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水頭症の手術:脳室腹腔短絡術(シャント術)その2

2013年04月11日 | くも膜下出血
水頭症手術のつづきです。
以前は一旦この手術を行っても、水が流れすぎたり、流れが足りない時には手術をやり直す必要がありました。しかし最近ではチューブの途中に上の図のような圧可変式バルブをつなぐことで、再手術の必要がなくなりました。
皮膚の上から機械を当てて、ボタンを押すだけで目的の圧に設定できるのです。とても良いシステムです。
ただ、圧の変更には磁石の力を使っているので、日常生活で強い磁力のあるものを避けるようにしなくてはなりません。例えば、磁気枕や磁気ネックレスは使用を控えるべきですし、ヘッドホーンや携帯電話もバルブのところに直接当たらないようにしなくてはなりません。
また特に注意しなくてはいけないのがMRIです。MRI検査を受けたら、必ず圧の再調整が必要です。
ただ、最近ではMRIを受けても圧が変わらないタイプのものも市販され始めました。この領域も進歩していますね!


水頭症.jp
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