不思議な袋の夕べ

よじくれた男、アンダーソンの駄言

8月のライブ予定

2012年07月31日 17時56分35秒 | ライブ予定


梅雨明け以降、猛暑日が続いている。


先々週末は季節が逆戻りしたような涼しさで過ごしやすかったが、やはり夏は甘くない。
先週一週間に熱中症により搬送された人が全国で約8700人にのぼったという。
自分も暑さには体が慣れてはきたが、それでも昼の散歩で調子に乗ってペースを上げたり歩行距離を伸ばしたりすると命の危険を感じる。

節電、節電と叫ばれているが命あっての節電、皆さんもご自愛されたい。


さて、非人道的な暑さ本番、8月のライブ予定です。


8月4日(土)
前橋coolfool
20:30~
400円+オーダー
出演
ねこちゃづけ
喫茶紅雲町
アライコウジ
アンダーソン

8月11日(土)
赤城山・喫茶虫の音
「虫の音4周年グダグダまつり」
昼頃~
1000円(1ドリンク付き)
出演者多数

8月14日(火)
福島市・マッチボックス
「独唱パンク・プロジェクト福島前夜祭」
17:00開場 18:00開演
1500円(1ドリンク付き)
出演者多数

8月15日(水)
福島市中心市街地
「街中音楽解放区」
12:00~18:00
出演者多数
※昼の部は観覧無料

8月25日(土)
富山県南砺市・茶房さむでぃ
「シャブ2・イート・ザ・ワールド2012」
時間未定
500円+オーダー
出演
本間章浩
サトチエ
アンダーソン
大谷氏
とっちゃん
カラス
高崎誠
モジョリズム
他 



以上ですのでお近くの方、宜しくどうぞ。

個性派の核融合

2012年07月16日 18時25分17秒 | Weblog



最初に断っておくが、原発の話ではない。



昨日、虫の音でライブを行った。


昨日の出演者は名古屋の森香、東京の変身忍者・佐藤豪、そして福井のバッカナルという面子である。
若手から中堅、そしてベテランのそれぞれの個性が際立った内容の濃いライブだった。
中でも、民謡とバスドラムのビートが下腹に響くバッカナル、ギミックと唯一無二(?)の詩世界で攻め立てる佐藤豪の間に入って、しっとりと味のある歌を聴かせてくれた森氏は流石ベテラン、大いに学ばせてもらった。
もっと多くの人に観てもらいたかったのが唯一残念なところだった。



もともと森氏→佐藤豪という順番でブッキングが進んでいたのだが、4月に虫の音にやって来たヌルマユ永井から「バッカナルが虫の音でレコ発ライブをやりたいと言っている」との話を聞き、バッカナルとの調整の末に今回のブッキングに併せる形でバッカナルレコ発ライブに至った次第である。


何故、バッカナルは福井から電車で10時間近くかかる群馬でレコ発ライブを行わなければならないのかと疑問に思う方も多いのではないかと思う。
自分も、何百キロも離れた遠隔地でレコ発ライブをやろうなどとは当然の事ながら考えない。
しかし、バッカナルには群馬で、しかも虫の音で、レコ発ライブを行わなければならない理由があったのだ。



バッカナルが初めて群馬にやって来たのは一昨年の8月、虫の音2周年記念のグダグダまつりだった。
福井の河合良信が「地元におもしろい奴がいる」と呼んできたのが始まりで、その時は初めてやって来た群馬に対する感想を「群馬は遠い」と話し、かなり辟易していた様子だった。
しかし、その日同じくグダグダまつりに参加していた河内伴理と意気投合したことから昨年5月、虫の音に再びやって来る事となった。
この時のライブは河内伴理、バッカナルを始め東京の小山健太、岩手のツジヤマガクという面子で、翌日はこの面子から河内伴理を除いた三人と私アンダーソン、一人ジュリーフジヲの5組でcoolfoolでのライブとなり、そこで“事件”は起こった。


coolfoolには、一人ジュリーフジヲことサワダ君の友達である漫画家の福島聡が観に来ていた。
福島は「少年少女」や「機動旅団八福神」などの作品を発表、現在は「星屑二―ナ」をコミックビーム誌で連載している中堅漫画家である。
自分は福島とは小・中学校の同級生で、30年来の友人である。
ツジヤマ君の隣の席に福島が座ったので、彼には福島が漫画家である事を紹介した。
社交的なツジヤマ君は開演までの間、福島に色々と熱心に質問などして話し込んでいた。


