不思議な袋の夕べ

よじくれた男、アンダーソンの駄言

前橋独パンの夜は更けて

2009年07月06日 11時31分44秒 | Weblog

土曜の夜は「独パン前橋編」を観にcoolfoolへ出かけた。

前橋での独パン開催も早や七回目、自分が前橋編一回目に参戦してから既に三年が経っている。月日の流れは速い。

独パンの地方開催では何処でも大方同じやり方だと思うが、前橋では開催場所のcoolfoolとの共同企画という形で、地元出演者は佐藤マスターの推薦で決められている。
今回の出演者は東京組が主催のチバ大三と前橋初登場の青木研治とカルカンエコーの三人。対する地元組は大ベテランさばいばるいとう(埼玉なので、細かい事を言えば地元ではないが)、片山翔、そしてお馴染みアライコウジの三人だ。

トップバッターの片山翔。
彼とは対バンしたり、虫の音に出演してもらったりと去年の暮れ位から観る機会が多い。その若さ(21歳!)故か、ライブの出来・不出来の差が激しいのだが、今回は緊張感、そして若さ溢れるいいステージだった。珍しく佐藤マスターも合格点(多分)を出していた。

二番手はさばいばるいとう。
氏も対バンしたり観る機会が多い人であるが、ベテランらしく特に気負いも感じずられず、いつも通りの安定したパワフルステージであった。

三番手は青木研治。
彼のライブを観るのは一昨年前のレコ発記念独パンで競演した時以来だ。アピアで客として顔を合わせる時はメイクをしていないので(当り前か)、バッチリメイク姿を見るのは久しぶりである。
あの時は各自持ち時間が少なく物足りなかったが、今回は「アオケンワールド」を存分に楽しむことが出来た。ポエトリーリーディングというよりは一人芝居に近く、そして小気味良いリズムで進む彼のステージは、所謂ポエトリーというものが得意でない自分も好きである。

四番手は、主催のチバ大三。
今回は「忌の際~」と叫ぶ清志郎への想いに溢れる歌を始め、新曲なのだろうか、初めて聴く曲が多かった。特に「窓から小便~」はリアリティーに溢れていて、光景が目に浮かぶようだった(それでTシャツが黄色だったのか!)。アピア等での、豪華な照明による演出が皆無のcoolfoolのような場所で観るの氏の方が、「生のチバ大三」がダイレクトに伝わってくるように思える。足元のマイクも無いしね。

五番手は、紅一点カルカンエコー。
以前からアピアのスケジュールなどで名前と写真は目にしていたが、実際にライブを観、音を聴くのは今回が初めてだ。ゴスでダークな装いではあるが(さばいばるいとう曰く「今日のクールフールはビジュアル系」)、なんともいえない懐かしさを誘うメロディーと内省的な詞が実に心地よい。絶叫がひしめく中での、束の間の癒しの時間だった。終演後、メイクを落として着替えたら普通のかわいらしいお嬢さんで、二度びっくり(笑)。

そしてラストはアライコウジ。
歌い出しで既に日付が変っており、午前一時前とくれば若干の疲れもあったと思う。しかし、それでいい具合に力が抜けたのか、非常にいい塩梅でとても聴きやすかった。本人曰く不完全燃焼気味だったようだが、いつものハイボルテージな叫び全開よりも、こちらの方が言葉が自然と入ってくるように感じた。


ここのところ恒例となっている「飛び入りタイム」は、まずはサトチエ。
こちらも、アライコウジ同様いい具合に力が抜けていて、感情が暴走することも無く安定感があった。カルカンエコーにギターを借してもらい、座りで歌ったのも安心して聴けた要因だろう。いつもは歌に気持が入る余りに、マイクからサウンドホールが離れてしまいがちになるので、マイクとの距離が安定する座りにするか、ラインにした方がいいのかもしれない。そういえば、今では想像もつかないが、アライコウジも以前は座りで、ギターはマイク撮りだった。

そして最後は私、アンダーソン。
時刻は既に二時近くなっており、酒が切れた倦怠感と長時間座り続けた末の疲労困憊でとてもガナれる状況ではなかったのだが、会場のお客さんや出演者の、せっかくの有難いリクエスト(俺は魔王じゃないよ)を断るのも申し訳ないので、持ち曲中唯一ガナリの無い「日本の夏」一曲でご勘弁させて頂いた(アライコウジ、ギター有り難う)。
悲しいかな、自分にとってのこの時間帯の絶叫は、命の危険を感じるようになってしまった(酒を飲まなけりゃ大丈夫かも知れないが)。

そして終演後は佐藤マスターを一人残して東京組、アライコウジと虫の音に移動、しばし歓談の後就寝(アライコウジは不眠のまま六時頃帰って行ったそうだ。大丈夫か?)。起床後遅めの朝食を摂りながら雑談などし、昼前に東京組の三人はチバ氏の運転する軽自動車で東京へと帰って行った。それにしても、アオケンに青空は似合わない(笑)。


皆で「秋はマイクロバスで虫の音ライブと赤城山紅葉狩りツアー、そして七輪でバーベキュー!」などと盛り上がったが、実現したらさぞや面白いイベントになるだろう。

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