Simplex's Memo

鉄道と本の話題を中心に、気の向くまま綴ります。

日本最南端の駅~赤嶺駅(沖縄都市モノレール)

2006-12-27 06:23:37 | 鉄道(駅)
那覇空港12時20分発のモノレールは静かに動き出した。
駅を出て暫くすると、進行方向右手に車両基地が見えてくる。
ピーク時を過ぎていることもあって、数編成が休息を取っていた。

列車は航空自衛隊那覇基地を見下ろす形で進む。
基地内にはゲートガードとして保存されているF104やT-33の姿が見えた。
目指す赤嶺駅には12時23分着。

僅かな乗車時間だったが、一駅間だから仕方がない。

この駅に来ようと思ったのが、今回の沖縄入りのキッカケだった。
何故来たいと思ったのか明確な答えはないが、「日本で一番南の鉄道に乗ろう、そして最南端の駅で降りよう」という形にまとめることが出来る。


駅前に建立された「日本最南端の駅 ゆいレール赤嶺駅」と記された記念碑、駅舎と駅に停車する那覇空港行きのモノレールを一まとめにしてシャッターを切る。

この駅が出来るまで「日本最南端の駅」のタイトルを保持していたJR九州・西大山駅の時はたどり着くまで時間と手間暇を要した記憶があるが、ここは名古屋を発ってから実質3時間半で到着してしまう。
念願叶って日本最南端の駅に降りたはいいが、実感はあまり湧いてこなかった。
モノレールならではの規格化された駅舎がそう思わせたのだろうか。

単に降りるだけでは芸もないので、周囲を散策してみる。
幸いBOOKOFFとリサイクル店が見つかったので入ってみることにする。
前者の方は本土に比べるとやや古めの本が多いかな・・・と思ったが、鉄道書が数冊見つかったのには驚いた。
ただし、鉄道雑誌はなく、代わりに機内誌のコーナーが設けられていた。
もう一つ驚いたのは「沖縄コーナー」と称して沖縄に関する本をまとめて売っていたこと。
あまり「地域性」を出さないのがBOOKOFFの特色だと思いこんでいたので、これにはちょっと驚いた。
後者はほんのちょっと覗いただけなので、あまり書くことはない。
ただ、売られているミニカー類の隙間を縫うようにNゲージの車両が売られていた。
沖縄でも鉄道模型を嗜む人がいる、とわかっただけでも収穫かもしれない。


ちょっとした散歩を終えて駅に戻る。
階段から那覇空港行きの列車を撮ってみる。
下の道路はガラガラ。

ホームに上がり、首里方面へ行こうと電車を待つ。
「モノレール」ということでホームからの撮影には難渋するかなと思っていたが、この点に関しては杞憂だった。

ホーム端からの撮影はガラス窓に阻まれて無理。
しかし、端から少しホーム中央寄り、そこから長めのレンズで進入してくる所を撮ってみる。
図らずも、那覇基地の施設が背景に写り込んだ。
「基地の島」沖縄とモノレール。
両者が顔を合わせるのは意外と少ないので、個人的にはいい絵になったと思う。

そして、いよいよ首里へ。
「ゆいレール」全線完乗に向けた小さな旅が始まる。

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