ついこの間、46年間の逃亡生活の末、中核派の大坂正明(67才)が逮捕され、世間をびっくりさせた。なにしろ1971年11月に渋谷駅前の派出所を襲撃し警官を火炎瓶で焼殺したリーダであり、他はすべて逮捕され実刑を受けていたのに、彼だけ逃亡し続けていたのである。もちろん一人で逃亡できるはずはなく、中核派の残党が支援していたことも明らかになった。それにしても、中核派といい、革マル派といい、さらには連合赤軍など世界にテロを広めた元凶であり、共産主義暴力革命を信奉するものが今現在も活動している事実に驚愕する。
現にこれらの活動家が沖縄の基地反対闘争にもぐりこみ、過激な闘争を行っていることを公安調査庁が確認していることは国会の答弁でも判明している。なぜ、左翼は未だに暴力革命を信奉し実行しているのであろうか。ソ連共産党のスターリンは2千万人を粛清したといわれている。中国共産党の毛沢東は文化大革命で3千万人を殺し、天安門事件は未だに被害者数も確定されていない。カンボジアのポルポトは毛沢東を崇拝し200万人の知識層を虐殺、北朝鮮の金日成は政敵300万人を虐殺したといわれている。戦争での殺戮ではなく、自分の身の保全のために自国民を殺すというのは人間業ではない。共産主義という独善的な政治体制が生みだした帰結なのである。
それにしても不思議なのは、平和を訴える人びとや軍事力ではなく話し合いで解決しようと主張する人にかぎって、対話が暴力的で反対者の言論を封殺することである。特定秘密保護法が制定されたとき、言論の自由、報道の自由がなくなる、映画も撮れない、小説も書けないと外国人特派員の前で力説していた人びとは、いまは息を潜めて沈黙しているのであろうか。それどころか、政権の悪口は言い放題、大学教授に至っては安倍を叩き斬れとわめいていたが、逮捕されたとは聞かない。あまつさえ、一橋大学の学園祭で講師を依頼した百田尚樹氏を差別主義者だといちゃもんをつけ、講演会を中止させた。これは正真正銘の言論封殺であり、憲法違反であるが、これについては左翼言論人は口を噤んでなにもいわない。要するに言論の自由など無視しているのである。言論の自由とは、自分がなにをいってもいいということではなく、他人の言論を認めるということで、当然のことだが、自分の思想と異なる言論であっても、発言の自由を認めるということである。
「朝まで生テレビ」はよく観ているが、とくに最近の討論は酷い。反対者の言論を遮り、文字通り封殺してしまうのである。司会の田原総一郎氏は駿馬も老いては鴑馬なのか、情報処理能力に問題があり、発言を取り仕切れないで、自分の昔話を繰り返すばかりで司会になってない。
とにかく左翼の人びとの高圧的、言論封殺の行いは見るに堪えない。テレ朝ももう少しまともな話ができる人を選んだ方がいいし、司会者も頭の回転がいい人に替えた方がいい、そう思いませんか。