ライブが終了してツジヤマ、小山、バッカナル、観に来たサトチエ、どういう訳か飛び入参加した河合良信や彼のお客さんなどと共に虫の音に戻ったのだが、店に着くとすぐにツジヤマ君が「さっきいらした漫画家の方の単行本はどれですか?」と聞いてきたので、福島の単行本を何冊か彼に差し出した。
すると、それを見たバッカナルが「ええっ?それは福島聡さんの単行本じゃないですか!」と驚き出し、自分がバッカナルに「さっきcoolfoolにいたよ」と言うや否や、「どうして紹介してくれなかったんですかー!!」とバッカナルは絶叫し、頭を抱えて悶え苦しみ出した。

何と、バッカナルは福島の大ファンだったのだ。
そんな事はつゆとも知らず、バッカナルには福島を紹介していなかった。
そもそも、福島はそういう事を嫌がる性質なので、自分も努めて彼を紹介することはしていなかった。
バッカナルも虫の音に福島の漫画が置いてあるのは気付いていたそうだが、よもや自分と福島が友人という考えに至らないのも至極当然である。
自分のお気に入りの作家の漫画が店に置いてあるからといって、その理由についていちいち問い正したりはしないものだ。

自分の尊敬して止まない漫画家とニアミスし、千載一遇(?)のチャンスを逃して悶絶するバッカナルを何とかなだめ、福島への熱い想いを込めたビデオレターを撮影し、それとバッカナルのCDを福島に届けるという事で何とかその場を丸く収める事が出来た。
それでも、バッカナルは無念の表情は隠せず、後悔の念に苛まれながらとぼとぼと福井へと帰って行った。


早速、翌日に福島宅を訪れ、事の次第を告げて約束の品を彼に渡した。
すると、福島もバッカナルが気になっていたようで、自分の話を聞いて喜んでいた。

自分は以前、福島が役者として所属していた劇団の公演に関わったり、彼が制作したミュージックビデオ(?)を観たりしていたので、福島とバッカナルにはどこかしら相通ずるものを感じていた。
福島も同じ事を感じたであろうことは想像に難くなく、この二人が相思相愛の関係になることはある程度予想出来た。



そして半年後の12月、再び虫の音でライブを行ったバッカナルにサプライズが訪れる事となる。

福島がバッカナルを観に来たのは勿論だが、サイン嫌いの福島が、ちょうど発売されたばかりの単行本にバッカナルの目の前でイラスト付きサインを書いて渡したのである。
しかも、バッカナルが制作中のCDのジャケット制作も快諾するというオマケ付きであった。
単なる偶然だが、この二人を引き合わせる事が出来たのは音楽を続けていればこそであり、こういう出会いがあるから音楽をやめられないのだろう。


話は長くなったが、そんな経緯があって出来あがったのが上の写真右のバッカナルの新作である。

自分が制作に関わった訳ではないのだが、こうして出来上がってみると我が事の様にとても嬉しい。
キングクリムゾンの「クリムゾンキングの宮殿」を連想させるようなダイナミックなタッチで、インパクトは十分だ(少々褒め過ぎか)。
やはり餅屋は餅屋、プロの仕事である。
「こいつにはいくら努力しても絶対に敵わない」と思い、中学時代早々に漫画をやめて音楽に転向した事が懐かしく思い出された。

肝心のCDの内容も、ジャケットと化学反応を起こしたかのように味わい深く、かつキレがいい。
ここのことろ、バッカナルはかなり民謡に傾倒しているようであるが、民謡一色になっていないところも潔くて好感が持てる。
ラップを自然に織り込むところなど、若い感性が垣間見られる。
個性派シンガーソングライターと個性派漫画家の核融合と言っていいだろう。
こういう核融合なら大歓迎である。



こういう出会いに立ち会えるのも、ミュージシャン冥利に尽きるというものだろう。




怪人クラゲルゲ

2012年07月10日 11時52分53秒 | Weblog



昨日だか一昨日だったか、経産省の何とかいう副大臣が「クラゲごときに~」とう発言をしていた。

これは大飯原発の3号機の冷却水取り込み口に異常発生した大量のクラゲが引っ掛かって取水量が落ち、発電量が低下したことを受けてのものだが、見当違いも甚だしい。

たかだかクラゲと考えていたのだろうが、エチゼンクラゲの大量発生で深刻な漁業被害が出ていたのは記憶に新しい。
今回大量発生して取水口をつまらせたのはミズクラゲなのさそうだが、クラゲによる諸々の影響は今に始まった事ではなく、とても軽視できるものではない。
それを「クラゲごとき」と躊躇なく言ってのける記憶力の欠如と思慮の足りなさには呆れるばかりだ。
こんな人間が経産省の副大臣をやっているのだから、背筋が寒くなる。


さて、今回話題となったクラゲであるが、自分はクラゲには何故か親しみを感じる生き物である。
海中をふわふわと漂い、何だか平和そうな生き物である。
オワンクラゲからの発光体を発見でノーベル化学賞を受賞した下村脩博士が自分と同じ姓ということもあってか、益々親近感が増した。
スーパーなどで売られている中華クラゲは好物でよく食べる。
これはビゼンクラゲというクラゲが原料なのだそうだ。
ミズクラゲも食べられれば役にも立つのだが、これは食用にはならないようだ。


しかし、食糧にもなり、一見平和そうなクラゲであるが、前期のエチゼンクラゲのように大量発生して魚網を破損させるなど、厄介なものもある。
お盆過ぎの海水浴場では、クラゲが多く発生していて刺される危険が増す。
クラゲには毒を持っているものも多く、カツオノエボシなどは毒性が高く、刺されて死に至る例もあるという。


今回の発言からは、自然を侮った傲慢な態度が垣間見られる。
クラゲの大量発生は日本だけでなく、世界的にも問題となっているという。


クラゲのみならず、自然をナメてはイカン。
そのうち「怪人クラゲルゲ」がやってきて、痛い目に逢っても知らんぞ。




レバ刺しもどき

2012年07月06日 21時12分35秒 | Weblog




ここのところ、ライブ予定の告知板となり果てた当ブログであるが、こんな駄ブログでも楽しみにしている方がおられるという話を度々耳にする。

小まめに更新したいのは山々だが、春以降当方のパソコンの使用環境が激変したため、更新が以前のようにおいそれとは行かなくなってしまった事情があるのだ。

しかし、当ブログの愛読者という奇特な方が存在する以上、新しい記事を提供するのは筆者としての責務であろう。
そんな訳で、以前のようにはいかないものの、なるべくライブ予定以外でも更新して行きたいと考える次第である。



さて、本題であるが、今月から牛レバーの生食提供が法律で規制されてしまった。
所謂「レバ刺し」である。

レバ刺しを提供しているのは主に焼肉店かホルモン屋などの飲食店で、スーパーなどの小売店ではまず見かけない(牛レバー以外でも、生食用の精肉類は置いていないだろう)。
個人的には、レバ刺しはそれほど好きではないのだが、焼肉屋やホルモン屋では必ず注文するメニューであり、これを食べる機会が失われてしまったのは非常に寂しい。

ツイッターなどでは「レバ刺しより原発の方が国民を危険に晒している。レバ刺しより原発の規制の方が先だろう」といったようなつぶやきを多数目にしたが、これはいたずらに論点を拡大しているに過ぎず、ピント外れも甚だしい。
例えとはいえ、レバ刺しと原発を同じ俎上に乗せるのには違和感を禁じ得ない。


