昨日の記事で、ショヴォー描くところの鰐は
「幸福とも不幸とも無関係であるような」永遠の命を手に入れた、
と書きました。
ところが、さきほどこの本を読み直したら、
おやおや。最後の頁には「鰐は、とても幸せだ」と書いてある。
つまり私の間違い、なのですが、
これはこれで、何と言いますか、有意義な間違い、
であるような気がします。
「幸せだ」の一文を、そこに添えられた絵は、
わずかに裏切っている。
物語の全体もまた、
鰐の「幸せ」という単純な言葉への帰着を、どこかで拒んでいる。
もちろん、「不幸せ」への帰着をも。
少なくとも私には、そう思えます。
自分の間違いを正当化するようですが、
というか、まさに正当化しているのですが、
まあ、そんなふうに「ちぐはぐ」を楽しむ読み方もある、ということで。
posted by 堀マサヒコ
「幸福とも不幸とも無関係であるような」永遠の命を手に入れた、
と書きました。
ところが、さきほどこの本を読み直したら、
おやおや。最後の頁には「鰐は、とても幸せだ」と書いてある。
つまり私の間違い、なのですが、
これはこれで、何と言いますか、有意義な間違い、
であるような気がします。
「幸せだ」の一文を、そこに添えられた絵は、
わずかに裏切っている。
物語の全体もまた、
鰐の「幸せ」という単純な言葉への帰着を、どこかで拒んでいる。
もちろん、「不幸せ」への帰着をも。
少なくとも私には、そう思えます。
自分の間違いを正当化するようですが、
というか、まさに正当化しているのですが、
まあ、そんなふうに「ちぐはぐ」を楽しむ読み方もある、ということで。
posted by 堀マサヒコ