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アンドリュー・ラウ/アラン・マック「インファナル・アフェアII」

2005-03-22 00:59:27 | 映画評
困ったら過去を引き伸ばすのは、古今東西のお約束


かつては東洋のハリウッドと呼ばれた香港映画も、往年の勢いがなくなったと言われます。
それでも「少林サッカー」みたいな作品が出てきて、まだまだ健在のようです。(ウォン・カーウァイの「2046」は、どんなもんだったのだろう?)


で、同じように「香港映画ここにあり」とアピールした作品の一つである「インファナル・アフェア」。その続編である「インファナル・アフェア II」を見ました。


うーむ。続編は、やっぱり難しいね。
「インファナル・アフェア II」は、ファンディスクかな。
つまらないわけじゃないんだけど。


「インファナル・アフェア」は、警察と黒社会(中国マフィア)が、互いにスパイを内部に潜りこませて、戦いを繰り広げるという話。その戦いの中で、二人のスパイが組織への忠誠に励みながらも、自らの複雑な立場に悩み、さらには仲間と仕事をしながらも周囲から疑われたり、逆に信頼されたりといった過程・やり取りが面白かったのになぁ。

「インファナル・アフェア II」では、二人がスパイとして潜りこんだばかりのお話になっております。続編でありながら時代的には前作より前となっております。ドラクエIIIみたいなもんです。

二人の人間が、二つの組織に属しているという設定は特に活かされておりません。
単に「あの登場人物たちの驚愕の過去が明かされる」といった感じです。


画面は、青みがかった抑えた色調。
汗臭い男たちのドラマは、前作譲り。
作品のテンポは速く、レベルは高いです。

ただし、今作だけでは意味が分からない作りになっています。

前作を楽しめた方なら、余禄としても楽しめるのでは?(IIIも日本では今年公開ですが、さぁーて)


インファナル・アフェア

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インファナル・アフェア II 無間序曲

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