研究室の掃除をしたいと思いつつ、なかなか他の仕事がひと段落しません。
直筆で書かなければならない手紙も滞っており、焦る一方です。
産経新聞のWEB版に、光華寮訴訟に関する記事が出ていました。
国際法の判例そのものがニュースになっているなんて、めったにないので驚きました。
光華寮とは、もともと現在の台湾(中華民国、もとの中国)が所有する、京都大学の学生さんの学生寮だったのです。
ところが、1941年に中国で文化大革命が始まり、中国を支持する寮生が「毛沢東主席万歳」を叫ぶなどトラブルが発生したことから、台湾が42年9月、寮生に建物の明け渡しを求め提訴したという訴訟です。
そもそも家主たる台湾側が家主に立ち退きを求めるという「だけ」の訴訟なのですが、中国側からしてみれば、この訴訟で台湾側の訴訟当事者能力を認めることが「二つの中国」を認めることになり、黙ってはいられないことになります。
記事によれば、こうした「雑音」は司法の耳には届いているだろう、とのことですが、日本は三権分立ですから、行政が外交上抱いているこうした懸念を最高裁が考慮するのかどうか。
デリケートな争点を前にして、最高裁は20年間判断を示せないままなのです・・・提訴時から台湾側代理人を務める張有忠弁護士は「最高裁はほったらかしのまま、上告から20年近くもたってしまった。台湾が続く限り、最高裁はそのままにしておくのではないか」と語る一方で、寮生側代理人の高木喜孝弁護士は「最高裁は中国の内政問題ととらえ、日本の司法判断になじまないと考えて判決を出さないのではないか」と推測しています。
おそらくはこのまま引き伸ばす可能性が最も高いと思われますが、司法だけの問題ではない部分がありますから、難しいところです。
表題に書いたように、まさに「時限のない?時限爆弾」ではないでしょうか。
台湾が独立すれば・・・なんてことも考えてみるのですが、それはそれでもっと大きな外交問題が生じますから、頭の痛いところです。
直筆で書かなければならない手紙も滞っており、焦る一方です。
産経新聞のWEB版に、光華寮訴訟に関する記事が出ていました。
国際法の判例そのものがニュースになっているなんて、めったにないので驚きました。
光華寮とは、もともと現在の台湾(中華民国、もとの中国)が所有する、京都大学の学生さんの学生寮だったのです。
ところが、1941年に中国で文化大革命が始まり、中国を支持する寮生が「毛沢東主席万歳」を叫ぶなどトラブルが発生したことから、台湾が42年9月、寮生に建物の明け渡しを求め提訴したという訴訟です。
そもそも家主たる台湾側が家主に立ち退きを求めるという「だけ」の訴訟なのですが、中国側からしてみれば、この訴訟で台湾側の訴訟当事者能力を認めることが「二つの中国」を認めることになり、黙ってはいられないことになります。
記事によれば、こうした「雑音」は司法の耳には届いているだろう、とのことですが、日本は三権分立ですから、行政が外交上抱いているこうした懸念を最高裁が考慮するのかどうか。
デリケートな争点を前にして、最高裁は20年間判断を示せないままなのです・・・提訴時から台湾側代理人を務める張有忠弁護士は「最高裁はほったらかしのまま、上告から20年近くもたってしまった。台湾が続く限り、最高裁はそのままにしておくのではないか」と語る一方で、寮生側代理人の高木喜孝弁護士は「最高裁は中国の内政問題ととらえ、日本の司法判断になじまないと考えて判決を出さないのではないか」と推測しています。
おそらくはこのまま引き伸ばす可能性が最も高いと思われますが、司法だけの問題ではない部分がありますから、難しいところです。
表題に書いたように、まさに「時限のない?時限爆弾」ではないでしょうか。
台湾が独立すれば・・・なんてことも考えてみるのですが、それはそれでもっと大きな外交問題が生じますから、頭の痛いところです。