肴菜屋「わたり」

季節の魚・野菜を楽しめる和食の店が垂水にオープンしました!

"引き算"の美学・・

2018年01月28日 | 肴菜屋「わたり」

は“大寒”、一年で一番寒い時でございますが、それにしてもよく冷えますねえ。何でも48年ぶりの大寒波の襲来ですとか。雪に弱い首都圏ではスリップする車が続出してあちらこちらで交通マヒが起きたり、水道管が破裂したり、てんやわんやのようでございます。

近畿圏でも、城崎、舞鶴、京都などのお天気カメラは深い積雪を映します。雪は生活を脅かすナンギなものでもありますが、されど雪はこのうえなく美しいもの、ことに京都の雪景色のなんと美しい、絵葉書さながらのようでございます。

京都で学生時代を過ごした“まおちゃん”は、名所といわれる所は一通り訪ねたけれど、たまたま降雪の日に訪れた金閣寺は別格の美しさだったと言います。頂上に鳳凰をいただいた金色の荘厳な建物は、美人をちょっと鼻にかけたようなところがありますが、うっすら雪化粧を施すと、その奢りのようなものが覆い隠されてまことに美しい・・この景色は必見!と言うておりました。


寺社仏閣など日本の建造物や庭園は、欧米のそれと比べて大変シンプル。例えばパリ郊外のベルサイユ宮殿やバチカンのサンピエトロ寺院、いずれも装飾や絵画で埋め尽くされ、その豪華絢爛さに圧倒されます。一方、日本の書院造や寝殿造などの建造物は、いらない物をそぎ落とし、さらにそぎ落として究極に簡素化された美を追求する、謂わば”引き算の”美学といえるでしょうか。

一昨年だったと思いますが、天皇陛下がサウジアラビアの皇太子の表敬訪問を受けられた時に海外メディアが掲載した一枚の写真、それがあまりにも美しいと世界が絶賛したと報じられたのを思い出します。


それは御所の一室、背景に写るのは大きな格子の白い障子だけ、そこから温かい陽の光が差し込み、陛下とゲストの皇太子は、シンプルな椅子に座って穏やかに微笑んでおられる。テーブルにはさりげない生け花。この写真が、清廉で気品があって心安らぐ、いかにも日本らしいと称賛をよんだそうです。この評価、なんだか嬉しい・・ですね。

写真は日生の牡蛎、大きくなりました!


【お知らせ】
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のお休みは、水曜日と、22日(木)です

【鍋料理の予約を承ってま~す】
”てっちり6500円”、”和牛しゃぶしゃぶ7000円”、”淡路産いの豚しゃぶしゃぶ4500円”、”播州地鶏水炊き4000円”です。ご予約は、”お二人様”から、”3日前までに”、何卒よろしくお願い致します!

【 お昼の御膳(要予約で~す!)】
☆ 「肴菜御膳」(2200円)、「雪月花御膳」(2650円)、「わたり御膳」(3200円) なお、お昼のお膳三種は手作りの食材の為、仕込みのお日にちを頂戴しておりまして、3日前までの予約(当日を入れず3日前)をお願いしております。なお、予約キャンセル、人数の変更につきましては2日前までとさせて頂きますので、ご了承のほどよろしくお願いたします。

☆団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ださい。 

肴菜屋「わたり」

神戸市垂水区坂上2丁目1-25
電話番号 (078)751ー7588)
営業時間:
昼)11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30) 

定休日:水曜日(原則

 

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門松や、思へば一夜・・

2018年01月14日 | 肴菜屋「わたり」
新年明けましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。

『門松や おもへば一夜 三十年』
これは松尾芭蕉が34歳の時に詠んだ句だそうです。芭蕉はその歳にプロの俳諧師になったそうで(これを”立机”というらしい)その頃の句が比較的多く残っているそうです。

新しい年を迎えて、来し方三十年を振り返ってみれば、まるで一夜の夢のよう。恐らくそれが三十年でも、五十年でも、はたまた七十年でも・・多分”おもへば一夜”なのかもしれませんね。例の”まおちゃん”も深く頷いておりました。
 
正月を詠んだものには、こんな句もあるようです。
『去年(こぞ)今年貫く棒のごときもの』高浜虚子
『日本が ここに集る 初詣』山口誓子
『子を持たぬ身のつれづれや松の内』永井荷風
『めでたさも中くらゐなりおらが春』小林一茶


高浜虚子の句は、正月いうても昨日からの続きやしどうってことないじゃん、山口誓子の句は、今年こそ私にも良いことがありますようにと願う善男善女の人の波、また永井荷風の句は、今どき増えている”お一人様”のちょっと寂しい松の内が描かれているようでございます。

一茶の句は有名ですが、”中くらゐ”という言葉に意味があるようで、多くを望まず、不足をいわず、自分の身の丈に合った新年を迎え、そのことに感謝する・・それが”中くらゐ”のめでたさだとすれば、”まおちゃん”は、おらが春もそうであってほしいと新年に思いをしておりました。


このお正月、善女の”まおちゃん”に届いた吉報は、大発会の株高!昨年末、何度もチャレンジしながらはね返されてきた2万3千円の壁をあっさりと抜き、想定外の急上昇。相場の格言では”戌笑う”というそうですが、”まおちゃん”も戌と一緒にニヤッと笑っておりました。
 
経済番組の解説では、年頭の日本株高の要因として、企業の好業績(企業は儲けてる!)、政治の安定(長期政権)、そして金融緩和の継続(市場にお金ジャブジャブ)、などがあげられておりました。ただし、これらは春から夏にかけてピークアウトの可能性大だとか。地政学リスクの火種もいっぱいあるようですので、”まおちゃん”、またまた大火傷をせぬよう気をつけてね・・何事も”中くらゐがおらが春”よ~!


【お知らせ】
年始の営業は1月3日(水)からですが、3日は昼夜とも貸し切りの為、実際には4日(木)からのスタートとさせていただきます。
1月のお休みは、水曜日と、9(火)、11(木)、25(木)です
なお、6(土)昼は仕込みのためお休み、7(日)昼は貸し切り、26(金)昼は仕込みのためお休み、27(土)は
貸し切りとさせていただきます。

【鍋料理の予約を承ってま~す】

”てっちり6500円”、”和牛しゃぶしゃぶ7000円”、”淡路産いの豚しゃぶしゃぶ4500円”、”播州地鶏水炊き4000円”です。ご予約は、”お二人様”から、”3日前までに”、何卒よろしくお願い致します!

【 お昼の御膳(要予約で~す!)】
☆ 「肴菜御膳」(2200円)、「雪月花御膳」(2650円)、「わたり御膳」(3200円) なお、お昼のお膳三種は手作りの食材の為、仕込みのお日にちを頂戴しておりまして、3日前までの予約(当日を入れず3日前)をお願いしております。なお、予約キャンセル、人数の変更につきましては2日前までとさせて頂きますので、ご了承のほどよろしくお願いたします。

☆団体様(18名様まで)のご予約も歓迎!ご予算ご希望に応じますのでご用命ださい。  

肴菜屋「わたり」

神戸市垂水区坂上2丁目1-25
電話番号 (078)751ー7588)
営業時間:
昼)11:30~14:00 (ラストオーダー13:30)
(夜)17:00~22:00 (ラストオーダー21:30) 
定休日:水曜日(原則)

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