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《『塔建つるもの-宮沢賢治の信仰』(理崎 啓著、哲山堂)の表紙》
同じ序の最後の方で、理崎氏は次のようなことを述べていた。
賢治はしばらく国柱会で活動して帰郷した後は、同じような活動はしなくなる。それに関しては、国柱会の信仰は続いている、法華信仰は続けたが国柱会からは離れた、法華信仰もやめた、全ての宗教を否定するようになった、など様々の議論がある。一体どれが本当なのか。そうしたことを多くのすぐれた先哲の研究をお借りして追究していきたい。
この稿は、あくまで伝記が中心である。この中でできるだけ多くの作品を簡略に紹介したいと考えている。これをきっかけに、深く賢治文学に入っていただければ、これ以上の喜びはない。また、仏教を今までまったく知らずに、学んだこともない方々に、賢治を深く知るための仏教の基礎知識を提供することを目標にしている。
〈『塔建つるもの-宮沢賢治の信仰』(理崎 啓著、哲山堂)15p~〉この稿は、あくまで伝記が中心である。この中でできるだけ多くの作品を簡略に紹介したいと考えている。これをきっかけに、深く賢治文学に入っていただければ、これ以上の喜びはない。また、仏教を今までまったく知らずに、学んだこともない方々に、賢治を深く知るための仏教の基礎知識を提供することを目標にしている。
そうなんだ、そんなことはもう既に解決済みのことかと思っていたのだが、未だ「様々の議論がある」実態なのか……不思議なことだ。と同時に、「仏教を今までまったく知らずに、学んだこともない」私とすれば、「賢治を深く知るための仏教の基礎知識を提供することを目標」ということだから、私の頑張り次第ではその知識を幾何かは得られるかもしれないぞと、期待することにした。これを機会に、高い山にも登ってみようか、と多少の勇気と大いなる希望が湧いてきた。賢治を深く知ることは私にはちょっと無理だとは思うが、少なくとも「仏教の基礎知識」を身に付けるための努力だけはしてみるぞ、と。
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なお、ブログ『みちのくの山野草』にかつて投稿した
・「聖女の如き高瀬露」
・『「羅須地人協会時代」検証―常識でこそ見えてくる―』
や、現在投稿中の
・『「羅須地人協会時代」再検証-「賢治研究」の更なる発展のために-』
がその際の資料となり得ると思います。
・「聖女の如き高瀬露」
・『「羅須地人協会時代」検証―常識でこそ見えてくる―』
や、現在投稿中の
・『「羅須地人協会時代」再検証-「賢治研究」の更なる発展のために-』
がその際の資料となり得ると思います。
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