オールドレーシングカー談義

1950~1970年代のレーシングカー、その他のマシーンについて語り合うブログです

1マイルオーバルレースを見たい!(追)

2011-09-08 | log・レーシングカー他

 米国に在って、日本、ヨーロッパに無いものにショートオーバルコースがあります。ロードレース中心だったヨーロッパでは、最初から馴染まないものだったでしょう。日本では、ギャンブルレースのイメージが強すぎるでしょう。しかし面白いものらしいですね。INDYカーだと20秒台で1周1マイルを廻ります。その目まぐるしさは、ちょっとライブで見てみたい。競艇、オートレースなどのギャンブルレースの(ギャンブルを抜きにした)レースとしての良さが、少しずつ認識されています。余計な先入観無しにショートオーバルの良さを味わってみたいです。下は、アメリカのフェニックス1マイルオーバルです。面白い事に、フェニックスは市街地を閉鎖してF1を開催し、1マイルオーバルでINDYカーを楽しんでいた訳です。陸上競技場、サッカースタジアムより少し大きく、競馬場位の大きさ。これで楽しめれば、これで良いじゃない。という所でしょうか。ちなみに、パイクスピークにも1マイルオーバルがあるそうでです。つまり、オーバルレースを楽しむ一方で、あの有名なヒルクライムも楽しんでいる訳です。いかにもアメリカ人らしい楽しみ方です。

    
         米国  Phenix International  Speedway

ところで、1963~1965年頃、まだダートだったギャンブルレース場(0.5マイル)でストックカーレースが行われました。主催は、NACの塩澤進午氏。アメリカンレースを正確に認識していればこそ、ギャンブルレース場という一面的なイメージに拘らず、開催できたのでしょう。今のもてぎは、立派過ぎるかもしれません。
         
             800mダートの頃の川口オートレース場
             昭和40年代にまだ4輪ギャンブルレースが
             行われていた

 ところで、この4輪ギャンブルレーサー。トヨタ博物館に保管されている筈です。それ以外に地方の博物館で持っていたかな?どちらにしても数台が残っているだけでしょう。後はスクラップでしょうね。ギャンブルという色眼鏡で見ると無視されがちですが、歴史の一こまとして記録されるべきだと思います。戦後まもなくの黎明期には、旧オオタなども製作にかかわっています。つまり、戦前の多摩川レースや、小規模な国産車製作の歴史からのつながりも含めて記録されるべきだと思います。
-----------------------------------2009/2/25------------
以上は2年前に書いたものですが、読み返してそれ程変なことは書いていないと思います。そこで、米国でのダートオーバルを振り返ってみたいと思います。

米国でのダートオーバルレースとミジェットカーの文化的背景が感じられる風景を。米国の田舎道にチョコンと存在している「博物館」。中に昔のミジェットカーが展示してあります。近くにダートオーバルコースも存在しているみたいです。「草レース場」と「田舎の博物館」というところでしょうか。草の根のレース文化ですね。

何故か、1969年にマリオアンドレッティがINDYに勝ったホーク・フォードが展示してあります。この博物館の目玉でしょう。
                         参照させていただいたサイト----->ココ

現在のミジェットカーレースを以下に
         

現在のミジェットカーは、ロールケージ付き。もてぎでこれと似た形のものが導入された筈ですが。
Midget Racing On Clay

-----------------------------------2011/9/7------------

 



