鈴木信夫の詩の世界 ~筋ジスと向き合った40年~

筋ジストロフィーと向き合い、2011年5月、40歳の若さでこの世を去った詩人鈴木信夫の心に響く詩を紹介します。

鈴木信夫の「詩集」

これまでに出版した詩集は                                                     「マイナスからのスタート」(2001年文芸社)                                           「君に いい風 吹きますように」(2004年神奈川新聞社)                                               「生命いっぱい」(2007年神奈川新聞社)                                                      「こころのごちそう」(2012年神奈川新聞社) の4冊と                                                    浅田美知子さんとの共著の絵手紙詩手紙                                                                   「風のように花のように」(2010年 日貿出版社)                                        があります。ホームページでも紹介していますのでご覧下さい。                                               

Artistic Life

2016-02-29 | 
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鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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今日は2月29日です。
4年に一回しか回ってこない日、この日が誕生日の方はどういうお気持ちなのだろうかと少し気になりますが、皆さんどう思いますか?


       Artistic Life
                            2006年7月

生きること、生きていることは芸術です
あなたは気がついていないかもしれない
人が生きることそのものが神様の芸術だということ
私たちは芸術的な世界に生きています
愛すること、愛しつづけることは芸術です
あなたは気がついていないかもしれない
人を愛することそのものが神様の芸術だということ
この世界のすべてのすべてが神様の芸術なのです
信じること、信じつづけることは芸術です
あなたは気がついていないかもしれない
人を信じることそのものが神様の芸術だということ
この世界のありとあらゆるものが神様の芸術なのです
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神庭(かんぱ)にて

2016-02-27 | 
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鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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仏教の世界ではあの世というものがあります。
宗教によってはこのような考え方がないものもあるようですが、今の世界とは違う世界があるのでは…というのは自然な考え方のような気がします。


      神庭(かんぱ)にて
                            2006年6月

朝つゆが葉をそっとぬらしています
雀たちが神庭(かんぱ)で遊んでいます
私が好きな空間が見えてきます
その空間は人のこころの「原風景」なのかも知れない
私たちが生きているこの世界は神庭(かんぱ)です
私たちのこころの世界も神庭(かんぱ)なのです
私たちは神の庭で遊ぶ雀のようなものです
そんな小さな存在でもあるのです
だから助け合うのです、支え合うのです
だから愛し合うのです、祈り合うのです
忘れずに私たちが生きていけたら
私が好きな空間が広がっていきます

註…
「神庭(かんぱ)」という言葉は「広辞苑」には載っていませんでした。
こういう言葉が本当にあるのか、鈴木信夫が創ったのか、よくわかりません。
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あなた色でいればいい

2016-02-25 | 
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鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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人にはそれぞれ特徴があるものです。
それがいいか悪いかなかなか判断はつきません。
自分でいいと思っていても人から見れば必ずしもいいとは限らないのです。
だから、無理につくるのはやめましょう、と。


         あなた色でいればいい
                                      2006年6月

人は何のために生きるのか わからなくなる時がある
人は何処に行きたいのか わからなくなる時がある
生きている以上に何を望みますか
生きていく先に何を望みますか
望み通りに生きるのが幸せでしょうか それが幸せでしょうか
幸せとはあなたがあなた色でいられること
あなたはそのままのあなたでいい あなた色でいればいい
あなた色でいればいいのです

人は何のために生きるのか わからなくなる時がある
人は何が一番大切か わからなくなる時がある
生きている以上に何を大切にしますか
生きていくのに何が大切ですか
思い通りに生きるのがすべてでしょうか それがすべてでしょうか
生きるとはあなたがあなた色でいられること
あなたはそのままのあなたでいい あなた色でいればいい
あなた色でいればいいのです

あなたはそのままのあなたでいい あなた色でいればいい
あなた色でいればいいのです
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勇気、見つけて

2016-02-23 | 
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鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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前にも書きましたが、今年は気候が少しおかしいですね。
あったかい日と寒い日がかわるがわるやってくるというのは年寄りにとってはなかなか大変です。
とはいうものの、寒さの峠はもう越えたようですね。


      勇気、見つけて
                          2006年6月

あなたが悲しみのなか生きてきても
あなたが苦しみのなか生きてきても
大切なこと、心のどこかで知っているはず
それがあなたの勇気だと
そうさ、あきらめないのは勇気がいること
あなたの勇気、見つけてください
そうさ、逃げないのは勇気がいること
生きていく勇気、見つけてください

勇気が愛になるように、勇気が命になるように

あなたが哀しみのなか生きてきても
あなたが淋しさのなか生きてきても
大切なこと、心のどこかで持っているはず
それがあなたの勇気だと
そうさ、がんばらないのは勇気がいること
あなたの勇気、見つけてください
そうさ、泣かないのは勇気がいること
生きていく勇気、見つけてください

