こんにちは!
ソースは完全に忘れてしまいました。誰かのコラムだったのかもしれないし知人と飲んだときかもしれません。とにかく、「オレはもう年下としか仕事しないから」という言葉を、聞いたのです。もう数年前のことです。
同じ業界の方であることは間違いありません。(実はこの、BNTのブロガーの方のコラムだったりして)
その言葉は当時、かなり僕の頭の中に響いてきたのでした。
いろいろなことを、考えたのです。まず、「仕事のメンバーを選べてうらやましいなあ」と。。
僕の記憶では、この言葉を発した方の意図は、自分が組むプロジェクトメンバーだけでなく、取引先や顧客すべてを巻き込んで、年下を選んで仕事してゆく、ということです。
もうひとつは、「うらやましい、けど、年下ばかりで固めたら、頼りなくない?」みたいなことも感じました。ビジネス・シーンではまだ「ひよっこ」といっても過言ではないわけですからね。いろいろなコネクションもまだ少ないけれど、若さゆえの柔軟性と突破力に期待、ということなのでしょう。
でも実際、自分が中心となって仕事をまわしてゆく際に「こまったちゃん(=ボトルネック)」になるのって、けっこう「年上の部下」だったりしませんか? 敬語を使わなければならなくてあまり強くも言えず、強く言うとすぐふてくされるし。。 そもそも、年上なのに未だそのポジションに甘んじているということはその人に能(以下自主規制)
それと、女性のエンジニアの方も。。 あんまり無理させられないですから、タスクの割り振りに困ることが多々あります。負荷を減らすと派遣さんと同じような仕事のレベルになってきてプライドを傷つけてしまうし、かといって男子と同じように扱うと不満が鬱積して「『おりいってお話が。。』メール」を発してきますしね。(まァこれは余談であります)
「おいおめえ●●明日までにやっとけよ!」と、気さくに声がけできるようなメンバーが周りに固まっていると、とにかく仕事がさくさくまわってゆきますし、結局信頼できるのは気心の知れた年下ということになってきます。同期相手でもけっこう、遠慮しちゃうんですよね。。(僕だけでしょうか)
とにかく、日々の仕事をこなしてゆく上でストレスがたまらないのが一番。
で、その話を聞いた当時は、うらやましいなあと思っていたのですが、現在、ビジネスにおいて僕の周りの面々はほとんど年下になってきました。うらやましいと思っていたポジションがいつのまにか現実になってきたのです。
でもそれは、ただ単に自分が歳とっただけ、というオチで。。 「オレはもう年下としか仕事しないから」と言った方は、ビジネス・パートナーをセレクトできる社会的地位があったのかもしれませんが、別に僕はなーんにもしていない。ただ自然と状況がそうなってきただけです。
年下だからといってコキ使ってはダメなのですよね。(体育会系じゃないんですから)互いに尊重しあって、互いに仕事を通じて成長するように仕向けていかないと。。 僭越ながら僕も、今までの人生経験からいろいろなことを「指南」することもありますし、逆に年下の人たちから教えられることもたくさんあります。
とにかくこの業界の若い世代は、基本的には優秀です。少なくとも僕らが若かった頃に比べれば。優秀な人材が他業界に流出していかないような現場づくりをしてゆけば、未来は明るいはずです。
まずは今、デフォルトで蔓延している「閉塞感」みたいなものを打破してゆく動機付け、ストーリーづくりみたいのが必要であり、それは我々世代の役目なのでしょう。
読んでいただきありがとうございました。