鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

躓(つまづ)いて、なんぼ

2022-04-10 | 
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鈴木信夫の詩手紙の作品から

絵手紙作家の浅田美知子さんとの絵手紙・詩手紙の交流は2年を超えて
続いており、このころは、ほぼ毎日1編の詩をつくっています。
できるだけ鈴木信夫らしい詩を選び、詩手紙そのものを見ていただき、
そこに書き加えられたコメントを紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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人生順風満帆、すべてうまくいってる人は、まずいないでしょう。
誰しも躓くのです。
ただ、その躓きが自分のせいなのかどうかが問題です。
自分のせいならば改めればいいのです。

ウクライナで戦争が起こっています。
どう考えてもロシアのやってることは理解できません。
すぐに侵略できると思ったのが、そうでないことが判り、さらにエスカレートしているのです。
躓きを糧にしていません。

詩手紙のコメントはこう書いています。
「躓いたときは、落ち込みますが、
 それをどう糧にするかで全てはきまる気もします。」


      躓(つまづ)いて、なんぼ
                          2,010年8月

人間なんてものは躓いて、なんぼ
躓かなければ、なにもわかりゃしない
誰かが躓きたくない
そう言っている声が聞こえるが
それは、どうも違うらしい
躓かないでいけることのほうが世の中少ない
躓きは人間を強くしてくれる
躓きは人間を目覚めさせてくれる
だからさ、人間なんてものは躓いて、なんぼ
躓かなければ、なにもわかりゃしない
躓いて、躓いて、躓いて
またまた、躓いて
それで、人間についてほんの少しだけわかるのさ
躓かないでいけることのほうが変じゃないか
躓きは人間に教えてくれる
躓きは人間に考えさせてくれる
そうなんだよ、人間なんてものは躓いて、なんぼ
躓かなければ、なにもわかりゃしない
躓いて、なんぼ、躓いて、なんぼ

   詩手紙2010.8.31
   

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