Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

現役を退いた愛知環状鉄道100・200形を見る。

2005-10-16 19:03:13 | 鉄道(地方・専用線など)
岡崎から愛知環状鉄道の電車に乗り、車庫がある北野桝塚で下車。
ホームから見える場所に、10月1日のダイヤ改正で現役を退いた100・200形が留置されていた。

留置されている姿を見ると、まだ「使えるのに」と思う。
確かに車齢だけを見ると、製造された1988年から数えて17年。
外見から見れば、まだまだ働き盛りと言える。

しかし、主電動機や空気圧縮機等が国鉄(JR)101系の流用で老朽化が進んでいることや、最高速度が時速80キロに抑えられていた事などが命取りとなった。
10月1日からの新ダイヤは2000系の性能が前提となっているため、この車が愛知環状鉄道線を営業運転することはない。

現在、愛知環状鉄道に在籍している100・200形、これを両運転台とした300形の3形式の在籍数は合わせて6両(100+200×2編成、300形×2両)。
「愛・地球博」の観客輸送の真っ最中だった今年4月の時点では12両在籍(100+200×4編成、300形×4両)していたから、「愛・地球博」の閉幕後あっと言う間に半数が姿を消したことになる。
ちなみに、2000系の投入前は3形式23両が在籍していた訳だから、最盛期の1/4以下になってしまった。

幸いな事に今回のダイヤ改正で現役を退いた車は、これまでもお伝えしてきたように、えちぜん鉄道への譲渡が決まっている

このため、廃車後はトレーラーで名鉄舞木定期検車場に順次搬送されて、ここで改造工事が実施される
具体的には片運転台の制御車である200形の運転台を同じく片運転台の制御電動車である100形に移植するという大規模な工事となる。
最初から両運転台の300形はそこまで大規模な工事を必要としないが、えちぜん鉄道への入線時期によって差異が結構生じているため、趣味的には面白い事になっている。

続々と除籍された車が舞木定期検車場に搬入されているので、運が良ければ、留置線にいる元愛知環状鉄道車を名鉄電車の車窓から見ることができるかもしれない。
ただ、見ることができても一瞬だが。

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2 コメント

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舞木に愛環100・200形いました (nai)
2005-11-06 22:52:28
Simplexさん こんばんは



今日、車で舞木検査場のある近所の国道1号線を車で走っていて車窓から、愛知環状鉄道カラーの100・200形が外に止まっているのを見かけました。



その横にはあの緑色の"いもむし"と、1200系のあやしい改造車両(運転台着脱?)が止まっていました。



お得意の改造車両がつぎつぎと生まれてくる様子が伺えます。

舞木の愛環100・200形について (Simplex)
2005-11-11 23:10:28
naiさん、こんばんは。



赤い電車ばかりが目立つ舞木定期検車場に愛知環状鉄道のトリコロールカラーの電車が留置されているのを最初に見たとき、違和感を覚えたのは自分だけでしょうか。



今回のような事態は一時の事ですが、名鉄の検車場に他社の車両を改造目的で搬入するという事自体が稀少ですから、貴重な記憶にはなるとは思います。



>にはあの緑色の"いもむし"と、1200系のあやしい改造車両(運転台着脱?)が止まっていました。



1200系の方は改造ではなく多分検査目的で編成をバラバラにした車両だと思います。

"いもむし"の方は離脱以来大分時間が経ちますが、今後をどうするか、何も聞こえてきません。

果たして、今後をどうするつもりなのか気になる所です。