住みこみ*著書:『住みこみ』(2007年/ラトルズ刊) 戸田家の一年を写真とエッセイで綴った本のタイトルです。

人の暮らしは時間と共に変化します。それを調整しつつ自在に手を入れられる、ゆるやかな設計を心がけています。

誰と浴衣を…

2017-08-09 23:10:36 | 建築設計

八王子で独創的な活動をしているakiten主催の「この人と染める浴衣生地」というワークショップに参加しました。

このタイトル、この人とは一体誰と染めるのでしょう~何色に染めるのか~ここで「あなたとあなた色に染める」とか言っちゃうと完全におやじになっちゃうので言いません(笑)

糸へん関係の工場が点在する地域の一角にある奥田染工場。7月中旬の日曜日、ただでさえ暑い日中の工場は想像以上だ。立ってるだけで汗がだらだら滴り落ちる。

全長28mに張り付かれた、これから描く白い布のそばで気が遠くなる

一反は13mなので、一台に2人が並んで作業する感じ。ずいぶん場所を取るんだなー

最初は色の説明 用意頂いた染料は7色。それらの調合でいろいろな色を出していく。当たり前だが白色はない! 地の白色が一番鮮やかな色という事だ!

色合いの説明とサンプルの一部。この説明だけで一日、いや一か月、いやいや…なので、あとはやってみようといい意味で太っ腹企画です~

 

これから書こうとしている浴衣の生地の前でいろいろ構想中。学校では製図技法も教えてますが、ここは生きた建築の一点透し図法!(笑)ここを絵で埋めるの~(笑)と、ちょっぴり及び腰の自分がいました

 

徐々に色を入れては眺め、またちょっと違う色を入れては眺めの繰り返し~以前油絵を描いていた時もあったが、ちょうどその感覚を思い出して来て、妙に真剣になってきた

途中で一休み、意識して休みを入れ水分を補給しないと体がもちそうもない、つまり「ヤバイ~」と感じた

予定では染付ののち、洗って蒸しての工程があったのですが時間が無くなり、奥田さんにお任せでした。後日郵送していただいたものを、早速仕立てに行くの図。

持ち込んだ浴衣地を拡げて柄や仕上がり具合を確認してもらう。今回の柄の意図とかを伝えて汲み取ってもらうの図。

仕立てて頂いた坂本呉服店さん、素人が勝手にのたまっているのを、真剣に聞き入れて、一生懸命、意図を組み入れていただき浴衣にしていただきました。本当に感謝です。

「この柄の部分がちょうど左の見頃にくるように…」とか、一丁前な事を言ってます~

実の事いうと、全くと言っていいほど思い通りにはいかなかった~仕立てるのをやめようかと思いました

 

そして本番の祭りの日。この日八王子祭りの為に! という訳でもないですが、夏らしいところにデビューです。

「奥田さんと浴衣を染めるワークショップの夕涼み会」と称し、八王子祭りの日にお披露目会です。あれ?夕涼み会はいいとして、誰かと染めるは奥田さんだったのかな?(笑)

あの暑い中を一緒に戦った戦友!?どうし、お互いの浴衣についての談義に花が咲きました。

今回主催、akitenの及川さん本当に充実したワークショップを企画していただきありがとうございました。

余談ですが、私が所属してますFound MUJI 武蔵野×中央線デザインネットワークで八王子特集をしてます。その中の企画の一環で、工場等の見学会があります。奥田染工場も見学会のリストに入っています。興味のある方は是非ご参加ください。