勇気が愛になるように、勇気が命になるように
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燃える想い

2016-02-21 | 
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鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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前回から少し間が空いてしまいました。
実は、今年猛威を振るっているあのインフルエンザにかかってしまい、1週間完全に病院で缶詰状態になっていましたので、パソコンに触ることができませんでした。
また頑張っていきますのでよろしく。


        燃える想い
                              2006年6月

「燃える想い」を持つ、自分自身と闘うために
「燃える想い」を持つ、自分自身と向き合うために
僕にこれから何が起こるか判らない
たとえば雨に打たれても
たとえば風に吹かれても
「燃える想い」あれば生きていられる
それを忘れないでいればいいのだから
「燃える想い」で生きていく

「燃える想い」を持つ、自分自身を打ち破るために
「燃える想い」を持つ、自分自身に勝つために
僕にこれから何が待つのか判らない
たとえば光が閉ざされても
たとえば苦しみに立たされても
「燃える想い」あれば生きていられる
それを受けとめていければいいのだから
「燃える想い」で生きていく
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宇宙への祈り

2016-02-08 | 
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鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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世界は10年たっても変わっていないようです。
むしろ争いは激しくなっているように思います。
そんな世界を救ってくれる光はあるのでしょうか、あきらめてはいけないと思いながら無力感にさいなまれます。


          宇宙への祈り
                                      2006年6月

いつか優しい僕等の世界を創りたい、思うのは間違いでしょうか
宇宙には優しい想いが満ちているのに
世界に悲しみつきないのは、なぜ?
愛が言葉だけなのは、なぜ?
もしも僕等が気付いたら、宇宙に祈りが聞かれるだろうか
世界の悲しみ小さくなるだろうか
愛が心に響いていくだろうか
どうぞ宇宙から光を与えてください

いつか温かい僕等の世界を創りたい、思うのは間違いでしょうか
宇宙には温かい想いが満ちているのに
世界に憎しみつきないのは、なぜ?
愛が足りないのは、なぜ?
もしも僕等が変わったら、宇宙に祈りが聞かれるだろうか
世界の憎しみ薄くなるだろうか
愛がみんなの心に伝わるだろうか
どうぞ宇宙から光を与えてください
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あなたが待ってくれてるから

2016-02-06 | 
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鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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「天上界」…誰も見たことがない世界…どこかにあるのだと思います。
そこにはすべてを超越した神(というのでしょうか)が存在するようです。
信じるか信じないかは人それぞれですが…


    あなたが待ってくれてるから
                            2006年6月

あなたが待ってくれてる
今は、ただその事実一つしかないけど
確かに、わたしを生かしてる

人に優しくしたことなんてなかったわたしに
あなたの優しさを知ってから
あたたかい気持ち芽生えてきた

そして、なによりもあなたが待ってくれてる
その事実がわたしを生かしてる
確かに、わたしを生かしてる

あなたが待ってくれてる
今は、ただその事実一つしかないけど
確かに、わたしを生かしてる

一人で生きていると思ってきたわたしに
一人ではないと知ってから
あたたかい気持ちあふれてきた

そして、なによりもあなたが待ってくれてる
その事実がわたしを生かしてる
確かに、わたしを生かしてる
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凛として生きなさい

2016-02-04 | 
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鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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どんな境遇に置かれても前を向いて歩く…それが大切な生き方だと、鈴木信夫は言っています。
誰かが必ず見守ってくれるというのですが、どう思いますか?


          凛として生きなさい

「あなたは凛として生きなさい」どこからか母なる声がする
あなたはすべてに向き合うこと教えてくれた
苦悩にあってもわたしがついています
だから、「凛として生きなさい」それでいいのです
わたしは思う、それでいいのですか
母なる声がする、ただ、それだけでいいのです

「あなたは凛として生きなさい」どこからか母なる声がする
あなたはいつもすべてを見守ってくれた
悲しみにあってもわたしがついています
だから、「凛として生きなさい」それでいいのです
わたしは思う、それでいいのですか
母なる声がする、ただ、それだけでいいのです
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僕が行くべき場所

2016-02-02 | 
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鈴木信夫の充実期の作品から


2005年~2007年の充実期の作品から選んで紹介してゆきます。
一部、詩集に載せたものもありますが、未発表のものが中心です。
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少し禅問答のような詩です。
生きることに自分なりの目標というかゴールを思い描いていたようです。
それがどこなのか…?


     僕が行くべき場所
                         2006年1月

僕が生きるわけは、たった一つ。
どうしても行くべき場所があるからです。
迷い苦しんでもね。
惑いもがいてもね。
そう、行くべき場所があるのです。
いつ辿りつくかは分からない。
ひたすら行くしかないのです。
僕が生きるわけは、たった一つ。
どうしても行くべき場所があるからです。
未来はみえてないけどね。
この心が痛くてもね。
そう、行くべき場所があるのです。
いつ辿りつくかは分からない。
ひたすら行くしかないのです。
僕が生きるわけは、たった一つ。
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作品を引用するとき

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