住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

床柱が動く~?

2016-10-07 23:21:33 | 建築設計

またまた告知ですみません。

世界の建築・インテリアを紹介しているhomifyというサイトで、「フスマのデザインまとめ集」と題し、「有楽の家」の仏間が紹介されております。

https://www.homify.jp/ideabooks/1417627/%E3%81%B5%E3%81%99%E3%81%BE%E3%81%AE%E3%83%87%E3%82%B6%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%81%BE%E3%81%A8%E3%82%81%E9%9B%86

その点について、ちょっと補足です。この仏間は3畳のタタミスペースになりますが、正面扉を開けると中から扉付仏壇が設置されております。つまり扉の中に扉がある事になります。なのでこのフスマが開き戸にすると、手前のスペースが狭くなる、また引違にすると、有効スペースが二分の一になってしまうし、閉めた時の印象がしつこくなる。

そこで考えたのが、一枚の大きな引き戸にすれば大きく有効巾が取れるし、すっきり見える。

問題は床柱。

正面左側が仏壇置き場で、床柱を挟み右側が床の間。

そこで、床柱の一部を引き戸と一体的に製作し、床柱ごとは開閉することとした。

伝統的な和建築を推奨している方には「邪道だ~」と怒られるかもしれませんが、限らスペースをすっきりと、最大限に利用する為の方法だったんだな~と、寛大なお気持ちで見てやってくださいませ。

 


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