Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

秋田内陸縦貫鉄道の車両たち。(その2)

2006-09-26 06:08:46 | 鉄道(地方・専用線など)
秋田内陸縦貫鉄道の車両は基本的に二種類の系列に分類される。
一つは普通列車として使用されるAN-8800形
そしてもう一つが今回取りあげるAN-8900形だ。
こちらは1989年の全線開通時に運転を開始した急行「もりよし」用の系列だ。
こちらは5両が在籍している。


片側非貫通、先頭部はパノラマタイプ。
基本編成はAN-8901+AN-8902、AN-8903+AN-8904として背中合わせで運転される。
ということで連結面が見られるのは車庫ならではだ。


こちらはAN-8902。
先のAN-8800形と同じく塗装が変更されている。
赤ベースの車体に「MORIYOSHI EXPRESS」の文字がよくマッチしている。
欲を言えば前からも撮ってみたかったが、ホームからではこれが限界。


トップナンバーとなるAN-8901は深緑ベースに塗り替えられていた。
AN-8900形のパノラマタイプは基本は転換クロスシート、車内中央にソファーが配されている。奇数車にトイレ、偶数車には売店・・・とあるから下手な特急車より豪華な車内だ。


AN-8901と編成を組んで入れ換え中のオレンジ色に所々に花を配したディーゼルカー。
記憶にない車だと思っていたら、これが秋田内陸縦貫鉄道の最新鋭車となるAN-2000形だった。2001年2月に登場している。
車体はAN-8900形をベースだが、イベント使用を前提としているため車内レイアウトが変更されている。
具体的には運転席後部に多目的ラウンジを設けている。
冬季の運行が非常に困難なトロッコ車両の代わりに導入されたこともあって目的通り団体貸切が主な活躍の舞台になっている。

ちなみに団体で角館・鷹巣間を一両借り切った場合の料金は5万円。
AN-8900形はお座敷車両(AN-8808)と同じく4万5千円。
料金の差は車両の新しさにあるのだろうか。

ここに屯していたAN-8900形が使用される急行「もりよし」は角館・鷹巣間を1.5往復している、ということで普通列車にも使用される運用がある。
もし運良く巡り遭えれば「乗り得」だろう。
もっとも、急行料金は50キロまで160円、それ以上は320円。
その位の出費を気にしているようでは、こうした旅はできないと思っているのだが。


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