三岐鉄道北勢線に冷房車初登場。

北勢線の夏は利用者にとって快適とは言い難い。
冷房が当たり前となった現在、窓を開け放って涼をとるしか手がない状況はサービス上から見ると問題と言わざるを得ない。
趣味的な話は別として。

その北勢線に冷房車がついに登場する。
「北勢線で一部冷房化　来月から記念バッジセット販売」(中日新聞、7/13)
「北勢線冷房化記念乗車券セット 7/12より発売開始(18.7.10)」(三岐鉄道ホームページ)

両者から気になる部分を整理してみる。
○三岐鉄道は8月上旬から北勢線に冷房車を一編成導入する。
○今回冷房化されたのは272-147-172の編成。現在7編成ある電車のうち、今年度中にもう一本冷房化、2009年までに100％冷房化を達成する。冷房化は座席の一部を潰して行われている。

北勢線史上、初めて冷房車が登場する。
「ナローゲージだから冷房が搭載できない」という事はなかった。
それが鉄道近代化事業による国などからの補助があって資金的な問題をクリアできれば、技術的な問題は障害にならないということか。
ただ、冷房車が登場してサービスの水準がようやく「当たり前」のレベルにたどり着いたに過ぎない事を考えると、乗客増は微妙なところかなという気がする。

ハード面の努力もさることながら、やはりソフト面の努力がより一層求められているように思える。
ただし、既にパーク・アンド・ライド等の対策は打たれている現状を考えると、更なる営業施策をひねり出すことは相当な工夫が要るのかもしれない。