話は前回から続いています。
ビリちゃんはずっと私に執着した。家に帰るとスモちゃんと違っていつもお出迎えをしたし、トイレに行こうとすると走って来て、一緒にトイレに入る。いつも手の届きそうで届かない所にいた。
小さい頃、2匹とも猫インフルエンザにかかり、獣医にうつし合いになるので2匹を話して下さいと忠告され、2匹を別々の部屋に入れた。
2匹平等にしてあげようと思っていたのに、ビリ子ちゃんは執拗に鳴いた。あんまりにもしつこいのでそのしつこさに負けた。もううるさくて仕方なかった。うるさかったのでだまらせるためにビリ子ちゃんの側にいなくてはならなかった。結局7:3の割合でビリ子ちゃんの側にいた。
「天国からの手紙」を見ていた時に、江原さんに「お父さんのこと大好きだったでしょう」と言われた小さい子供を亡くされた男性が、「しつこいくらい寄ってきましたね」と言った。よそ様のお子さんをネコと比べて申し訳ないが、一緒だと思った。
その子もビリちゃんも、本能的に限られた時間の事を知っていたのかもしれない。悲しいかな、この世には永遠なんてない。諸行無常だ。健康で毎日の日々を暮らしていたら、自分が今持っている幸せに感謝する事なんてほとんどない。健康で平凡に暮らすという事がどれだけ幸せなのか気がつかない。
みなさんもご存知のように、英語で現在を「Present」と言う。現時、この瞬間を持てているのは、神様からのプレゼントだ。そのプレゼントに気づき、大事にするかどうかは、人それぞれだ。
あなたの周りにしつこいくらい寄って来る人、生き物がいたら、気がついてあげてください。そしてあなたの周りにいる大事な人と過ごせる時間を大切にしてみて下さい。あなたに与えられている時間はプレゼントで永遠に続くものではないのかもしれません。。。
追記: 私は、霊的なことはわからないので、本気でビリちゃんが仕返しにきたとはあんまり思ってないですが、なんとなくそんな気がしたんです。