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6 コメント

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Unknown (ono)
2009-02-25 20:01:08
オーバルねぇ。正直なところ私はあまり好きではないです。けれどシケイン等が無く、高速でオーバルを回っていく様は見てみたいですね。 でももてぎは2個目のコーナーが若干小さいから、事故が怖いです。1コーナーに突っ込んでいく気持ちでいくと、Rが少し小さく、減速しなくてはなりませんから。 画像の車は戦前の車ですか?60年代の車じゃないみたい オートレースってなに走ってるんですか?というか舗装してるんですか?
オートレースって (FVA)
2009-02-26 01:13:18
現在,2輪だけで開催しているギャンブルのオートレースは、最初は,2輪,4輪の両方ありました.4輪は,アメリカのミジェットカーみたいな小型のフロントエンジンレーシングカーです。町工場で作られたらしく高度なものではありません。もちろん戦後です。路面は,ダート(つまり未舗装)が多かったようです。ギャンブルレースは,選手以外の条件を対等にする事に非常にきびしく,ワンメイクレースの1つの形だと思います。
素晴らしい資料です (POLENTA)
2011-08-29 00:18:51
川口をはじめとするギャンブルのミジェットカーレースがあったことは聞いて知っていました。けれど、このようにきちんと写真で見るのは初めてで、とても感激しました。ありがとう。友人で、子供のころ、友達のお父さんに連れられて見に行ったことがあるそうで、それは迫力があったと言います。ミジェットカーは、いまでも米国では地方のダートラからサンドトラックで開催されています。靴のようなスタイルにフルケージなので、この頃のような潔さはありませんが、基本的には、同じ形状です。
パイクスピーク (POLENTA)
2011-08-29 02:56:16
仕事でパイクスピークのあるコロラドスプリングスという街に行ったことがあるのですが、文字通りピークの頂上のほうに行く登山鉄道に乗りたいと言うと、みんなにイヤな顔をされました。理由は、行ったら頭痛とかで大変な思いをして、それがまた周りに迷惑をかけるからだと。燃圧とか、キャブ時代もガバナーつけたりと大変だったみたいですね。オーバルは、食わず嫌いでした。行って、見てみると、あれはあれでおもしろいんですよ。さっきのつばぜり合いが、まだまだ続いているのが見られたりと。ナスカーにせよ、OHVで1万3千回転とかまでまわる音は豪快です。行って腰を抜かさんばかりに驚いたのは、何も考えずに客席下の通路を通っているときに響き渡ったトップフューエルの轟音です。ジュラシックパークの恐竜の吠えた声のような。身体が異常反応しました。それを見て、ああ、初めてなんだなと周りに見抜かれました。おもしろいのは、スポーツマンと呼ばれるアマチュアの申告タイム制で、ハンデを付けて速い方があとから飛び出すレースです。ちゃんとフィニッシュラインでデッドヒートになるんですよ。古いインディカーとかいいですよね。F1も、昔は賞金を稼ぐためにヒルとか、クラークとかが駆るロータス出てましたものねえ。アルミモノコック時代は、華がありました。死と隣り合わせでもありました。
オーバルの奥深さ (FVA)
2011-08-29 07:01:08
コメント有難う御座います。現在、オーバルレースは、馴染みの薄いものになっていますが、調べれば調べる程興味深いものですね。日本では(ギャンブルレース=悪)というイメージが染み付いていまったので、疎外されてしまったみたいですね。そのギャンブルレースの歴史も単純でないみたいです。昔、小津安二郎の映画で鎌倉の上流婦人が連れ立って競輪を見に行くシーンを見た時は、ミスマッチ感覚に驚いたものです。私達は、一面的なイメージに縛られているのかもしれません。その後も幾つか書いていますので、読んで頂ければ・・・
     2011/7/2
     2010/3/17
拝見しました (POLENTA)
2011-09-02 13:30:33
パイクスピークの頂は、富士山を超す4千m台なので、高山病的な頭痛と悪寒で、人によっては大変なことになるんだそうです。キャブ時代、燃調はさぞかし大変だったでしょうねえ。小津の映画で競輪ですか。人の限界が冒険で計られていたりと、日本にも欧州のように自転車乗りが一流のアスリートとして見られる文化が根付くこともあり得たのかもしれませんねえ。米国には、ワトキンスグレンとか、かつてのカンナムやトランザムというSCCA主催の欧州的なサーキットレースだけのものもありましたし、ヒルクライムもあったしなので、両方がいいバランスであるのがいいですね。そうそう、表面に見えるイメージにとらわれていることはありますね。しかし、それでも日本でのレースは、とにかく高くつきすぎるので、その事実も、まだまだ貧富の社会の表層で見られた日本、冷戦構造の東に置ける最前線の日本では、それが一般的に広まることは夢のまた夢だったんですね。米国では、地方都市の郊外にダートラのオーバルトラックが必ずあって、それぞれにプロモータがいて、観る側にも、出る側にもエクサイティングなレースを主催しています。で、安あがりなんですよ。フィンランドもアマチュアレース用のクルマはサーキットに帰属していて、次ぎに売るときの上限価格は決まっているし、かけられる予算も上限あるしで。
日本だと、ちょっと前でカローラを年間出場するとなれば1千万はラクにかかるというのですから。ビックリしました。そりゃかかり過ぎだよ、と。そんなんじゃあ広がりようがないなあとつくづく思いました。

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