住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

建物の在りし日

2009-11-30 16:58:11 | 建築
11月29日(日)、神田で住宅設計の打合せの後、いくつかの展覧会を廻った。


まずは、「No man’s land」(ノーマンズランド)。1950年代に建てられたフランス大使館の建物を解体するにあたり、アーティストに開放し、一般の人も見学できるという展覧会。

建物を、題材に、キャンバスにと、作家によって自由に手を入れ表現をするという、とても興味深い展覧会でした。

しかしちょっと建物が痛々しい姿に見えてきたのは、自分が建物を設計する側だからだろうか。今回は最初で最後の内部公開という事らしいが、この建物が愛されて今まで生きてきた年月の在りし日の姿での公開があって、今回の展覧会だったらどんなによかったか。。建物の尊厳死を考える といったら少々大げさか。

2009年11月26日(木) - 2010年1月31日(日)まで
http://www.tomiokoyamagallery.com/index2/wp-content/uploads/no-mans-land.pdf



「アートになる前の大使館に入りたかった」と思わせる中庭の廊下。



その後、中央線デザイン倶楽部仲間の寺田直樹さんの展覧会を見に南から西(麻布)に移動。話はそれますが、ミニツク展のトロフィーは我家から寺田さんのところに移動しました。建築模型に留まらず、都市の一瞬を切り抜いたような表現になっていました。これからどんな方向に向かってゆくでしょうか。楽しみです。この展覧会は昨日が最終日。



続いて、「須藤拓也陶展」を見にアトリエ「まめわぞ」へ。軽食は我家のワークショップでお世話になったセトキョウコさん。アトリエ主宰の塩山さんとは、2月出版の本でご一緒の予定(らしい)。この展覧会も昨日が最終日でした。

最後は「ルイス。バラカン邸をたずねる」展をみに神宮前のワタリウム美術館へ。
こちらは1月24日[日] まで

=戸田晃建築設計事務所=

かぼちゃとサンタ

2009-11-28 16:54:55 | 我家の歳時記


11月27日は第59候 朔風払葉(さくふうはをはらう)でした。
「朔風」とは北風のこと。木の葉がすっかり吹き払われるころ

娘の通っている小学校行事の手伝いの日。学級閉鎖の影響で日程がずれて本日に。。当初の開催予定がハロウィーンの頃だったので、かぼちゃがいたり魔女がいたりサンタがいたりで、今の微妙な時期を物語る。また、マスクをかけて全身着ぐるみの大人が、歩いていたりする。

こんなところにも、新型インフルエンザの影響が・・・

この日の小学校は、かわいいコウモリ(の子供たち)と、綺麗な魔女(のお母さんたち)と、そのまんま”かぼちゃ”(のお父さんたち)であふれていました。

=戸田晃建築設計事務所=


豊田

2009-11-27 03:21:52 | 地域


本日は、「中央線デザイン倶楽部」の第27回目の交流会で、豊田に行ってきました。高尾まで32駅であるので、完全制覇まで残りあと5駅です。もっとも、私は途中かなりサボってますので、何も言えませんが、シュウさん、事務局長の三星さんは大したものです。

豊田駅は日野市に位置し、八王子の隣り駅ですが、豊かな田んぼだから”豊田”といわれる事さえ知りませんでした。街をちょっとはずれた所、住宅地の一角に「黒川清流公園」という公園があり、散策路や湧き水がこんこんと流れ出る小川があリます。駅から歩いて10分ぐらいのところなのに、里山を歩いている気分でした。

上の画像は、その公園の端にある、ひょうたん池より中央線を見る。とにかく暗かった。。。



散策も終り、商店街に繰り出し、居酒屋「星の屋」で交流会。ヤカラやホッケの刺身は絶品!マッチや清水健太郎の曲とともに(古いか?)昭和レトロを満喫できる居酒屋発見!

中央線デザイン倶楽部はアート倶楽部じゃあなかった事に今更ながら気が付きました。(遅いか、、)

=戸田晃建築設計事務所=


次回は東小金井駅になります。

秋の樹木(実編)

2009-11-25 14:28:16 | 我家の歳時記


太陽の角度がだいぶ低くなってきたこの頃、午前中のほんの少しの間 ビオトープの流れのみなもに光が差し込みます。シェードガーデンがきらきら輝く瞬間です。



午前中の光に輝く赤い実。我家の中庭にあるアロニア=西洋鎌柄(セイヨウカマツカ)です。この頃、約5mm程の実がびっしりと付きます。見るといかにも美味しそうな感じで、すぐにでも野鳥が食べに来ると思いきやそうではなく、いよいよ食料が少なくなってきた頃(12月中頃だったと思いました)食べに来てくれます。”西洋”とつきますが、”和”を感じる樹木で、比較的丈夫で、紅葉もまた綺麗です。もう少し、赤い実とともに楽しませてもらうとしましょう。

アロニア:バラ科の落葉広葉樹です。



こちらは多分センリョウ(千両)、野鳥の糞にまぎれて種がやってきた(と思う・・)
糞の犯人はヒヨドリかメジロかキビタキと踏んでるんだが(笑)。この実には、今日もすでにヒヨドリが細い枝につかまり、不安定な態勢で必死に実を食していた。
千両とか万両と縁起を担ぐ樹木でもある。

センリョウ(千両):センリョウ科の常緑小低木。林内に生育し、冬に赤い果実をつけ美しいので栽培される。南関東・東海地方~九州・沖縄までの比較的暖かい常緑樹林下に自生している。

=戸田晃建築設計事務所=





木村二郎さん

2009-11-24 16:32:03 | 展覧会
11月22日は24節気 小雪「寒さまだ深からず、雪まだ大ならざる」山が雪化粧を始めます。
そして72候 第58候 虹蔵不見(にじかくれてみえず)でした。

11月23日、木村二郎さんの回顧展をみに八ヶ岳まで行ってきました。

http://www.tsugane.jp/meiji/rejiro.html

この日の八ケ岳はかすかに雪化粧。山麓の道路脇には雪が残っていました。こちらの11月は特に厳しいという話でした。



当日は晴天に恵まれ、



小淵沢在住のデザイナーの案内のもと



日頃行く事が出来ないようなところに連れてっていただきました。



廻っている途中の絵本美術館ではこんな事をしたりで”男子部”の勢いは止らず、お目当ての回顧展にたどり着けないかと思いました。

そして回顧展。画像にはありませんが、回顧展を通し、木村二郎さんの没後、5年経った今でも、確実にこの地・こころの中に生きつづけている事を感じ、そして、新たになにかが始まる予感がある  盛りだくさんな一日でした。

浦田さん、シュウさん、そして悦子さん、いろいろありがとうございました。

=戸田晃建築設計事務所=