ぜひ、いらしてね

長女が小学校４年の時だった。だからもう、２５年以上前のこと。
学校行事で【親子音楽会】があった。ピアノを教えているからということで、伴奏を頼まれた。

子供たちの合奏や合唱に応えるように、親たちも合唱をするのだった。
私たち親の歌う曲は【銀色の道】でした。

指揮を担当したNさんと親しくなった。指揮の仕方をわかる範囲でお教えしたのを覚えている。
上の子と下の子が同じ学年ということもあり、そのあとも何かと連絡をとったりしていた。

彼女は３０代のうちは保険業務の仕事につき、４０歳になったころに介護の仕事をはじめた。
彼女の勤務する親愛病院に、私たちは仲間でボランティアコンサートさせてもらったことも何度かありました。

彼女も職場のクリスマス会に「ピアノを弾いてと頼まれた」と言って、少しだけレッスンしたことがあった。
あの後どうしてるかなあ・・・いつも彼女の家のそばを通っていて気になっていた。

音楽大好きな人だったなあ・・・。

昨年秋に、連絡を取った。「どうしていますかあ？」。

介護の仕事はきっぱり６０歳で退職し、今は年金暮らしだと言って笑っていた。
あの直後私はヘルパーの仕事をはじめて、今８か月目に入ったところでまたまた彼女を思い出し、昨夜電話してみました。

「Nさんが辞めた介護の仕事を、私ははじめたんですよ」・・・驚いていた。昨年秋にはまだ話してなかったので無理もありません。
「秋に、ピアノを始めたいと言ってましたが、始めていますか？」「はい、がんばっています」とのこと。

「ピアノはがっつりと習って、頑張ってくださいね。それで、私たちの昔からの仲間【陽気妃】を見にきませんか？」言ってみた。
「えーーー！無理ですよ、すぐに弾けないし無理無理・・」

「みんな、すぐになんか弾けないのよ。そのために毎週火曜日に練習しているんです。ピンピンころりってしってる？」
「はい、私もそういう風になりたいと思っていますけど・・」

「私たちは【ピンピンコンサート】なの。音楽で楽しむ生き方をやっていくの。昔子供の国語に【スイミー】の話があったの覚えてる？あれですよ。一人一人は小さな魚なんだけど、みんなで集まって大きな魚にみえるように・・・って」
「いい話ですねえ。では来週見学に行きます」ということになりました。

最近うちのお隣さんが入ったことも話しました。年齢も同じくらい。OKさあ。

来週、楽しみです。