常識について思うこと

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師匠の姿から学ぶこと

2007年09月03日 | ヒーロー&アニメ

日曜日の朝、大事な日課はヒーロー番組を観ることです。そのうちのひとつが「ゲキレンジャー」という番組です。それぞれ変身すると、赤・青・黄の姿になる3人(最近4人になりましたが)のヒーローは、「獣拳」という拳法をマスターした師匠(数人います)のもと、日々修行に励みながら強くなっていきます。

それら師匠のうち、個人的に愛嬌を感じるのが、エレハン・キンポーという象の格好をしたお師匠です。これが相当ふざけています。あるとき、本当に真面目に修行に集中したいと思っているゲキイエロー(黄)の邪魔ばかり。エレハン・キンポーは、どうしもようもなダジャレを含め、とにかくくだらないことばかりするのです。そのせいか、修行もまったくうまくいきません。

修行もうまくいかず、余裕がないゲキイエローは、精神的にもイライラした状態で、しばらくの間、エレハン・キンポーをまったく相手にしませんでした。ところが、それにも構わず、ふざけ続けるエレハン・キンポーの言動があまりに可笑しくて、思わず笑ってしまいます。そして、その瞬間修行がうまくいくのです。

-なるほど、笑いが大切なんだ-

これに気付いたゲキイエローは、必殺技を会得するのです。

ここでふと思うのは、エレハン・キンポーの師匠としての姿です。弟子のゲキイエローが必殺技を会得したのはいいけれど、やっぱりエレハン・キンポーはふざけた師匠だと思うのです。しかし、同時にこういう師匠が、他にもいたような気がするのです。ドラゴンボールに出てくるカメ仙人や、らんま1/2の八宝菜もそんな雰囲気の「お師匠」でした。

そこでまた、ふと思うのです。人生なんて多かれ少なかれ、辛いことばかりです。いや、結局人生のあり方なんて心の持ち方次第です。見方によって、人生は辛くもなり、楽しくもなります。それだけのこと。「師匠」と言われる人たちは、ものすごく辛いことを経験して、それを乗り越えてきた人たちです。だからこそ、その辛い経験を単に辛いと捉えるのではなく、いかに楽しいと思うかを知っているのではないかと思うのです。

ただ、人生を楽しむうえで重要なことがあります。バカと天才は紙一重と言いますが、単に辛いことを忘れて、バカ騒ぎをすればいいというのではありません。大切なことは、現実から逃避せずに、それを乗り越えるということだと思います。辛い現実から逃げて、単に楽な方に流れるというのでは「バカ」になってしまいます。辛い現実と向き合って、それをポジティブに捉えて乗り越えていく。そんな発想ができるようになると、人生は豊かになっていくのだと思うのです。

ただし、そうは言っても、エレハン・キンポーのような師匠の姿は、表面上「何も考えていないバカ」に映るでしょう。その姿が、「現実を乗り越えた姿」なのか、「現実逃避した姿」なのか。この区別は、実は相当に難しいのです。逆に、その違いについて自信をもって見分けられるようになったとき、その人は成長したと言えるでしょうし、師匠を超えたと言えるようにもなるでしょう。

その見分けがつかない方は、どんな「バカ」にみえる人でも、例外なく自分の「師匠」と思ったほうがいいかもしれません。

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