脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

The 2nd FEN Sapporo Live Microneurosurgery Course

2016年07月29日 | 学会/研究会
札幌で開催された勉強会に参加してきました。
上山先生、谷川先生のご配慮で講師としてお招き頂き、また月曜日には頚動脈ステント留置術を3例行いました。まさか会場に放映されるとは思っておらず、当日はやや戸惑いましたが、全例経過が良くほっとしています。
さまざまな手術が行われており、海外のトップドクターが参加されていたこともあり、大変勉強になりました。
上山先生、谷川先生、お世話になった皆さん、ありがとうございました。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

MRでの判定法

2016年07月28日 | 脳梗塞
前回紹介したように、超音波でかなり柔らかい血管の壁(プラーク)かどうかが分かりますが、この検査法はある程度の技術が必要です。
その点、MRIは出てくる画像を客観的に判定することが出来ます。

上の画像では血管が狭くなっていますが、盛り上がった血管の壁(プラークの中)が白く写っているのが分かるでしょうか?
ではなぜ白く見えるのでしょうか。MRAというのは血液の流れを映し出す方法なのです。血管の壁の中には血流はないはずです。
ある朝のカンファレンス(会議)で、映し出された脳出血の患者さんのMRAを見ていて、出血が白く見えていることに気づきました。
「ひょっとして頚動脈の壁の白いものも出血ではないのか?」そう考えて、それまで手術した患者さんの血管の壁を調べてみることにしました。
病理の先生達との検討の結果、白く見えているものは全例、出血であることが分かりました。
つまり、この白く見えている部分は血管の壁の中に出た血液成分なのです。

多くの場合、出血を合併したプラークはやわらかいのです。
以上のように通常行われるMRAを見るだけでも、血管の壁がどのような性状かを判定することが可能なのです。

血管の壁が柔らかいと頚動脈ステント留置術の時に不利になります。
それについては次回お知らせします。


コメント
この記事をはてなブックマークに追加

血管の壁を判定する方法

2016年07月18日 | 脳梗塞
血管の壁を判定する一般的な検査法は、超音波検査です(エコー検査とも呼ばれます)。
首のところにゼリーのようなものを塗って、プローブというものをあてて検査を行います。この検査法は体に害がない(無侵襲)とされています。
しかし得られる情報は多く、血管の壁の性状、つまり血管の壁が分厚くなって盛り上がっている場合には、その厚みだけでなく、信号強度から血管壁の固さもわかるのです。ちなみに、この盛り上がりの部分のことを「プラーク」といいます。
もちろんその中の血液の流れの速さも分かります。

クリニックの外来でも行われるこの検査法ですが、一つポイントがあります。
それは「もっとも危険な柔らかいプラークほど見逃されやすい」ということです。
どういうことかというと、柔らかいプラークはエコーで黒く見えるので、普通に超音波を当てるだけでは、見逃されてしまうのです。
それを防ぐために、血流に色を付けます。そうすると色が付かない部分がある=柔らかいプラークがある、ということが分かるわけです。
ですから頚動脈の超音波(エコー)検査を受ける場合には、カラードップラーという血流に色を付ける機能のある機械かどうか、確認すると良いと思います。
コメント (4)
この記事をはてなブックマークに追加

霞ヶ関

2016年07月12日 | その他
先日はPMDAでの仕事でした。
以前にも紹介しましたが、PMDAは正式には独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA;Pharmaceuticals and Medical Devices Agency)といい、医薬品や医療機器などの承認審査や、市販後の安全対策を行う組織です。
PMDAが認可しなければ日本では薬や医療機器は使用できないのです。きわめて重要な審査の過程で、われわれ専門家の意見を求める制度があり、私は専門委員として参加しています。
迅速な審査が行われれば、多くの人々がより早くその恩恵を受けられるのです。しかしどんな薬や医療機器も一定の確率で副作用や不具合が生じる訳ですから、慎重に審査を進めないといけません。責任重大です。その過程で私たち現場で医療をしているものの意見が反映されるのはとても有意義なことです。
これからもPMDAには協力していこうと思います。ただ、やっぱり霞ヶ関はちょっと緊張しますね〜
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

明石の海

2016年07月06日 | 閑話休題
姫路の病院からの帰り、電車の窓から見えた景色。
明石あたりの車窓からの景色はとても綺麗です。
写真ではうまく伝わらないな−。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

BSNET & EACoN

2016年07月02日 | 学会/研究会
一昨日から明日まで、ポートアイランドで学会です。
写真は同時通訳の様子です。田中先生が見事に通訳しています。青木先生、東先生も本当にうまいですね。
私も一昨日の午後のライブで担当しましたが、下手な英語が理解されたがどうか、かなり不安です(笑)。

昨日までは脳血管内治療のライブと講義。本日はレクチャーの後、雑誌の取材(聞き手)と広島で講演です。
今日も頑張ります!
コメント (1)
この記事をはてなブックマークに追加

池袋での講演

2016年06月29日 | 学会/研究会
池袋での講演会に招かれました。
なんと、松丸先生とご一緒に。
そして酒向先生が大勢の仲間とご参加!
お招き頂いた、畑中先生、仙石先生、
関係者の皆様、ありがとうございました。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

大阪での講演会(ストップNO卒中)

2016年06月26日 | 学会/研究会
脳卒中領域の研究会が昨日、大阪市内で開催されました。
橋本洋一郎先生の深〜いご講演と、岡田 靖先生、星野晴彦先生のスマートなご進行に刺激を受けました。
先生方をはじめ、ご参加頂いたみなさん、関係者の方々、みなさんありがとうございました!
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

血管の壁を判定する検査法

2016年06月22日 | 脳卒中
血管が細いと、そこが原因で脳梗塞を起こすことがあります。
代表的な場所は頚動脈で、狭い部分を風船で広げる治療を行っていますが、血管の壁が固すぎたり柔らかすぎると治療がうまく行かない可能性が高まります。
このため、その部分をMRIなどで検査して、どんな性状なのかを調べる研究をしています。
これまでにいくつかの論文を発表してきましたが、普通に行うMRAという検査法の所見を見るだけでも、ある程度の診断が可能であることがわかってきました。
次回はその検査法について紹介します。
コメント
この記事をはてなブックマークに追加

3C meeting

2016年06月16日 | 学会/研究会
アメリカのワイオミング州、ジャクソンビルという小さな町で開催された3C meetingに参加しました。
日本脳神経外科コングレスにお招きしたAdnan Siddiqui先生が開催されている脳外科が中心の会で、治療の合併症について検討する会です。
もちろん、全米をはじめ、欧州からも参加があり、神経放射線科の先生方も参加されていました。

この会の創始者は有名なNelson Hopkins教授(State University of New York at Buffalo)で、2013年に主任教授を退官された後、Distinguished Professorとして勤務されています。
治療には一定の確率で合併症が起きてしまうのですが、その経験を紹介することでより良い治療法を探ったり、回避する方法を考えることが主旨です。普段の学会ではなかなか聞けないような発表が多くありました。
私たちは今年11月に開催する日本脳神経血管内治療学会の取材を兼ねて参加しましたが、とても勉強になりました。
学会の運営や今後の診療に反映できればと思います。
コメント (2)
この記事をはてなブックマークに追加