山尾議員が幹事長に内定した夜に妻子持ちの男と不倫していたのだから、これほどインパクトのあるニュースはない。テレビは一斉に飛びついて連日ワイドショーで大騒ぎした。

ここで面白いことが起こったのは、小林よしのり氏の山尾議員擁護論である。不倫なんか大したことではない、単なる流行であり、民進党を離党したのは党にとっても政治にとっても大きな損失だというのである。だったら自民党議員が不倫辞職したときにも弁護すればいいのに、そのときはだんまりで、山尾議員のときだけ擁護するのはダブルスタンダードである。さらに米国や欧州では不倫など当たり前で、ニュースにもならない、要するに日本は遅れているというのである。

日本人には日本人の倫理観があるのであって、欧米がどうあろうと真似する必要はまったくない。宗教でいえばユダヤ教ではモーセの十戒があり、「汝姦淫することなかれ」と戒められている。仏教でも五戒があり在家信者が保つべき戒律として、不殺生、不偸盗、不邪淫、不妄語、不飲酒の五つである。どちらも家庭を持っているものは他人の男女と淫行してはならないとう戒めである。

さらに小林氏はいう、不倫叩きが流行っているのは、低所得で結婚もできない人たちが、結婚している人たちが浮気するのは許せないという嫉妬感情だというのである。政治家は政治ができればいいので、有能な山尾議員の不倫など取るに足りない、あまつさえ民主主義の危機だというのから開いた口が塞がらない。

国会議員は選挙で選ばれた国民の代表であって、近所のおじさんおばさんではないのである。金銭にも清廉であること、常識の備わった倫理観の正しさも求められるのであって、それなくして国会議員の資格などないのである。山尾議員は即刻議員辞職すべきである。