話を元に戻すが、今回厚生労働省が規制したのは牛の生レバーのみであり、豚や鶏のレバーは規制対象とはなっていない。
とはいえ、鶏レバ刺しや豚レバ刺しがメニューに出ているのは見た事が無い。
出している店もあるのかもしれないが、自分はお目にかかった事が無い。
出していたとしても、生で食べて大丈夫なのかという疑いは拭えず、自分は安心して食べられないだろう。

そんな折、先日ラジオで耳にしたのだが、牛レバ刺しの代用品として「馬レバ刺し」が出回っているという。
自分は馬刺しが大好物で、居酒屋などメニューに載っている店では必ず注文しており、競馬仲間から「馬好きが馬を食うとは何事だ!」などと見当外れな怒りを浴びる事もしばしばだった。
しかし、馬レバ刺しというのは初耳だ。
ラジオによると、馬の生レバーも規制対象とはなっていないようで、味も食感も牛レバーに近いという。

「おおっ!これなら牛レバ刺しじゃなくてもいいじゃないか。今まで通りレバ刺しが食えるぞ!」と思ったのも束の間、よくよく調べてみると馬レバーは生産量が少なく、供給量も勿論少ないのであまり出回っておらず提供している店も多くはないらしい。
価格も牛生レバーに比べ割高なのだそうだ。

確かに、馬刺しや馬肉を使った桜鍋などを提供している店は決して多くはないし、特別高価ではないものの安価とはいえない。
そもそも、食用専用の馬というのも聞いた事が無いし、“食用馬牧場”というのも見た事が無い。
大抵は競走馬か農耕馬の廃用になったものが食肉として供給されている。
「馬レバー刺し」の情報に関してはぬか喜びで、レバ刺しが我々庶民の胃袋から遠のいたという現実に大した変わりはないのだ。
となると、遠からずやって来るであろう政権交代に牛生レバー解禁を願うしかない。


先月、レバ刺しの駆け込み需要がニュースなどで騒がれる最中、よく利用する業務用スーパーで面白いものを見つけた。
その名もズバリ「こんにゃくのレバ刺し」だ。

早速購入して食べてみたが、やはりこんにゃくはこんにゃく、レバ刺しの味はしない。
しかし、色・形はレバ刺しそのもので、例えていうならカニかまぼこみたいなものだろうか。
付属にごま油のたれが付いており、なんとなくレバ刺しを食べている雰囲気は味わえる。
価格は200円弱、ふつうの刺身こんにゃくと比べると少々割高だが、このくらいの値段なら抵抗なく買える。
同じ売り場に「レバーマンナン」という商品も置いてあったが、こちらの価格は約800円、レトルト食品の様な厳重なパッケージな上、製品の写真が印刷されていないので中身がどんなものであるか伺い知る事は出来ず、これには手が出なかった。
お金にゆとりのある方はお試しになっては如何だろうか。


ともあれ、外圧に屈した捕鯨規制はともかくとして、近年の無菌・清潔志向と責任逃れの果てに日本人自らが独自(かどうかは判らないが)の食文化を規制して抹殺するという今回の暴挙には、憤りを禁じ得ない。



かつて、猫も杓子も声高に叫んだ「自己責任」という言葉も、単なる責任逃れにしか過ぎないのか。



7月のライブ予定

2012年07月05日 07時43分23秒 | ライブ予定


ここ関東ではこの数日間、既に梅雨明けしているのではないかと疑いたくなるような暑い日が続き、雨も少ない。

一方、北九州では大雨による災害も起こっており、気候というものはままならない。
罹災者の方々にはお見舞い申し上げます。



さて、今月のライブ予定です。


7月21日(土)
前橋coolfool
『 きときとビトビト軍手の煮びたし~ようこそ群馬の大海へ 』
20:30~
400円+投げ銭(+オーダー)
出演
カラス
ビト
yO’ceans
アンダーソン
サトチエ


7月26日(木)
碑文谷アピア40
6:30開場 7:20開演
1500円+ドリンク
出演
たけヒーロー
夜行性生物
高橋小一
アンダーソン


今月は更にシークレットでサプライズ(?)なライブも入る予定ですので、宜しくどうぞ。