脳卒中をやっつけろ!

脳卒中に関する専門医の本音トーク
 最新情報をやさしく解説します 

脳梗塞に対する血管内治療の有効性が確認されました!

2015年02月13日 | 脳梗塞
現在、米国Nashvilleで開催されているInternational stroke conference 2015に出席しています。
本会で、脳梗塞の血管内治療に関する3つのランダム化比較試験(ESCAPE, EXTEND IA, SWIFT PRIME)の結果が報告され、いずれも血管内治療が有意に予後を改善することが示されました。
これら3つは先日紹介したオランダのランダム化試験、MR-CLEANの影響で途中解析したものですが、MR CLEANを含めると4つのランダム化試験の結果で血管内治療の効果が示されたことになります。
従って、今後は「急性期脳梗塞に対してはtPAだけでなく、血管内治療をするべき」ということになりました。
本日RESCUE-Japan RCTの症例登録はストップしました。今後はRegistryの方でデータを蓄積し、参加施設の先生方と日本の成績を発信していきたいと思います。
有効性の確認をきっかけに全国でこの治療を行うための動きが始まり、一人でも多くの方が血管内治療を受けられるようになることを期待したいと思います。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする